代替品

日本人向けの代替肉!?アジアを圧巻しているオムニミートを徹底解説!

いま世界では、植物由来の代替肉が急速に普及しています。 それを牽引しているのはアメリカのビヨンドミートなどですが、実はアジアで開発された代替肉も負けてはいません。現在アジア人に向けたひき肉の代替肉である「 OMNIMEAT(オムニミート)」が何かと話題になっています。

今日はこのオムニミートの詳しい商品解説や、どのような味か、どこへ行けば買えるのかなど、詳しく解説します。

香港発、ひき肉の代替食品として誕生した


https://omnipork.co/

オムニミートは香港で生まれたひき肉の代替食品です。ソーシャルベンチャー企業「Green Common」がカナダの食品科学研究所とともに共同開発し、アジア人の口に合うひき肉の代替肉を誕生させました。

これまでもアジアには多くの代替肉がありましたが、匂いが独特であったり、食感が肉とは違ったりして、あまり売れませんでした。オムニミートは「より肉に近い食感」を目指して改良を重ね、肉と同じくらい美味しく、なおかつ栄養も高い食品として注目されています。

豆類にシイタケ、お米が使われているのが特徴

大豆ミートの多くは大豆たんぱくだけをベースに作られていますが、オムニミートの原材料には特徴があります。

オムニミートの主な材料
・大豆
・エンドウ豆
・シイタケ
・米

大豆ミートではあまり使われていない、シイタケやお米を配合することにより、非常に肉に近い食感になっています。またホルモン剤や抗生剤は一切使われておらず、豆類に関しては遺伝子組み換えではありません。安全性の高い原材料なので子供にも安心して与えられ、動物性食品も一切不使用なのでヴィーガンにも対応しています。

豚肉に特化した代替肉 

アメリカのビヨンドミートやインポッシブルフーズが展開しているのは、ハンバーガーのパテとして使う牛肉を中心とした代替肉です。しかしオムニミートは牛肉ではなく、豚肉に特化した代替肉を製造しています。

日本を含むアジア圏では豚肉を中心に消費されています。日本で売られている中華料理でも、餃子や麻婆豆腐、肉まんや小籠包などが有名です。これらは牛肉より、豚肉を中心に作られています。こうしてオムニミートはアジアでの豚肉消費が多いことに着目し、より豚肉にちかい形状と味わいの代替肉を生み出しました。

オムニミートの特徴

Packets of plant-based omnipork are displayed for sale at a Green Common plant-based grocery store, operated by Green Monday, in Hong Kong, China, on...

オムニミートが商品化されたのは2018年4月です。まだ歴史は浅いものの、販売されてからすぐに各国メディアに取りあげられ、欧米とは違う代替肉として話題性を呼びました。ここからは、オムニミートの代替肉がほかのものと比べてどう違うのか、詳しく紹介します。

欧米の代替肉より健康志向が強い

まずオムニミートの大きな特徴として挙げられるのが、肉よりも健康効果が高い、という点です。以下は、一般的なひき肉と比べた際のオムニミートにおける栄養価です。

・カロリーは肉に比べ約66%低い
・飽和脂肪酸86%減
・鉄分127%増量
・カルシウム260%増量
・コレステロール値ゼロ
・食物繊維を含む

一般的な肉にはほとんど含まれていない、カルシウムや食物繊維が含まれているのが特徴です。そのうえカロリーも低くコレステロール値はゼロということから、健康志向の高いアジア圏の人々に受け入れられました。

ただ、調理方法によっては肉と同等のカロリーになるともいわれています。それでもアメリカで売られている代替肉よりも栄養価は高く、ローカロリーであることは間違いありません。そのためダイエットをしている人からも、オムニミートは強い味方になると話題になったのです。

発売されている種類は7種類

オムニミートは全部で7種類の商品があります。

・ミンチ肉
・ランチョンミート
・細切り肉
・中華まん
・蒸し餃子
・ガパオライス
・焼きビーフン

オムニミートは豚肉の代替ひき肉がメイン商品ですが、中華まんや蒸し餃子といった加工品も次々と開発されています。しかも、加工品も含めすべての商品がヴィーガン対応です。他社製品の場合、代替肉自体はヴィーガン対応でも、ハンバーガーなどにすると動物性食品が含まれるケースも多いです。しかしオムニミートは加工品に関しても全商品植物性食品のみで作られています。

ヴィーガン餃子が大人気

台湾ではオムニミートから販売されたヴィーガン餃子が、1週間に100万個売れています。オムニミートは代替肉加工品の社会現象も巻き起こしたのです。

もともと台湾は信仰心が強く、肉や魚を食べない信仰をもった仏教徒が多く存在します。国民のおよそ13%はベジタリアンともいわれ、そこに環境問題に熱心な若者を中心に、ヴィーガン人口も増えています。

そんな場所に「肉のようで肉ではない美味しい餃子」が誕生し、台湾の人々が望むニーズに答えることができました。いまでは香港にある三ツ星レストランでもオムニミートが導入され、味に関しても高い評価が生まれています。

週に1回「ベジタブルデー」を推奨

オムニミートでは、週に1回肉を食べないベジタブルデーを推奨しています。そもそもオムニミートは香港にある社会企業「グリーンマンデー」の傘下として誕生しました。

週に1回肉を控えるのは、ポールマッカートニーが推奨している「ミートフリーマンデー」と同じです。肉を控えることにより気候変動や食料不足、健康問題や動物愛護を共に考えていこうと訴えています。オムニミートは地球環境を考え、人口100億人時代の食糧難を解決するためのフードテックとしても注目されています。

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オムニミートは日本でも楽しめる

オムニミートはすでに日本でも販売されています。オンラインサイトからネット注文できるほか、都内のベジタリアンショップなどでも気軽に購入できます。

オムニミートの詳しい取り扱い店舗はこちらをどうぞ▼
https://omnipork.co/jp/find-omnipork/?maptype=wheretobuy

そしてオムニミートはすでに多くのレストランでも導入されています。

そのうちの1つを紹介すると、東京・自由が丘にあるヴィーガンレストラン『菜道』でも、これまでとは違う扱いやすい代替肉として、オムニミートを使ったレシピが提供されています。

当初は面白い食材があると聞き、オムニミートを紹介されました。代替肉として大豆ミートも良い食材だが、オムニの方がもっと手軽で使いやすく、大豆ミートに比べて気になる匂いが少ない。調味料との馴染みも良いことから採用を決めました。

東京・自由が丘『菜道』 シェフ 楠本 勝三 氏

日本ではミシュランガイドに乗る有名なレストランからファストフードに至るまで、多くの店でオムニミートの導入が検討されているそうです。今後は自分の周りにあるお店でも、オムニミートの美味しさが楽しめるかもしれません。

まとめ

オムニミートが注目された理由は、調理方法がとても簡単である、ということもあります。日本で売られている代替肉の場合、水で戻して下味をつけるといった手間が掛かるものもありますが、オムニミートの場合は袋から開けて、すぐに焼いたり煮たりするだけで調理が完成します。

そして、ヴィーガン対応の餃子や中華まんといった加工品が多くあるのも魅力です。日本人も含め、アジア人にピッタリの代替肉として注目されているオムニミート。日本でも販売されているので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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