ヴィーガン

ヴィーガンの実態を撮った衝撃映画!「The Game Changers」とは

日本でもヴィーガンは少しずつ知名度が上がってきました。 そしてその存在感をさらにあげるきっかけになった映画があります。それは2019年に公開された「The Game Changers(ザ・ゲームチェンジャーズ)~スポーツ栄養学の真実~」です。

映画としては日本未公開ですが、こちらのドキュメンタリーは Netflix で公開されるやいなや、世界中で菜食を考えるきっかけになりました。今日はこのThe Game Changersについて詳しく紹介します。

The Game Changersはどんな映画?

Is the Game Changers really a game changer for the plant based movement? - ProVeg UK
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The Game Changers(ザ・ゲームチェンジャーズ)は2019年9月にドイツで公開された映画です。日本ではNetflix で配信され、コロナの影響もあって在宅が増えたことから、多くの人が視聴しました。

映画にはオリンピック金メダリストをはじめとした数多くのアスリートが出演しています。特に重量挙げ選手やヘビー級ボクサーなど、筋肉隆々のたくましい男の人が目立ちます。しかしこの映画に出てくる筋肉隆々のアスリートたちは、みんな菜食主義者なのです。つまり肉を食べることなく、世界で戦える体を作り上げていることに驚かされます。

プロデューサーはジェームズ・キャメロン

この映画の製作総監督は、アバターやタイタニックで有名なジェームスキャメロン監督です。実はジェームスキャメロン監督自身も菜食主義者であり徹底したヴィーガンを貫いています。

60代になっても数多くのヒット作品を生み出しているジェームスキャメロン監督。食事をヴィーガンに切り替えたからは、ますます健康的になり、仕事のペースもはかどるようになったそうです。ハリウッドスターはジェームスキャメロン監督だけではなく、多くの有名俳優もヴィーガンを実践しています。

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シュワちゃんなど有名人も出ています

The Game Changersには、各世界を代表するアスリートが多数出演しています。なかでも目立つのがアーノルド・シュワルツェネッガーです。彼は若い頃世界一のボディビルダーになった経験があります。当時の彼は肉食主義であり、肉を食べることでたくましい体を作ることができると信じていました。

しかし映画の中で彼はこう言っています。

若い頃、本当の男は肉を食べるべきだと思っていました。CM でも常にこう宣伝されていました「ステーキこそ男のメニュー」だと。しかしそれは単なる宣伝文句であり現実ではないのです!

七十歳を過ぎた今でもアスリート並みの体を持つシュワルツネッガー。彼は途中で菜食主義に転換し、今では肉体だけでなく精神的にも安定した体を手に入れたと話しています。

 映画の衝撃的な内容とは

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ここからはもう少し映画の内容について詳しく見ていきましょう。The Game Changersは、一流のアスリートたちが肉を食べることを辞め、菜食主義に転換したあとさらなる活躍をしています。そう聞くと、菜食主義やヴィーガンがいかに体にとって素晴らしいものか力説しているようにも聞こえます。

しかしThe Game Changersの場合、特にベジタリアンやヴィーガンになろうといった押し付けはありません。菜食主義に関する本などは、どうしても宗教的な信条や哲学的な意義、地球環境を絡めた内容が多く「菜食主義をしなさい」といった押しつけ感をやや感じます。

しかしThe Game Changersの場合、菜食主義になった体がどう変化し、どのようなパフォーマンスができるようになったかを中心に紹介されています。そのため見ている人にとっては「実は穀物ってすごい」「驚きがあって面白い」といった映画に仕上がっているのです。

グラディエーターはベジタリアン

映画は自身も格闘家であるジェームス・ウィルクスのナレーターで進みます。それまで肉を中心に食べ、屈強な体で格闘技の指導も行ってきたジェームスは、ある時大きな怪我をしててしまいます。

それから彼はスポーツ医学やリハビリを学び「アスリートにとって本当に肉は必要なのか?菜食主義を行ったらどうなるのか?」という点に着目し、その答えを探すようになりました。

そもそもジェームスが菜食主義に興味を持ったのは「古代ローマの剣闘士であるグラディエーターは実は菜食主義者だった」という点です。彼らの骨からは肉や魚の栄養素は見当たらず、厳密な菜食主義者であることが分かっています。肉食のイメージがあるグラディエーターが、野菜や穀物しか食べていないのは驚きですよね。

あのスポーツ選手もベジタリアン!

