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大豆ミートの加工品は体に悪い?その理由や販売商品を徹底解説!

地球環境にやさしく、一般的な肉よりもカロリーが少ないと言った理由で、大豆ミートの食品が増えています。大豆ミートは大豆やエンドウ豆などを使い、本物の肉のように加工された食品です。なかでもハンバーグやハムなど、すぐ食べられるように加工された食品は人気があります。

しかし、大豆ミートの加工品は体に悪い!?といった声もあります。豆からできているため一見体に良さそうな大豆ミートが、なぜ体に悪いのでしょうか。ここでは大豆ミートの加工品におけるメリット、デメリットについて解説します。

大豆ミートの加工品が増えている

ハンバーガーを持っている人

大豆ミートの加工品は、日本でも大手食品メーカーを中心にどんどん開発が進んでいます。

大豆ミートシリーズの一例

  • 大塚食品  ゼロミート
  • マルコメ  大豆ラボ大豆のお肉
  • 伊藤ハム  まるでお肉
  • 日本ハム  ナチュミート
  • 丸大食品  大豆ライフ

メーカーにより商品内容は違うものの、ハンバーグやハム、チキンナゲットなどに加工されている商品が多いです。ちなみにこれら大手メーカーから販売されている大豆ミートの加工品は、乳製品や卵が使われているものが多く、ヴィーガンは食べることができません。

いずれのメーカーも本来は精肉から加工していましたが、大豆ミートの需要が上がるにつれ、続々と大豆製品を販売するようになりました。

大豆ミートの加工品におけるメリットとは

一緒に昼食時にハンバーガーを噛む多民族のカップル

なぜ今大豆ミートの加工品がこんなにもたくさん販売されているのでしょうか。それには大豆ミートにおいて次のようなメリットがあるからです。

  • 肉よりも大豆ミートのほうが健康的である
  • カロリーが抑えられ女性客には特に人気 
  • 大豆ミートを取り扱うことで地球環境に貢献でき、企業イメージもアップする 

大豆ミートを利用する人は「ダイエットや健康のため」という人と「地球環境を考え肉を控えたい」といった人に分かれます。日本の場合どちらかと言うと前者が多く、肉よりも大豆を食べている方が健康的なイメージがあります。人々の健康志向が高まるなか、大豆ミートの需要は今後も伸びることが予想されます。

大豆ミートの加工品が体に悪いと言われる理由

「絶対ダメ」の写真[モデル:大川竜弥]

しかし健康志向の人たちに向けて開発された大豆ミートの加工品は、体に悪いという意見もあります。

なかでも衝撃的だったのが、ヴィーガン人口が多いイギリスのヴィーガン食品を手がけているホールフーズの最高責任者が「ベジタリアンミートは環境には良いが体には悪い」と発言したことです。これは一体どういうことなのでしょうか。

加工品には乳化剤や添加物が多い

実は大豆でできたハンバーグやハムといった商品には、多くの場合、保存料や添加物が含まれています。

大豆ミートの加工品に含まれている添加物の一例

加工大豆タンパク、キャノーラ油、カラメル色素、キサンタンガム、スクラロース、デキストリン/pH調整剤 など

もちろん大豆ミートの加工品において、これら全ての添加物が含まれているわけではありません。しかし上記の成分を見ると天然素材ではなく、人工的に作られていることが分かります。健康のために大豆ミートを選んでも、多くの人工的な成分が合成されているのです。

ホールフーズの最高責任者が体に悪いといった理由もここにあり、「大豆ミートを選ぶのなら無加工の食材を選ぶべきだ」と発言しています。つまり、加工品ではなく、シンプルな乾燥大豆ミートを選び、自分でハンバーグなどに加工するのが良いとしています。

実はカロリーが高い商品も

大豆でできたハンバーグなどは「カロリーが低い」ことがPRされています。しかし実際には大豆でできていても、一般的な肉の加工品とさほどカロリーは変わらないことも多いのです。

とくにハムやソーセージなどの加工品は、大豆ミートであってもそれほどカロリーは少なくありません。以下は日本ハムから販売されている「お肉を使用しないハムタイプ」と、同メーカーのデイリーロースハムを比べたものです。

