【レシピ9選】お月見に作りたいお供え物~中秋の名月に作るヴィーガンレシピ
秋にはいろいろな行事がありますが、日本古来から続く伝統行事の一つに「お月見」があります。
秋の澄んだ夜空にあるまん丸のお月さまは、見ているだけで心が洗われますよね。またお月見は見るだけでなく食べる楽しみもあります。お月見といえば月見団子が有名ですが、もともと豊作を願う行事なので、芋をはじめとした農作物を食べる日でもあるのです。
今日はお月見の由来やお供え物の種類の紹介、ヴィーガン対応のお月見レシピを紹介します。
Contents
そもそもお月見とは
お月見とは美しく明るい月を眺める行事のことです。1年のうちにもっとも夜空が澄み渡るのは旧暦でいう8月であり、現在の9月にあたります。そして旧暦8月15日の月を「十五夜」といい、毎年9月15日前後に訪れる十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、美しいお月さまを見る習慣が続いています。
お月見の日にちは毎年変わる
十五夜は旧暦の8月15日とされているため、新暦で表すと9月15日になります。しかし満月になるのは必ずしも9月15日ではなく、月の満ち欠けや太陽の動きによって日にちは毎年変わっています。
例えば2021年のお月見は9月21日火曜日であり、翌年の2022年のお月見は9月10日土曜日になります。お月見の日にちは旧暦と新暦にズレが生じるため、毎年9月中旬~10月上旬あたりになります。いずれにせよお月見の日はとても美しい月が見られるため、雨が降らないことを祈りましょう。
十三夜や十日夜もある
お月見は十五夜ですが、日本には「十三夜」や「十日夜(とおかんや)」と呼ばれる日もあります。
まず十三夜とは、十五夜の後にやってくる旧暦9月13日のお月見のことです。十三夜の月は、満月が少し欠けた形をしています。この完全ではない満月に愛着を感じる人も多いようです。
そして十日夜は、旧暦10月10日に行われていた収穫祭のことです。つまり現代でいうと11月10日にあたり、地域によってはこの日に収穫際を実施する場所が多いようです。十日夜はお月様を見るのがメインではなく、収穫に感謝する日です。新月から10日目の月を指すことから、十日夜という名がつけられました。
お月見のときのお供え物とは?
お月見のイメージといえば、満月にススキ、そして月見団子が添えられている、といったことはないでしょうか。これらのお供え物には次のような意味があります。
- ススキ:悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う。また魔除けになるともいわれ、軒先に吊るす風習もある
- お団子:十五夜では15個ピラミッドのようにお団子を積んでお供えするのが一般的。月に豊作を感謝する意図がある
- 里芋、栗、枝豆などの農作物:収穫されたばかりの作物を供えることで、奉納の感謝を示す
ススキやお団子だけでなく、お月見では農作物も飾るのが本来の習わしです。
農業が中心だった時代にはお月見の日には縁台にススキをかざり、収穫に対しての感謝を示していました。いまでは一般家庭でこれらをお供えする光景は見かけなくなりましたが、せめてお団子などのお月見料理を作り、食卓からお月見を楽しみたいものです。
十五夜の日に作ろう!お月見の日おすすめレシピ
お月見では定番のお団子以外にも、里芋や栗、ぶどうといった秋に収穫される農作物を食べても縁起が良いとされています。紹介ここからするお月見レシピを取り入れ、ぜひ食卓からお月見を楽しみましょう。
十五夜に☆絹豆腐ときび砂糖のお月見だんご
まさにお月見のために作って作ってほしい、とってもかわいいお団子の紹介です。ウサギをモチーフにしたかわいい見た目に仕上がっており、食べるのがちょっともったいないと感じるかもしれません。絹豆腐を加えているので、白玉粉だけで作るおだんごよりも柔らかく、高齢者の方でも安心して食べることができます。
材料
- 白玉粉 100g
- 絹豆腐 60g
- 水 50ml
- きび砂糖 大さじ1.5
- ココアパウダー 少量
- 苺ジャム 少量
詳しい作り方はこちら▼
~そばだんご~ お月見にどうぞ♫
ビタミンB1やB2が豊富なそば粉は、そばの材料だけでなく、お団子の材料にすることもできます。白玉粉とそば粉を混ぜることでもっちりとした食感になり、まとめやすく作りやすいお団子が完成します。あっという間に作ることができるので、ぜひ十五夜の日に作り家族みんなでお楽しみください。
材料
- そば粉 70g
- 白玉粉 30g
- 水 80cc
- こしあん(市販品) お好みの量
- きな粉 大さじ2
- きび砂糖 大さじ2
詳しい作り方はこちら▼
白玉粉でみたらし団子
