ヴィーガンが使える調味料を解説!上手に使って飽きないメリハリ料理を~
ヴィーガンの食事は、動物性食品を一切口にしませんが、調味料はどうなのでしょう。一見、動物由来ものがなさそうな気がしますが、かくれ動物食材が使用されているものがあり、どうやってお料理に味をつければいいのか、ヴィーガンを始めたばかりの方にとって一度は悩まれた経験があるのではないでしょうか?ヴィーガンではどんな調味料が使えて、逆にどんなものを避けるべきなのか詳しくご説明します。
使用できる調味料の例
動物性食材を使用しないヴィーガンにとって、調味料もやはり動物性由来のものを使用しましょう。一般的にお料理によく使うものを中心にご紹介します。
昆布だし・椎茸だし
かつおだしはその名のとおり、魚が元となるだしなので、代わりに、昆布だしや椎茸だしを使用する。昆布や椎茸は簡単に手に入るので、家庭でも作りやすい。
野菜だし
チキンコンソメの代わりに使う。キャベツや玉ネギ、人参、セロリなどを使ってだしを取るとよい。動物性食品を一切使わない野菜スープの素は、市販でも購入できる。
メープルシロップ
はちみつの代わりに使用する。楓の木の樹液でできている天然の甘味料。風味豊かで甘味も強く、パンケーキや手作り菓子にも使える。
アガベシロップ
リュウゼツランから作られている甘味料。メープルシロップに比べると、すっきりとした甘みが特徴。
寒天
ゼリーに使うゼラチンは、牛や豚の皮や骨から作られている。ゼラチンより固めに仕上がるが、常温でも溶けださない寒天は、デザートにも使いやすい。
てんさい糖
精製や漂泊のされていない砂糖である。白砂糖の代わりに使われる事が多い。
ヴィーガンでは使用しない調味料
少し分かりにくい“かくれ動物性調味料“として、ヴィーガンの人が口にしないものに、はちみつと白砂糖があります。
はちみつ
はちみつは、花の蜜を集めてできているので、植物由来の食品と考えられます。しかし、蜂の体を介している為、純粋な花の蜜ではないという考え方から、ヴィーガンの人は、口にしません。蜂と自然の営みを、人間が搾取する事に問題があるという事です。はちみつの代用には、メープルシロップやアガベシロップを使います。
白砂糖
意外ではありますが、ヴィーガンの人は白砂糖も口にしません。植物性では?と思いますよね。
白砂糖の原料はサトウキビであり、つまり植物性です。しかし、白砂糖は、サトウキビの茎の汁を絞り出して不純物を沈殿させ、上澄み液を採取し、煮詰めて結晶を作ります。この結晶が白砂糖になるのですが、精製過程で骨炭を使って不純物を濾過し、砂糖を漂泊するのです。骨炭とは、動物の骨を炭状にしたものである為、ヴィーガンの間では、動物性に分類されるのです。
黒砂糖は未精製であるので、植物性に分類されますが、三温糖の様に焦げて茶色になったものもあるので、未精製かどうか、表記の確認が必要です。白砂糖の代用には、てんさい糖や黒砂糖を使います。
まとめ
ヴィーガンの食事では、使える調味料も制限されますが、食材に比べると使用できないものが少ないので、味付けを楽しむ事ができます。
スパイスや香辛料は、ほとんどが植物性である為、カレーパウダーやターメリック、タバスコや七味唐辛子など、様々な香辛料で味にメリハリを付けると、飽きのこない食事ができます。子供にも人気のトマトケチャップも、トマトをベースに、動物性のものを一切使っていません。いろいろな料理にも合わせやすい調味料です。マヨネーズは卵を使用している為、NGです。現在は、卵不使用のマヨネーズも販売されています。
醤油やみりん、ワサビなどの日本独自の調味料は、味にコクが出るものが多く、栄養価の面でも優れているので、積極的に使用すると良いでしょう。他にもマスタードやピーナッツバター、サルサソースなど、使える調味料はたくさんあります。
ヴィーガンの食事で使用する植物性食品は、動物性食品に比べて、塩分含有量の低いもの、もしくは、塩分含有量ゼロのものが多い為、お気に入りの調味料を使って味にメリハリを付ける事で、限られた食材で美味しく食事を摂る事ができるでしょう。