ファスティング中の口臭が気になる!口の臭いはデトックスの証!?
ファスティングをしている人のなかには、自分の口臭が気になることがあるようです。せっかく健康と美容のためにファスティングをしているのに、口臭トラブルがあるとガッカリしてしますよね。
しかしファスティング中の口臭トラブルはデトックス効果が効いている証拠でもあります。なぜ断食をすると口の匂いが気になるのでしょうか。今日はファスティングと口臭トラブルの関係について紹介します。
Contents
ファスティング中に口臭がキツくなる人は多い
ファスティングをすると、口臭が気になる人は少なくありません。これは一定期間食べ物を摂らないことにより、胃腸が排出機能に集中し、デトックス効果が高まるためです。
また、人の体はファスティングをしなくても空腹時には口臭がきつくなります。体は空腹の時間が長くなると胃のなかで膵液(すいえき)が分解され、これにより臭いのするガスが発生するのです。朝起きたばかりの口臭がキツイのも、膵液の分解によるものと考えられます。
毒素が排出されている証
ファスティングをするとデトックス機能が高まり、体のいたるところからガスや不要物が排出されます。
【デトックス作用の一例】
・排便が頻繁に起きる
・利尿作用が高まる
・目ヤニや耳垢が普段よりも多く排出される
・口臭がきつくなる
・体臭がきつくなる
ファスティング中に口臭が強くなるのも、デトックス作用の1つと考えられます。そのため正しくファスティングが行われている証拠ともいえますが、ファスティングが終わったあとも口臭が続いてしまう場合は、他にも原因があると考えられるでしょう。
唾液の分泌が減ることも原因
ファスティング中は固形物を食べないので、咀嚼回数が減るぶん、唾液の分泌も減ってしまいます。唾液の分泌が減ると口内の細菌が一気に増えるため、口臭が悪化することも多いのです。
そのため一時的な口臭対策として、ガムを噛むことが有効です。しかしファスティング中にガムを噛むのはよくありません。ガムを噛むと唾液の分泌を促すことはできますが、空っぽの胃腸に刺激を与え、胃酸過多を引き起こすのです。(※ちなみに、ガムにはゼラチンが含まれているので厳格なヴィーガンの方は口にしません)
詳しくは後述しますが、ファスティング中の口臭対策は、水をこまめに飲んだり、唾液腺をマッサージしたりすることがおすすめです。
オーラルケアのチャンスともいえる
ファスティングで口臭が気になることは気になりますが、一定期間食べ物を食べないということは、虫歯や歯周病を防ぐことにもつながります。
特に歯周病に関しては大人の3人に2人が患っているといわれています。歯周病は食事の後にこまめに歯磨きをしたり、デンタルフロスをかけたりすることで予防できるのですが、多くの人はこれらのオーラルケアをしていません。
仮にファスティングで食事の時間が余ったのなら、念入りにオーラルケアをすることもおススメです。歯磨きは空腹対策にもつながるので、いつもより念入りに歯磨きをしたり、デンタルフロスや歯間ブラシを使ったりするのも良いでしょう。口腔内を清潔にすることで歯茎や歯間汚れが取れることになり、口臭を軽減することもできます。
ファスティング中の口臭対策
ファスティングで起こる口臭トラブルは、ファスティングを止めたら治ることが多いです。しかし長期間にわたるファスティングの場合は口臭も長引くケースが多く、とりあえず嫌な臭いを何とかしたい、という人もいるでしょう。ここからは、ファスティング中に起きる 口臭対策について紹介します。
マスクで口を隠す
ファスティング中に起きる口臭は、胃の中の膵液が分解されて発生されることが多く、基本的に治すといったことができません。そのため、手っ取り早く口臭対策をしたい場合は、マスクで口を覆うことが良いでしょう。
特にコロナ禍における現在では、マスクをつける日常が当たり前になっています。そういった意味では、今ファスティングを行うことは口臭を隠すのにもピッタリであり、タイミングが良いともいえるでしょう。口臭は自分が不快になるというより、周りに迷惑をかけてしまいます。エチケットのためにも、口臭が気になる際はマスクをつけるのがおすすめです。
唾液腺マッサージ
口臭は唾液の分泌量が少ないと臭う傾向が高いです。唾液は食べ物やガムを食べることで分泌量を増やすことができますが、ファスティングの場合はそれができません。
そこでおすすめなのは、耳や顎の周りをマッサージして唾液腺を刺激する方法です。
【唾液腺マッサージのやり方】
1.耳の前のほっぺたの部分に指を当て、上の奥歯のあたりを円を描くように10回ほどゆっくりマッサージします
2.あごの骨の内側にある柔らかい部分を指先でゆっくり押し、5回ほどマッサージします
3.あごの先端にある骨の柔らかい部分を、舌を押し上げるようにして両手の親指で5回ほどマッサージします
文字にして見るとやや難しそうに見えますが、「耳周辺とあごの下を押してマッサージする」というイメージです。自己流でも良いのでその周辺をマッサージすると、不思議と口の中に唾液があふれてきます。
唾液は口の中の汚れを取り除いてくれる自浄作用があります。マッサージをして唾液を出すことにより、口臭を抑えることができるでしょう。
また、口内の水分量を減らさないためにも、口呼吸は NG です。普段口呼吸をしている人は、鼻呼吸をしている人に比べて口内細菌が多く、口臭がキツイというデータもあります。歯周病を防ぐためにも、普段から鼻呼吸を意識しましょう。
水分を意識して摂る
口内の水分量を増やすためにも、水分を意識して採ることは大切です。人は口の中が乾いているときや、脱水状態にあるときほど、口臭がきつくなります。また、唾液が減って口の中が乾燥すると自浄作用が働かなくなるため、口臭が濃縮されてしまうのです。
固形物を取ることができないファスティング中は、どうしても唾液が減り口の中が乾燥しがちになります。そのためこまめに水や酵素ジュースを飲み、口の中にうるおいを与えることが大切です。
ファスティング後には口臭が消えることも多い
ファスティングを始めた当初は口臭が気になることが多いのですが、反対にファスティングが終わったあとには口臭がなくなることが多いです。
- 家族から口臭を指摘されていたのに、ファスティング後には口臭が消えた
- ファスティング後には口内の粘つきが消え、口臭がなくなった
- 固形物を食べないことにより、歯の汚れが減って口臭対策にもなった
ファスティング後は体内の毒素が排出されるため、ファスティングが終わった後には口臭トラブルも減るでしょう。しかし継続して口臭が気になる場合は、歯周病や胃腸トラブルが原因であることも考えられるため、病院へ相談してみましょう。
まとめ
ファスティングを始めると、デトックス効果により口臭もキツくなってしまうことは多いです。しかし、ファスティングを終了した後には、体内の毒素を排出されると同時に、口臭トラブルも治まるでしょう。
しかし、口臭トラブルに悩まされないためには、ファスティング後も次のような生活を心がけることが大切です。
- 普段からオーラルケアをしっかりと行う
- 口呼吸をやめ、こまめな水分補給で口内の乾燥を防ぐ
- 悪玉菌の原因となる肉や油物を控え、野菜を中心とした食生活を意識する
口臭は自分だけの問題ではなく、周りに対するエチケットです。ファスティング中はもちろん、普段から食生活に注意し、口臭を防いでいきましょう。
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