ヴィーガンはワインが飲めない?特別製法のヴィーガンワインを6つ紹介
お酒のなかでも世界的な人気を誇るワイン。しかし、一般的なワインには動物性由来の物質が含まれているため、ヴィーガンの人は飲むことができません。
そこで今注目されているのが「ヴィーガンワイン 」という品種です。ヴィーガンワインは一般的なワインと同じように美味しく、フルーティーな香りが楽しめるも特徴です。そのため、特にヴィーガンを実践していない人でも、好んでヴィーガンワインを楽しむ人も増えているようです。今日はヴィーガンワインの特徴や、おススメしたいヴィーガンワインを6つ紹介します。
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一般的なワインには動物性由来が含まれている
ワインはブドウから作られるものであり、ワインそのものは植物性食品だと思っている人も多いのではないでしょうか。
実はワインの多くは、透き通ったワインにするためにろ過されますが、その際に動物性由来のフィルターを使っていいます。ワインをろ過する際には、豚や牛のゼラチンや、魚の浮き袋ヶ所、卵白や牛乳たんぱく質などが使われており、ワインのタンパク質や浮遊物などを取り除いているのです。そのため、厳密に動物由来の原料をとらないヴィーガンであれば、一般的なワインを飲むことができません。
ワインには「ヴィーガンワイン」というものもある
ヴィーガンが飲めるワインとして作られたのが「ヴィーガンワイン」です。このワインは動物性由来のフィルターを使わず、ベントナイトやカオリンといった鉱物由来の粘土をフィルターとして使っていることが多いです。
ワインはヨーロッパをはじめとした欧米で作られていることが多く、ヴィーガン人口が多い欧米では次々にヴィーガンワインが開発されています。一般的な食材とちがい、ヴィーガンはワインの清澄剤の種類を植物性に変えただけなので、ワインの味わいや品質が大きく変わることはありません。そのため、ヴィーガンの実践に関わらず、多くの人におすすめできます。
ヴィーガンでも楽しめるワイン6選
さっそくここからは、ヴィーガンでも安心して楽しめるヴィーガンワインを6つ紹介します。ちなみにヴィーガンワインには「ヴィーガン協会認定ワイン」もしくは「ICEA」といった認証機関の ロゴが印刷されています。
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酒屋でヴィーガンワインを選ぶ際にはぜひ参考にしてしてくださいね。ではさっそく、美味しいヴィーガンワインを見ていきましょう。
カミーノ ティント テンプラニーリョ (赤)
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カミーノは「道」という意味であり、濃い赤い色が特徴のスッキリとした赤ワインです。カシスやブラックオリーブが配合されたワインには、安定した香りと果実のスパイシーさが感じられます。
こちらのワインが製造されたのは、スペインの内陸部に位置するラ・マンチャ地方です。スペインのなかでも高いワイン生産量を誇るラ・マンチャ地方のワインであり、調和のとれたしっかりとした味わいを楽しめます。
参考小売価格は555円であり、非常にリーズナブルに楽しめるのもうれしいポイント。シチューの味をワンランクアップさせるのに使われることも多いですが、野外のバーベキューなどで豪快に飲まれていることでも有名です。まずは手軽にヴィーガンワインを楽しみたい人にピッタリです。
ピッコロ プロセッコ フリザンテ (白・微発泡)
https://www.wine-kishimoto.com/details/kii110.html
スパークリングワインのなかでもおすすめしたいヴィーガンワインがこちらの1本です。ワイナリーは、イタリアヴェネト州にある有名なワインどころ。畑の土壌は石灰岩と粘土層からなり、ミネラルが豊富なことで有名です。そのためここで生産されたワインは品質が高く、ポリフェノール豊かなうえアロマ成分も含まれています。
使用ぶどうはグレラ100%。淡い黄色が特徴で、その香ばしいフローラルの香りから、フルーティーな花や青りんごを思わせるオシャレなワインです。特に女性からの人気は高く、お好みの料理に合わせてパーティーシーンなどでも需要が高いです。参考小売価格は722円、フルーティーかつ程よい辛口が楽しめる1本なので、ぜひ味わってみてください。