映画では日本でも有名な世界的アスリートがたくさん出ています。

カールルイス:ロサンゼルスオリンピックやソウルオリンピックの時代に活躍した超有名アスリートです。陸上100メートル元世界王者ですが、実は彼も菜食主義者であり、食事内容をベジタリアンに替えた後さらなる自己ベストを叩き出してます。

ルイス・ハミルトン:F1ドライバーでありワールドチャンピオン6回経験者。F1ドライバーは運転中強力な重力に耐え、全身筋肉の塊のような体つきをしています。そんなルイス・ハミルトンも有名な菜食主義者であり、33歳のときから厳格なヴィーガンを実践しています。

ブライアント・ジェニングス:プロボクサーであり、世界ヘビー級王者挑戦者でもある彼は、見た目的にはガッツリお肉を食べているように見えます。しかし菜食に転換したあとはケガの治りも早くなり、対戦成績もぐんぐん上がっていきます。

これはほんの一部のアスリートを紹介したにすぎません。映画では孫と対戦しても負けない年配のプロボクサーや、彫刻刀のような体を持つボディビルダーなど、菜食主義をしているのが信じられない多くのアスリートが出演しています。 

なかでも世界一の怪力男はインパクト大

zo_bula_bula on Twitter: "ドイツの怪力男パトリック・バブーミアン。動物愛護精神から動物性食品を一切取らないヴィーガンになった2011年以来、力持ちコンテストの世界記録を4度樹立したとの話。 然るべき食の質と量を満たせば、プラントベースでもこんな凄い身体が ...
https://melos.media/hobby/49961/2/

映画の中でもひときわ目を引くのはストロングマン競技者であるパトリック・バブーミアン選手です。一見すると熊のような、闘牛のような見事な体を持つパトリック。彼は560 kg の重さを担ぎ上げ、世界一の怪力男と呼ばれています。そんな世界一の怪力男でも肉は食べず、菜食主義なのです。パトリックは菜食について次のように語っています。

どうしたら君は肉を食べずにそんな牡牛のように強くなれるの?”って尋ねられたことがある。そのときに、“君は牡牛が肉を食べるところを見たことがあるかい?”って答えたんだ。

確かに…。人間よりも力持ちの雄牛は、決して肉を食べません。筋肉やパワーパフォーマンスと肉食は関係がないようにも見えます。

映画では動物性と植物性についての実験もアリ

映画の中では動物性食品と植物性食品がもたらす人間への影響も分かりやすく解説しています。

最も分かりやすいのは、肉を食べた後の血液と野菜を食べた後の血液を比べてみた実験結果です 。それぞれの食事を取った6時間後に血液を測ると肉食主義の血液が濁っており、菜食主義の血液は透き通っていることがわかりました。こうした実験により、菜食の食事は内皮機能を改善し、血流を良くすることも紹介されています。

まとめ 賛否両論の映画だが見る価値はあり!

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映画内容をざっとまとめると、超一流アスリートであっても肉を食べる必要はなく、むしろ菜食主義に転換した方がパフォーマンスは優れる、といった内容になっています。映画を見終わったあと、肉を食べなくなった人もいるようです。

ただ、The Game Changersには批判もあり「シュワルツェネッガーは肉を食べたからこそ今がある」とか「菜食主義でも動物プロテインを飲んでいる人もいる」といった意見もあります。

この映画は菜食主義を押し付けるものではないので、どう感じるのかはその人次第でしょう。しかし、筋肉ムキムキのアスリートが菜食だけで活躍している姿は、単純に驚きと面白さがあります。見る機会があれば、ぜひ一度視聴してみてくださいね。

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