美味しい大豆ミートは下味がポイント!おすすめの下味調味料とは?
肉の代用としても使われる大豆ミートですが、大豆ミート自体に美味しい味はついていません。大豆ミートが美味しい唐揚げやハンバーグになるのは「下味」がしっかりついているからです。この下味を上手く付けれるかどうかで、大豆ミート料理の成功は決まるといえるでしょう。今日は大豆ミート料理を上手に作るための、おすすめ下味調味料について紹介します。
Contents
大豆ミートには下味が欠かせない
大豆ミートを美味しくするには下味が欠かせません。そもそも大豆ミートには独特のクセがあり、下味をつけないで食べると、正直なところあまり美味しくないと感じる方が多いのではないかと思います。
これは大豆ミート自体がいまいちというより、大豆の臭みがあるため、下味をつけないで食べると風味が悪いからなのです。下味をつけることは「大豆ミートの味を調える」+「大豆ミートの臭いとクセを取り除く」という役割があります。そうした意味では、大豆ミートの下味は「香りが良いもの」を選ぶのもポイントです。
定番は「醤油+おろししょうが」
大豆ミートの下味でよく使われるのが、醤油+おろししょうがです。そもそも醤油は大豆からできている調味料であり、同じく大豆が主原料の大豆ミートと相性が良いです。
ただ、醤油だけでは大豆ミートの臭いを軽減することは難しいでしょう。そこでおすすめなのがショウガを加えることです。ショウガは香辛料として使われることも多く、大豆ミートにショウガを加えることで大豆ミートの臭みを消してくれます。大豆ミートのから揚げなどを作るときは「醤油+おろししょうが」、そしてうま味をアップさせるための酒を追加して味を整えると、美味しく仕上がりますよ。
柚子胡椒もおすすめ
この他に大豆ミートの下味で人気なのが柚子胡椒です。柚子胡椒は唐辛子と柚子とを原料とする調味料。その多くは唐辛子と柚子の果皮を細かく刻んで作るため、柚子のさわやかな香りと唐辛子のピリッとした辛味が強い調味料となっています。
大豆ミートに柚子胡椒を加えると、ゆずの香りが大豆臭を軽減し、唐辛子の辛さが大豆ミートのクセをカバーしてくれます。また柚子胡椒を加えると味のアクセントになるため、料理の減塩効果にもなります。
カレー粉やクミンで香りづけも
大豆ミートと相性が良いのがスパイスです。とくにカレー粉にはターメリックやコリアンダー、クミンといった風味豊かなスパイスが2~30種類も配合されています。大豆ミートの下味にカレー粉を使うことで、大豆臭や独特のクセを簡単に軽減でき、美味しい料理ができます。また一般的なカレー料理にカレー粉を使うのはもちろん、ガラムマサラといったスパイスを使えば、本場のインドカレーにアレンジすることもできます。
大豆ミートはトマトソースとも相性が良い
大豆ミートはトマトソースを使った料理もおすすめです。ヴィーガン用のトマトケチャップで下味をつけたり、トマト缶を使って大豆ミートをじっくり煮詰めたりすると、トマトの風味豊かなボリュームのある料理が完成します。そもそも大豆ミート自体にうま味は少ないので、トマトの香りと酸味を加えると立派なイタリアン料理が完成します。
ムラなく味付けをするのもポイント
大豆ミートを美味しくするには、全体に味が染みわたるよう、ムラなく味付けをするのがポイントです。それには以下のような工夫をしましょう。
- 下味調味料はよく混ぜてから使う
- 調味料を大豆ミートに吸わせる際、スプーンなどを使ってぎゅうぎゅう押すようにする
水で戻した後の大豆ミートはスポンジのようになっており、調味料を吸いやすくなっています。すべての大豆ミートに下味が行き渡るよう、スプーンでしっかりと押してまんべんなく調味料を吸わせましょう。
醤油+おろししょうがの大豆ミートレシピ
ここからは、大豆ミートにおススメする下味毎に見た料理レシピを紹介します。まずは和風味の定番、醤油+おろししょうがの大豆ミートレシピです。
大豆ミートの生姜焼き
醤油+おろししょうがの下味があれば、本格的な生姜焼きが作れます。今回は下味にみりんや酒、きび砂糖を加えることでさらに大豆ミートの味を風味豊かに仕上げました。豚肉を使って作る生姜焼きより、カロリーや脂質が抑えられているのも大きなメリットです。
