ヴィーガンアスリートが世界で活躍!なぜヴィーガンを実践しているのか徹底検証
一流の体を作るためには肉を食べなくてはならない、そんな考えはもう古いのかもしれません。
実は近年、肉を一切食べない「ヴィーガンアスリート」が話題になっています。しかもごく一部のアスリートだけではなく、オリンピックで金メダルを取ったあのアスリートもヴィーガンなんです。今日は菜食主義者のアスリートを中心に紹介していきます。
Contents
肉を食べないアスリートが増えている
アスリートの体づくりに欠かせないのが正しい食事です。有名なアスリートほど食事に気を使い、バランスの良い栄養を取っていることが多いですよね。世間一般的には肉や魚、野菜や果物などをしっかり食べているように見えます。
しかしそんな中でも話題になっているのが、肉を食べない菜食アスリートが増えているということです。これは一体どういうことなのでしょうか。
ラグビー日本代表も豆や野菜が多い
2019年のワールドカップで大活躍したラグビー日本代表選手。外国人選手はもちろん、日本の選手であってもその屈強な体つきは話題となりました。
彼らにはもちろん専属の栄養士がついています。選手の見た目はたくさんの肉を食べているように見えますが、実は食事内容の多くはヴィーガンに近いものだったのです。
例えば提供されていた食事の中にグラタンがありました。しかしそのグラタンは牛乳ではなく豆乳で出来ており、マカロニよりも豆が多く入っていました。昔であれば、ラグビーのような体力勝負のアスリートの場合、肉をたくさん食べて体を大きくすることが重要とされていました。しかし今では白米ではなく玄米、肉や魚だけでなく豆製品から良質なたんぱく質を多く摂ることが良いとされているのです。
アスリートと菜食の映画、The Game Changersが話題に
スポーツ選手ほど肉ではなく、大豆を中心にタンパク質をとるべきという声は広まりつつあります。それは2019年9月にドイツで公開された映画「The Game Changers(ザ・ゲームチェンジャーズ)~スポーツ栄養学の真実~」でも詳しく紹介されています。
映画では、重量挙げ世界チャンピオンといった筋肉隆々のスポーツマンがたくさん登場します。しかし登場するアスリートすべて菜食主義であり、肉は一切食べていないのです。 この映画では、アスリートにとって必ずしも肉は必要ではないことを証明する内容になっています。
なぜスポーツ選手にはヴィーガンが良いのか
スポーツ選手は肉を食べず、菜食主義になった方が良いのか。 それに関してはいまださまざまな議論が行われています。しかし、食事内容をヴィーガンに変えると、次のようなメリットがあります。
- 動物性脂質を食べないことで余分な脂肪が取れ体が引き締まる
- 野菜や大豆の栄養により疲労回復効果が高くなる
- 血圧やコレステロール値が安定する
- 自然治癒力が高まる
肉や魚を食べないとアスリートとして必要なエネルギーは取れないように見えます。しかしそれに関しては、オリーブオイルやごま油、アボカドやアーモンドといった良質な油が含まれている植物性食物を摂取すれば、さほど問題はないのです。
実はあのアスリートもヴィーガン!
ここからは世界中で知られている、ヴィーガンを実践している有名アスリートを紹介します。あの驚異的な記録は野菜や大豆から作られていた、そう考えると改めて驚くでしょう。
カール・ルイス
https://meigenkakugen.net/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9/
オリンピック陸上競技で3大会連続金メダルを獲得したレジェンドです。食事内容をベジタリアンに替えた後、30代でありながらさらなる自己ベストを叩き出してます。1980年代はアメリカでもヴィーガンが少ない時代、彼はアスリートヴィーガンの先駆者ともいえるでしょう。
ルイス・ハミルトン
https://f1-gate.com/hamilton/f1_56524.html
F1ドライバーとしてワールドチャンピオン6回経験している現役ドライバーです。F1ドライバーは強力な重力に耐える必要があり、筋力トレーニングが欠かせません。そんなルイス・ハミルトンは成績を維持するために33歳のときからヴィーガンを実践し、菜食主義者に変わったあとも、多くの優勝を果たしています。
スコット・ジュレック
https://runnerspulse.jp/special/2015/013.html
トレイルランナーアスリート。2010年には24時間走り続けるウルトラマラソンで270 km 完走し、全米新記録を樹立しています。スコットは毎週225 km 以上を走るトレーニングをしていますが完全菜食主義者です。24歳の時に玄米や豆腐店舗などの食材を中心に選び、1年半かけヴィーガンになったといいます。
ビーナス・ウィリアムズ
https://www.bbc.com/japanese/40453289
世界的有名なテニスプレイヤーであるビーナス・ウィリアムズ。彼女は2011年に自己免疫疾患と診断されたことがきっかけで、これまでの食事を見直し、ヴィーガンの食事を取り入れるようになりました。その食事のおかげで体調は改善され、体が軽くなったそう。テニスプレイヤーとしてのパフォーマンスも維持できているそうです。
アベベ・ビキラ
裸足の鉄人と呼ばれたマラソン選手。1964年の東京オリンピックのマラソン競技で、史上初の2連覇を成し遂げました。「最強の敵は自分自身だ」などの名言も有名です。マラソン界のレジェンドと言われる彼も肉を一切食べないヴィーガンだったといいます。
パトリック・バブーミアン
https://melos.media/hobby/49961/2/
560 kg の重さを担ぎ上げることができる、世界一の怪力男。ダイナミックで強靭な肉体はインパクトがありますが、そんな世界一の怪力男でも肉は食べず、菜食主義です。「自分より強い雄牛だって肉は食べない」と話しており、大豆やナッツ類といった菜食でタンパク質を取っています。
マレー・ローズ
https://zaizen-kuniro.at.webry.info/201204/article_4.html
オリンピック水泳4つののゴールドメダリスト。 マレー・ローズの場合、幼少期からヴィーガンであることが特徴です。小さな頃はひ弱であったマレーを心配し、彼の両親は肉食をやめてヴィーガン食で体を健康にさせるサポートをしました。また菜食主義でありながら、有害な化学物質を含まない自然食品にもこだわったそうです。
ケンドリック・ファリス
https://www.gettyimages.co.jp/
重量挙げ選手、米国記録保持者。2016年にあった国内試合では合計377キロも持ち上げ、94kg級のアメリカ新記録を達成しました。彼は2014年に動物性食品をやめ、ヴィーガンに転向しています。重量挙げ選手も肉食のイメージが強いですが、菜食パワーでもアメリカチャンピオンになれることを実証しています。
ヴィーガンアスリートはこれからも増える!
「肉を食べないと強くなれない」そういう固定観念はいまだあると思います。しかし自身もボディービルダーチャンピオンであったアーノルド・シュワルツェネッガーはこう言っています。
肉を食べないと男は強くなれない…それはあくまで企業戦略であることが分かった。菜食主義こそがアスリートの体を作るのだ。
菜食とアスリートの関連性はまだまだ研究が必要であり、一概に肉が悪いとは断言できないこともあります。それでも菜食主義に転換し、素晴らしい成績を残すアスリートが増えているのは事実なのです。
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