乾燥大豆ミートの使い方 これさえ覚えておけば大豆ミートは簡単!
肉よりも脂質やコレステロールが含まれておらず、地球環境にもやさしい食材として今大豆ミートが注目されています。
大豆ミートはコンビニで買えるレトルト食品や加工食品もありますが、基本の大豆ミートといえば乾燥タイプです。乾燥タイプの大豆ミートの多くはヴィーガン対応であり、余計な添加物なども含まれていないことから、大豆ミートの中でもオススメです。
今回は乾燥大豆ミートの使い方や、美味しく調理できるポイントなどを詳しく紹介します。
Contents
乾燥大豆ミートの使い方を覚えよう
乾燥大豆ミートは「コストパフォーマンスが良い」「自分の好きな味付けができる」といったメリットがあります。
ただしその反面、水やお湯で戻す必要があり、そのやり方が分からないという人も多い様です。まずは基本の乾燥大豆ミートの使い方について見ていきましょう。今回ご紹介する大豆ミートは、唐揚げなどで使うブロックタイプを用いています。
まずは水か、お湯で戻す
乾燥大豆ミートは水分を加え柔らかく戻す必要があります。そのやり方は以下の2通りです。
水で戻す:乾燥大豆ミートをたっぷりの水に浸し、芯がなくなるまで戻す
お湯で戻す:鍋にたっぷりのお湯を沸かし、大豆ミートを入れ、芯がなくなるまで弱火で戻す
どちらの方法でも良いですが、大豆ミートの多くは戻し方がパッケージに記載されています。そこに書かれている方法に従ったほうが、しっかりと美味しく戻せるでしょう。
また、急いでいるときはお湯、じっくり戻したいときは水で戻すのもおススメです。
しっかり揉み洗いをする
大豆ミートを美味しく食べるにはこのもみ洗いが非常に重要です。
もみ洗いの方法
- 水かお湯で戻した大豆ミートを、たっぷりの水を張ったボウルなどに入れる
- 形が崩れないよう大豆ミートを柔らかく押し洗いし、大豆特有の匂いを逃がす
- 流水を掛けながら、何度かもみ洗いするのがポイント
ボールの中でもみ洗いをする場合は水の濁りがなくなるまで数回水を取り替えて行いましょう。この工程をするかどうかで、大豆ミートの美味しさにはかなり違いが出てきます。
水分を切る
もみ洗いを終えた大豆ミートは手でギュッと絞り水気を切ります。このとき形が崩れないよう、優しく握るのがポイントです。これで、乾燥大豆ミートの基本的な戻し方は完了です。
このあとは、大豆ミートに下味をつけ、炒めたり、揚げたりすることで美味しくなります。水分をしっかり切ることは、大豆ミートに下味の調味料を染み込みやすくするために、必要な行程です。
大豆ミートを美味しくするポイント
近年ブームになっている大豆ミートですが、食べたことのある人の中には「想像と違って美味しくなかった」「やはり肉の方が美味しい」といった意見もあります。
大豆ミートがあまり美味しくないと感じる理由は、下処理工程や調理方法に間違いがあるからです。ここからはどうすれば乾燥大豆ミートが美味しく食べられるのか、そのポイントについて紹介します。
戻した後にしっかり揉み洗いをする
先程ご紹介した通り、大豆ミートが美味しくなるかどうかは、戻した後のもみ洗いが肝心です。揉み洗いをする際は、以下のポイントを抑えて丁寧に行いましょう。
- 水やお湯で戻した大豆ミートを手でぎゅっぎゅっと押し、黄色い濁り汁を出すようにする
- この濁り汁がすべて排出しきるまで、水を取り替えて数回繰り返す
大豆ミートから排出される濁った水は、大豆特有の匂いのもとです。そのためこの濁った水がきれいになるまでしっかりもみ洗いをすると、大豆の臭みがなくなり、本物の肉のような美味しい大豆ミートになります。
味付けをしっかりする
大豆ミートを美味しく食べるには、味付けをしっかりすることもポイントです。必要以上に薄味にしてしまうと、大豆ミートの臭いが気になり、あまりおいしい料理にはなりません。
もみ洗いをして水分をギュッと絞った大豆ミートはスポンジのようになり、調味料を吸いやすくなります。この時調味料をしっかりと中心まで染み込ませた方が、口に入れた時に味の隔たりがなく、美味しい料理になります。
油を使うと美味しくなる
大豆ミートは油を使う調理の方が美味しくなります。大豆ミートの代表的なレシピに唐揚げがありますが、たっぷり油を使って揚げた大豆ミートはコクが出て大豆臭も消せるため、美味しくなるのです。
同じように炒め物で大豆ミートを調理する際も、油を多めに使ったほうがコクが出て、美味しくなります。使う油は、サラダ油か、ごま油がおススメです。
基本の大豆ミートレシピ 定番の5品を紹介