とにかく簡単にお月見団子を作りたい!そんなときに頼りになるのがこちらのレシピ。お団子の基本的な材料は白玉粉と水だけ、あっという間に作れるみたらし団子です。ここでは少量のレシピを紹介しているので、必要に応じて分量を増やしてください。みたらし団子のほか、あんこやゴマなどいろいろな味のバリエーションもできます。
材料
- 白玉粉 45g
- 水 40g
<A>
- きび砂糖 20g
- 醤油 大さじ1
- 片栗粉 大さじ1/2
- 水 70ml
詳しい作り方はこちら▼
ホクホク!里芋の煮物
十五夜は別名「芋名月(いもめいげつ)」とも言われています。とくに里芋は9月頃から旬を迎える芋類です。地域によっては十五夜のときに、お団子ではなく里芋をお供えする地域もあります。
こちらはホクホク、ねっとり食感とやさしい味がホッとする里芋の煮物。ぜひお月見の日に作り、やさしい味わいを楽しみましょう。
材料
- 里芋(皮をむいて) 600g
- ☆水 100ml
- ☆顆粒昆布だし 小さじ1
- ☆醤油 大さじ2
- ☆きび砂糖 大さじ2
- ☆酒 大さじ2
- ☆みりん 大さじ1
- ゆずの皮(トッピング) 適量
詳しい作り方はこちら▼
フライド里芋・酒粕味噌ディップソース
里芋は揚げても美味しく食べられます。こちらは十五夜にピッタリの、お団子のようなコロコロしたフライド里芋です。塩で食べても美味しいですが、酒粕と味噌で作ったディップソースをつけて食べるとさらに美味しさはワンランクアップします。
材料
- 里芋 5個
- 揚げ油 適量
<ソース>
- 酒粕 30g
- 味噌 小さじ2
- お酢 小さじ2
- コショウ 少々
- お湯 小さじ2
詳しい作り方はこちら▼
ふわもち食感!米粉入りどら焼き
十五夜にはまんまるお月様を連想させる、きつね色のどら焼きを作りましょう。こちらは卵やはちみつを使わない、ヴィーガン仕様のどら焼きです。米粉を入れることで生地がモチモチになり、やさしい甘さになります。あんこをはさむのはもちろん、焼いた生地だけを食べてもとっても美味しいですよ。
材料
<Dry>
- 薄力粉 75g
- 米粉 75g
- きび砂糖 20g
- 重曹 2g
- 塩 1つまみ
<Wet>
- 豆乳 200ml
- みりん 大さじ1
- 菜種油 大さじ1/2
<その他>
- 菜種油 適量
- あんこ 250g
詳しい作り方はこちら▼
シナモン香るさつまいものお焼き
黄色くて栄養たっぷりのさつまいもは、お月様の色合いに近い十五夜にピッタリの食材です。こちらは満月を連想させる、丸くてかわいいスイートポテトのようなお焼きです。おかずとして食べるのも良いですし、お子様のおやつにもおすすめです。手軽に作れるので、お供え物としても活用してください。
材料
- さつまいも 130g
- アーモンドミルク 50cc
- 片栗粉 小さじ1
- シナモン 少々
- 油 小さじ1
詳しい作り方はこちら▼
豆乳くず餅
たっぷりきな粉を使ったくずもちは、十五夜のお供えものとしても人気です。使う材料はたったの4つなので、お菓子作り初心者の人にもピッタリです。色合いもお月様に近い美しさなので、十五夜に食べるにもふさわしいおやつでしょう。
材料
<A>
- 豆乳 1カップ
- 片栗粉 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
———————-
- きなこ 大さじ2~3
詳しい作り方はこちら▼
炊飯器で♪お豆入りさつま芋餡のおはぎ
お月見のときは、おはぎを食べる人も多いです。こちらは黒米を入れて炊いたご飯に、ミックスビーンズとさつま芋の餡を入れた、色合いの美しいきな粉のおはぎです。
炊飯器で簡単にできるので、時間がない人にもぴったりの主食メニューです。さつま芋餡は甘さ控えめなので、カロリーの気になる方にもおすすめです。
材料
- 白米 1/2合
- もち米 1/2合
- 黒米 大さじ2
- 水 適量
【豆入りさつま芋餡】
- ミックスビーンズ 1袋
- さつま芋 1本
- ☆キビ砂糖 大さじ3
- ☆みりん 大さじ1
- ☆塩 1つまみ
- 水 適量
- ★きな粉 30g~
- ★キビ砂糖 小さじ1
- ★塩 1つまみ
詳しい作り方はこちら▼
手作りのお月見メニューで、きれいな満月を楽しもう
昔の人は、家にススキやお団子を飾り、縁側でゆっくりと満月を楽しむという習慣もありました。現在ではそこまでしっかりと準備するのは難しいものの、中秋の名月にはお月見を連想させるメニューを取り入れ、食事をしながら十五夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。十五夜ではぜひ夜空を見上げ、美しい満月とお月見メニューをゆっくり楽しんでくださいね。