材料
- 大豆ミート 80g
- 米粉 適量
- 玉ねぎ 小1/2個
- 菜種油 大さじ1〜2
- ☆醤油 大さじ2
- ☆みりん 大さじ2
- ☆酒 大さじ1
- ☆きび砂糖 小さじ1
- ☆しょうが 1片
- 水溶き片栗粉 適量
- 針生姜 適量
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カラフル!大豆ミートの青椒肉絲
大豆ミートは青椒肉絲(チンジャオロースー)にしてもとても美味しいです。ここでは大豆ミートに昆布だしと醤油、酒でしっかりと下味をつけています。全体を炒める際にショウガを加え風味を出すのもポイント。ご飯のおかずにぴったりなのはもちろん、多めに作っておけばお弁当にも活用できます。
材料
- 大豆ミート 大さじ2
- ピーマン 2個
- 黄ピーマン 1個
- 大根 50g
- 生姜 1かけ
- 昆布(1~2cm) 1枚
<下味用>
- 昆布出汁 50cc
- 醤油 大さじ1
- 酒 大さじ1
<合わせ調味料>
- 醤油 大さじ1
- 酒 小さじ2
- きび糖 小さじ1/2
- 片栗粉 小さじ1/2弱
- コショウ 適量
- 昆布出汁 50cc
- ごま油 適量
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柚子胡椒の大豆ミートレシピ
続いて紹介するのは、柚子胡椒で下味を付けた大豆ミートのレシピです。ピリッと辛味のある柚子胡椒は、おかずだけでなくビールのおつまみにもマッチする万能調味料。お子様が食べる際は、柚子胡椒の量を少なめにして調理してくださいね。
大豆ミートの唐揚げ 柚子胡椒味
柚子胡椒を使うなら、ぜひ作ってほしいのが大豆ミートの唐揚げです。下味に柚子胡椒を使うことで大豆ミート独自の臭みを消し、ゆずの酸味と唐辛子の辛味がマッチする大豆ミートのから揚げになります。今回の下味は少々濃いめになっているので、気になる方は醤油の量を調整してください。オリーブオイルで揚げることで、ヘルシーかつさらに風味豊かな唐揚げが完成します。
材料
- 大豆ミート(唐揚げ用)12個
- 柚子胡椒 小さじ1/2
- 醤油 大さじ1
- 昆布出汁または水 大さじ1
- 米粉 大さじ1~
- オリーブオイル 適量
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大豆ミートのおこげごはん柚子胡椒風味
ミンチタイプの大豆ミートを使い、風味豊かな柚子胡椒で仕上げたチャーハンの紹介です。調理の最後にごま油で全体に焦げ目をつけることで、パラパラのチャーハンが完成します。今回は材料を炒めている最中に昆布出汁を加え、大豆ミートに下味を吸わせているのがポイント。塩麹と柚子胡椒がマッチした、旨味のある1皿です。
材料
- 大豆ミート 20g
- ピーマン 1~2個
- パプリカ 1/2個
- にんにく 1/2片
- ごはん 120g~150g
- 昆布だし 小さじ1/2
- 水 100ml
- 柚子胡椒 お好み量
- 塩麹 小さじ1/2
- ごま油 適量
- ごま 適量
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スパイスが美味しい大豆ミートレシピ
続いてはカレー粉を中心としたスパイスで下味を付けた、大豆ミートレシピを紹介します。代表的なものはやはりカレーになりますが、そのほかにも大豆ミートを焼き上げたエスニック料理などが楽しめます。
大豆ミートのタンドリーチキン風
インド料理の定番であるタンドリーチキン。このレシピではカレー粉とトマトジュース、にんにくや醤油を混ぜ合わせた下味を使い、大豆ミートを柔らかくしてタンドリーチキン風にアレンジしました。冷蔵庫で半日~1日ほど浸けこむことで、本場のタンドリーチキンに負けない絶品料理が完成します。トースターで焼き上げることもできるお手軽料理、本場の味が楽しみたい方には、後半に各スパイスの分量が掲載されているので要チェックです。