シエラ・ノルテ アナント ブランコ (白) 2018
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バタフライのデザインがオシャレな存在感の高い白ワインです。製造元はスペインのバレンシア地方にあるカンポログレス村。ここの生産者であるボデガス・シエラ・ノルテは1980年代にオーガニック栽培に目覚め、周りからの批判を浴びながらもオーガニックワイン造りに没頭しました。その後2000年代には多種のぶどうがワイナリーに集められ、30種類を超えるオーガニックワインが造られています。
彼の製造するワインはオーガニックなうえに色が透き通っていて存在感があり、果実の味がしっかりと感じられると評判です。このシエラ・ノルテ アナント ブランコも、緑色をおびたきれいな淡い色合いが特徴で、果物とハーブの心地よい酸味が感じられる1本です。参考小売価格は1260円、バランスのとれた白ワインをぜひお楽しみください。
マギスター ビベンディ グラン・リゼルヴァ (赤) 2007
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こちらはワイナリーの創業10周年を記念して造られた、上質なフルボディのリオハワインです。ヴィーガンワインのなかでも品質が高く、参考小売価格は¥5,694とややお高め。しかし製造工程は24ヶ月オーク樽で熟成され、その後3年以上瓶内熟成されているため、非常に手間がかかっています。そのため、ヴィーガンワインでも高品質な赤ワインを楽しみたいという人におススメの1本です。
製造者のボデガナヴァルソティーリョは、スペインリオハ地方の若いワイナリーです。創設は95年とまだ歴史は浅いものの、実直な醸造により世界をけん引するワイナリーに成長しています。こちらのワイナリーでは多くのオーガニック認定ワインが作られており、市場のニーズに合う様々な上質ワインが生まれています。
ピッツォラート ヒーロー ロサート(ロゼ)
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モダンなボトルデザインが印象的なロゼワイン。こちらのワインはイタリア北部ヴェネトで生まれた商品です。ピアヴェ河の豊富な水の恵みを受けた土地に100年以上続く名門ワイナリーであり、現当主6代目セッチモ・ピッツォラートが、オーガニック栽培に転家し、こちらのワインが誕生しました。
フルーティーで熟した味わいが特徴のロゼワインです。フローラルライムとゼラニウム、トーストとアーモンドの香りがほんのり楽しめ、上品な酸味とサッパリとした味のバランスが絶妙です。アルコール度数は10.5%と、ワインのなかでも少々低め。参考小売価格は1260円、お酒をあまり飲めない人でも楽しめる1本です。
カステーロ・ディ・タッサローロ スピノラ ガヴィ ノー・ソルフィティ (白) 2019
https://www.wine-kishimoto.com/details/kii551.html
イタリアピエモンテ州で生まれた、甘口でフルーティーな飲みやすいワインです。海抜300メートルの泥灰質土と泥土質粘土の土壌で生まれたこのワインは、自然醗酵製品であり、酸化防止剤も無添加。製造元は土壌にやさしい農法を行っているワイナリーとしても有名です。
製造元のスピノラ家は、先祖は8世紀にまで辿ることがことができるワイナリーの名家です。ローマ帝国時代に建てられた城を14世紀以来所有しており、ワインラベルに描かれている肖像画は、スピノラ家の先祖です。
スピノラガヴィノー・ソルフィティは、ピエモンテ州で有名な白ぶどうであるコルテーゼ種から造られた商品です。緑がかった麦藁色が特徴であり、優美で複雑な味わいが楽しめるヴィーガンワイン。参考小売価格2,638円、本格的な1本を楽しみたい人にもピッタリです。
まとめ
ワインにもヴィーガン専用の商品があるとは驚きですね。まだ日本では認知度の低いヴィーガンワインですが、欧米で生まれるワインはオーガニック栽培が増えており、地球環境にやさしいヴィーガンワインが増えています。
また、ヴィーガンワインは値段が手ごろのものが多く、一般的なワインと変わらない味が楽しめるのもうれしいポイントです。今日紹介したワインをはじめ、気になったオーガニックワインがあれば、ぜひ試飲してみてはいかがでしょうか。