ヴィーガン 2020.11.30 [mon]

ヴィーガンを実践していると虫歯が少ない!?菜食主義と虫歯の関係

世の中には虫歯ができやすい人と、あまりできない人がいます。それは歯質の違いだったり、唾液に含まれる菌の差だったりしますが、もっとも大きな原因は「虫歯になりやすい食べ物を食べているかどうか」です。

実はヴィーガンを実践している人は虫歯が少ないという研究結果があります。なぜ菜食主義は虫歯が少ないのか、今日はヴィーガンと虫歯の関係について詳しく見ていきましょう。

虫歯ができる3大要因

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虫歯ができる要因は主に以下の3つです。

  • 正しい歯磨きができていない
  • 甘いものをダラダラと食べている
  • 口呼吸が多く歯並びが悪い

昔と違い、現在は虫歯に特化した歯磨き粉や歯ブラシがたくさんあります。また虫歯を治す歯医者から、いまでは予防歯科を実践している歯科医院も多いため、昭和の時代に比べると現代人の虫歯罹患率はだいぶ減ったと言われています。

それでも相変わらず歯磨きをしなかったり、甘いものをダラダラ食べていると、高い確率で虫歯になります。口呼吸や歯並びの悪さも唾液の量を減らす要因になるため、虫歯になりやすいです。

甘いものをダラダラ食べるのが一番良くない

そして虫歯の原因となる最も悪い事例が「甘いもののだらだら食べる」行為です。そもそも虫歯が発生する原因は、口の中の唾液に含まれるミュータンス菌の存在です。ミュータンス菌は甘いものが大好き。口の中に甘い物が入るたびに大活躍し、歯のエナメル質をとかして侵食していきます。

例えば1日3度の食事にもしっかりと糖分は含まれており、その都度ミュータンス菌は乳酸を作って虫歯の原因を発生させています。それに加え、おやつにダラダラと甘いお菓子を食べたり、炭酸飲料などを頻繁に飲んだりすると、口の中は常にミュータンス菌が活動し、虫歯リスクが高まるのです。甘いものは虫歯に直結するといっても過言ではありません。

白砂糖を摂らないヴィーガンは虫歯リスクが減る

ミュータンス菌は甘い糖分を代謝して乳酸を作り出しています。つまり甘いものを食べなければ虫歯が起こることはありません。

厳格なヴィーガンの場合白砂糖を取ることができません。白砂糖は全ての市販のお菓子に含まれているといえる添加物です。白砂糖を断つということは、甘いお菓子のほとんどを食べないことともいえます。つまりヴィーガンを実践するだけで、虫歯リスクはかなり減らすことができるのです。

ただ、ヴィーガンが摂っても良い、てんさい糖や黒砂糖にも虫歯リスクはあります。こうした甘いものを食べたあとは、しっかりと歯磨きをすることが大切です。

虫歯が多い子供ほど野菜嫌い

ここからは、虫歯と子供の食生活についてみていきましょう。小児歯科学雑誌による300人の幼稚園児を対象にした研究結果によると「虫歯の多い子供ほど野菜嫌いである」ということがわかりました。野菜は体にとって良いイメージがありますが、実は虫歯を防ぐ効果もあるようです。

野菜は虫歯を予防するのに貢献している

今回の調査では、言い換えると「虫歯の少ない子供ほど野菜をしっかり食べている」ともいえます。

実は野菜には多くの繊維が含まれていますが、野菜を噛むたびにこれらの繊維が歯を清掃してくれることが分かっています。特に生野菜はしっかりと噛む必要があり、繊維を噛むことによって唾液分泌が促進され、虫歯菌であるミュータンス菌の働きを弱めてくれます。

そして虫歯を予防するミネラルにモリブデンという物質がありますが、これは野菜に多く含まれています。こうしたことから、野菜をたくさん食べることは虫歯を予防することになるのです。