材料
- 大豆ミート 50g
- ★トマトジュース 100㏄
- ★醤油 大さじ1
- ★カレー粉 大さじ1
- ★豆乳マヨネーズ 大さじ1
- ★レモン汁 小さじ1
- ★ニンニク摺り下ろし 小さじ1
- ★生姜摺り下ろし 小さじ1
- 塩 適量
- 胡椒 適量
- 粗びき胡椒 適量
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大豆ミートのグルテンフリーカレー【オール小さじ1】
スパイスは分量を図るのがちょっと面倒…そんな人にぜひ作って欲しい大豆ミートで作るカレーです。なんとこちらのレシピ、スパイスと調味料はすべて小さじ1でOK。同じ分量をさっと投入して作ることができるので簡単です。下味の染みやすいひき肉タイプの大豆ミートを使っているので、スピーディーに作ることができます。
材料
- ココナッツオイル 大さじ2
<ホールスパイス>
- ブラウンマスタードシード 小さじ1
- コリアンダーシード 小さじ1
<具材・調味料>
- 生姜 1片
- 玉ねぎ 1個
- トマト 2個
- 塩 小さじ1
- 大豆ミート 80g
- 水 200ml
<パウダースパイス>
- クミン 小さじ1
- チリ 小さじ1
- ターメリック 小さじ1
- コリアンダー 小さじ1
詳しいレシピはこちら▼
トマトベースで味付けした大豆ミートレシピ
最後はトマトベースで作る大豆ミートレシピの紹介です。トマトやトマト缶には豊富なリコピンが含まれており、美肌効果や風邪予防に役立つ抗酸化作用をたっぷり摂取できます。またトマトの酸味が味の決め手になるので、塩分控えめのレシピとしても役立ちますよ。
食べ応え満点!大豆ミート&豆のトマト煮込み
大きめの大豆ミートも、トマト缶をベースにした下味に煮込めば、柔らかくなって美味しいイタリアン料理です。今回は玉ねぎ、人参、セロリなどの香味野菜を加えて煮込んでいるので、大豆ミートのクセが消えるうえ、うま味がぎゅっと濃く仕上がります。パンやご飯にも合うメニュー、たくさん作っておけば夕食や朝食にも活用できます。
材料
- 大豆ミート 40g
- ☆水煮豆ミックス 100g
- ☆キャベツ 1/4個
- ☆玉ねぎ 1/2個
- ☆人参 1/4本
- ☆セロリ 1本
- 片栗粉(まぶす用) 適量
- オリーブオイル 適量
- ニンニク 1片
- ★トマト缶 1缶
- ★ローリエ 1枚
- 塩・胡椒 適量
<トッピング用>
- 乾燥バジル 適量
- 乾燥オレガノ 適量
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ベジタリアンボルシチ
ボルシチはロシアやウクライナを代表するスープメニューです。難しそうな料理に見えますが、材料を切って煮込めば完成する、実はお手軽な料理です。今回は水で戻した大豆ミートに米粉をまぶし、両面をこんがり焼いてから煮込むことで、大豆ミートに香ばしさをつけました。お好みで豆乳ヨーグルトをトッピングすれば、見た目も美しい1皿が完成しますよ。
材料
- 大豆ミート 40g
- ひよこ豆水煮 1缶
- ビーツ 1個
- 玉ねぎ 小1個
- にんじん 1/2本
- セロリ 1/2本
- じゃがいも 1個
- キャベツ 1/8個
- トマト 1個
- オリーブオイル 大さじ1
- ニンニク 1片
<煮汁>
- 水 400ml
- レモン汁 大さじ1
- 野菜ブイヨン 小さじ1
- きび砂糖 小さじ1
- ローリエ 1枚
- 塩 小さじ1
- ブラックペッパー 適量
<トッピング>
- 豆乳ヨーグルト 適量
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まとめ 大豆ミートは下味で美味しくなる
大豆ミートは下味によって洋風や和風にもアレンジできる便利な食材です。今回は下味ごとにおすすめのレシピを紹介しました。下味を付ける際は、大豆ミート全体に味が染みわたるよう、ムラなく味付けをするのがポイントです。ぜひお気に入りの下味調味料を見つけ、自分なりの大豆ミート料理を作ってみてください。