肉を使用しないハム一般的なハム
カロリー136kcal80kcal
タンパク質9.8g10g
脂質7.7g2.4g
炭水化物6.8g3g
食塩相当量2.2g2.4g
ナトリウム851mg855mg

内容量が若干違うので、必ずしもこの数値が正しいとはいえませんが、カロリーは大豆でできたハムの方が高いことが分かります。健康的なハムなら低いであろう食塩や脂質も、大豆でできたハムの方が含有量が高い結果になりました。 

遺伝子組み換え大豆が使われている

大豆ミートの加工品の多くは「遺伝子組み換え大豆」が使われていることも多いです。大豆を加工した商品の場合、その大豆が遺伝子組み換えかどうか表示する義務はありません。生産コストを抑えるためには遺伝子が組み替えられた大豆を使った方が安く仕上がるため、多くの加工品では遺伝子組み換え大豆が使われています。

遺伝子が組み替えられた食品が、必ずしも体に悪いということではありません。しかしこの食品に関しては未だ明確な健康データがないため、安全とは言い切れないのです。

詳しくはこちら▼

大豆ミートは「非遺伝子組み換え」が良い?その理由や現状を徹底解説

安心な大豆ミートを食べるには

「顎に手を当てて考える女性」の写真[モデル:にゃるる]

ここまで読んでみると「大豆ミートの加工品は何だかとても体に悪い」と思うかもしれません。確かに加工品によってはカロリーが高かったり、多くの添加物が使われていることもあるので、食品表示を確認したほうが良いでしょう。

しかし、大豆ミートは選び方により体に安心な商品も購入できます。安心な大豆ミートを購入したいのなら、加工されたものより大豆ミートをのものを購入するのが大切です。

加工されていない大豆ミートを購入する


大豆ミートはハンバーグやハムなどに加工されたものではなく、自分で調理するものもあります。代表的なのが水で戻す乾燥タイプと、水煮されたレトルトタイプです。

これらの大豆ミートはシンプルに大豆が加工されたものなので、保存料や添加物は含まれていません。また大豆そのものが使われているので、遺伝子組み換えかどうかもしっかりと明記されています。加工品とは違い、自分で味付けや形成をする手間はありますが、安全性を考えると加工品より良いのです。

加工品を使う際はヴィーガン対応のものを

大豆ミートの加工品を選ぶ場合は、ヴィーガン対応の商品を選びましょう。ヴィーガンは肉はもちろん、魚や乳製品なども一切口にすることができません。そのためヴィーガン対応の商品は添加物にも厳重な規定があり、植物性素材しか使わないことから、一般的な加工品よりも安全性が高いのです。

また、ヴィーガン対応の加工品は薄味であることが多く、カロリーも控えめです。スーパーでは手に入りにくいものの、通販で気軽に購入できるので以下のサイトをチェックしてみてくださいね。 

手軽にレトルトを使おう!ヴィーガンも利用できるレトルト食品12選!

大豆ミートを手作りする方法も

豆腐ハンバーグを代表するように、大豆ミートは自分で手作りすることもできます。一般的な大豆ミートの加工品よりもカロリーは低く、余計な添加物も含まないので安心です。一見大変そうに見える手作りの大豆ミートですが、基本的に豆腐があれば簡単にできます。味付けも自分好みで調理できるため、たくさん作りおきしておくのもおススメです。

大豆ミートは手作りできる!失敗しない、自家製大豆ミートの作り方

まとめ

トーストを作る人々のグループ

大豆ミートの加工品は、思っているよりもカロリーが高く、保存料や添加物が含まれているケースもあります。全ての商品がそうではないものの、安全なものを選びたいのならヴィーガン対応の加工品を選んだ方が良いでしょう。

そして大豆加工品のパッケージには「ヘルシー」「健康」「環境に良い」といった文字が並んでいることもあります。しかし本当にそれが正しいかどうかは、購入する際にしっかりと自分の目で確かめる必要があるのです。 

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