野菜嫌いになるのは幼児期が原因のことも

ただ子供によって味覚の好みというものはあり、どうしても野菜が苦手な子供もいるでしょう。しかし野菜嫌いになる原因として、離乳食以降の子供の食生活があげられます。

通常離乳食では茹でた野菜やお米などをあげることが一般的です。そのためこの時点では野菜が嫌いという幼児はあまりいません。

しかし離乳食がだいぶ食べられるようになった頃、つい大人が飲む甘いジュースやお菓子をあげてしまう親が増えます。子供がぐずると甘いジュースでごまかしたり、お菓子を与えたりすることで、子供は甘い味に慣れ、甘みのない野菜が苦手になってしまうのです。なるべく子供が小さい頃は、果糖ジュースよりも野菜ジュース、白砂糖の入ったお菓子よりも果物をあげるなど、自然の味中心の食生活を意識させることが大切です。

虫歯の少ないネパールの子供たち

ここまで見て、菜食主義やヴィーガンは虫歯になりにくいことが分かってきました。それを実証できるさらなる事例があります。それは菜食が常備食であるネパールの子供たちの歯です。ヴィーガンであるネパールの子供たちの歯にはほとんど虫歯がありません。

ネパールの子供の食事と虫歯の関係

ネパールは他民族国家であり、釈迦の生誕地ともいわれています。多くの宗教が存在するネパールでは殺生を嫌い、国民の多くはヴィーガンを中心とした菜食主義です。

そんなネパールの子供たちの歯は、日本人の子供の歯に比べて虫歯の発生率は50%以下です。しかも、歯科技術は日本に比べて遅れているのに、歯並びが良い子供が圧倒的に多いことも分かっています

なぜそこまで歯が強いのか

ネパールの子供たちの食生活はヴィーガンです。そのため無駄に甘いものをとることがなく虫歯になりにくいことが挙げられます。また原則1日2食であり、食べる回数が少ないことからミュータンス菌が発生しにくいことも考えられます。

食事の内容は朝食がパンと紅茶だだけであり、夕食はお米と豆類、トマトや玉ねぎなど野菜の漬物が中心です。

そして最も特徴的なのが食後にスパリという固い木の実を噛む習慣です。これによりスパリに含まれる繊維が歯を綺麗に掃除し、口の中を清潔にします。日本の場合は食後に甘いデザートというケースが多いのに対し、ネパールでは食後にスパリで口のなかを清潔にしています。 

ヴィーガンで虫歯を防ごう

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日本とネパールでは食文化の違いもあり、すぐにネパールの子供たちを真似するのは難しいかもしれません。ただ、普段から甘いものを控えて菜食中心の固いものを食べることにより、歯を丈夫にして虫歯を防ぐことはできそうです。 ヴィーガンを実践することにより、意識しなくても虫歯対策が自然にできるのは大きなメリットです。

歯周病は大病の原因にも

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虫歯を放置すると歯周病の原因にもなります。歯周病は大人になると3人に2人が罹患するものです。歯茎がしみたり出血したりといった程度なら良いのですが、問題は歯周病が引き起こす体への悪影響です。

歯周病が悪化するとその病原菌が血液に入り込み、全身にばら撒かれてしまいます。心臓病や腎臓病、関節痛リウマチなどの原因が、歯周病であることも多いのです。また心臓や肝臓の病気が原因で亡くなった人の中には、重度の虫歯や歯槽膿漏が隠れている例も少なくありません。健康は体だけに気を使うのではなく、食生活を見直し、虫歯対策をすることも重要なのです。 

まとめ

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ヴィーガンの食生活は健康に良いだけでなく、虫歯を予防できることも分かりました。その大きな理由は次の2点です。

  • 基本的に砂糖を摂らないので虫歯になりにくい
  • 野菜や豆類を中心に摂り、よく噛むことで唾液が分泌される

元々食べられる食材が少ないヴィーガンは、だらだらと食べることもないでしょう。そうした行動が結果的に虫歯を予防しているといえます。健康だけでなく、虫歯も予防してくれるヴィーガン。虫歯や歯周病が気になる方はぜひ、まずは食生活から見直してみてはどうでしょうか。