大豆ミートのレシピは無限にあり、和洋中どのレシピでも美味しく作ることができます。
なかでも定番といわれているのが、唐揚げをはじめとした以下の5品です。まずはこれらのメニューに挑戦し、大豆ミートを美味しく食べてみてください。
大豆ミート柚子胡椒から揚げ
まずは定番メニューの大豆ミートの唐揚げです。今回は柚子胡椒を使ってピリッと仕上げましたが、柚子胡椒が苦手な方はそれを除いて和風味に仕上げても構いません。
ブロックタイプの大豆ミートを使い、しっかり水気を絞ってから、下味を10分ほど漬け込みます。鶏肉ではないけれど、鶏肉のような食感と美味しさをぜひお楽しみください。
材料
- 大豆ミート 6個
- 柚子胡椒 小さじ1/3
- 片栗粉 適量
- 植物油 適量
<A>
- しょうゆ 小さじ1
- おろしニンニク 少々
- おろし生姜 少々
ヴィーガン餃子
餃子はひき肉ではなく、大豆ミートで肉だねを作ることもできます。ひき肉タイプの大豆ミートをたっぷり使い、ボリュームたっぷりの餃子に仕上げました。この餃子なら脂質やコレステロール値がとっても低いので、ダイエット中の方にもおススメです。具材の野菜はお好みのものを入れても美味しいですよ。
材料
<餃子のタネ>
- タケノコ 150g
- れんこん 150g
- 長ネギ 1/2本
- 干し椎茸 15g
- 大豆ミート 120g
- 塩 小さじ1
- 醤油 小さじ2
- しょうが(すりおろし)小さじ1
- フラクトオリゴ糖 大さじ1
- ブラックペッパー 少々
- ごま油 大さじ1
<その他>
- 餃子の皮 お好みの数
- 水溶き片栗粉 100g
- ごま油 大さじ1
ピリ辛☆大豆ミートを使った具だくさん麻婆豆腐
木綿豆腐と大豆ミートをたっぷり使い、タンパク質豊富な麻婆豆腐の完成です。豆板醤でピリ辛味に仕上げてあるので、体の血流や代謝もアップします。刻んだにんにくと長ねぎ、人参、ピーマン、そして小松菜も入るので、ビタミンや鉄分、ミネラルもたっぷりとれるメインメニューです。
材料
- 木綿豆腐 1丁
- 大豆ミート 80g
- 長ねぎ 10cm位
- にんにく 1片
- 人参 3cm分位
- ピーマン 1個
- しめじ 1/4株
- 小松菜 2~3枚
- 水 200cc
- 顆粒昆布だし 4g
- ☆豆板醤 大さじ1
- ☆味噌 大さじ1/2
- ☆日本酒 大さじ1
- ☆きび砂糖 大さじ1
- 胡麻油 適量
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ1
こんがりモチモチ☆大豆ミート入り豆腐ハンバーグ
ひき肉のかわりに大豆ミートを使ったハンバーグなら、大幅にカロリーダウンができ、そのうえ食物繊維もプラスできます。豆腐と混ぜることでボリュームもアップし、つなぎに米粉と片栗粉を入れることで、もっちりした食感が楽しめます。夜のメインメニューだけでなく、小分けに作ってお弁当にもご活用ください。
材料
- 木綿豆腐 1丁
- 大豆ミート 50g
- ☆米粉 大さじ3
- ☆片栗粉 大さじ1
- ☆粗塩 1つまみ
- ☆胡椒 適量
- ☆顆粒昆布だし 3g
- オリーブオイル 適量
〈ソース〉
- トマトケチャップ 大さじ2
- 動物性食品不使用中濃ソース 大さじ1
大豆ミートの回鍋肉風
フィレタイプの大豆ミートで作る定番メニューです。ニンニクと生姜の風味が食欲をそそります。生姜に含まれている辛味成分には抗酸化作用や体を温める働きがあり、代謝や血流もアップします。手軽に作れるレシピなので、お疲れ気味のときにもぜひおススメしたいメニューです。
材料
- 大豆ミート ) 80g
- キャベツ 1/4個
- 人参 1/2本
- 玉ねぎ 1/4個
- ☆ニンニク(すりおろし)1片
- ☆しょうが(すりおろし)1片
- ☆醤油 大さじ1
- ☆みりん 大さじ1
- 片栗粉 適量
- ごま油 大さじ1
- ★味噌 大さじ2
- ★きび砂糖 大さじ1
- ★みりん 大さじ1
- ★豆板醤 小さじ1/2
まとめ 使い方が分かれば大豆ミートは簡単!
大豆ミートには様々な種類がありますが、まず挑戦してほしいのが乾燥タイプの大豆ミートです。一番のポイントは、水に戻した後にしっかり揉み洗いを繰り返して絞ること。これさえ覚えておけば、もう大豆ミートがマズイなんて言わせません。
乾燥大豆ミートの基本的な使い方を覚えれば、お肉の代わりにヘルシーかつ健康的なメニューがたくさん作れます。ぜひ今日ご紹介した内容を参考にして、美味しい大豆ミート料理を作ってみてください。