ファスティング中にお酒は飲んではいけない?断食とアルコールの関係について
ファスティングは近年注目されている健康法です。
しかし断食をするということは大好きなお酒が飲めなくなる!?そう悩む人も多いようです。
果たして、ファスティング中は本当にお酒を飲んではいけないのでしょうか。今回はファスティングとお酒の関係について紹介します。
Contents
食事は我慢できてもお酒を我慢することはできない!?
ファスティングに挑戦しようと思っても、なかなか挑戦できない人は多いです。
その理由の一つに「大好きなお酒が飲めなくなるから」というケースがあります。
特にアルコールが大好きな人のなかには「食事は我慢できてもお酒は我慢できない」といった人もいます。
しかし、ファスティング中は固形物を食べてはいけないものの、水分はしっかり取らなくてはなりません。ならば、少量のあるアルコールならとっても良いのではないでしょうか。
ファスティング中でもルールを守れば飲酒はOK
結論から言うと、ファスティングを実践していても、ルールさえ守ればお酒は飲んでも良いです。
ただ、いつもの量のお酒を飲んだり、断食中の体にアルコールを入れてはいけません。
これがどういうことなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
断食中は飲んではいけない
お酒は食べ物を控えている断食の時間は飲んではいけません。
例えば1日のうち16時間断食をする例では、以下のようになります。
上記の場合だと夕方6時から朝の10時までは断食時間です。この断食の時間はアルコールはとってはいけません。
しかし食べて OK の時間であれば食事と一緒にアルコールも飲んで良いです。
ただし飲み放題というわけではありません。詳しくは後で紹介しますが、アルコールを飲んでよい時間でも、アルコールの内容や量は守らなくてはなりません。
お酒を飲みたい人は軽いファスティングがおすすめ
お酒も楽しみながらファスティングをしたいという人は、週に一度のファスティングなど、軽い内容にしましょう。
例えば土曜日は固形物を食べないといった週に一度のファスティングであれば、土曜日以外は軽くアルコールを楽しめます。
また上記で紹介した16時間ファスティングも、食べて良い8時間の間であれば、少量のアルコールが飲めます。
逆に三日間断食など本格的なファスティングをしてしまうと、胃腸の働きが弱るため、アルコールを摂取すると体に負荷が掛かってしまいます。お酒を飲みたい方は、週に一日の断食か、1日1食の断食を意識しましょう。
痩せる目的なら週に2~3杯程度に抑えること
ファスティングの目的が痩せることならお酒は週に2~3杯にしておきましょう。
とくに日本酒やビールは原料にお米や麦が使われており、飲むことが太る原因にもなります。
毎日お酒を飲んでいる人も、ファスティングを実践するのなら、お酒のファスティングにも挑戦してみてはいかがでしょう?
お酒は飲めば飲むほど、断食や減量の目標をゆるめてしまうことも多いです。そうならないよう、例えば「毎週火曜、木曜、土曜をお酒を飲んでも良い日」などと決めておいたほうが、ダイエットとしての目標も達成しやすいです。
ファスティング中のお酒 ポイント
さっそくここからは、ファスティング中に飲むお酒の注意点について紹介します。
ファスティングにおける減量や健康効果を出したいのなら、飲むお酒の量や種類にも注意しなくてはなりません。
お酒の適量はコップ1杯を目安に
お酒を飲む頻度は先ほども紹介したように、週に2~3回までにするのが理想です。
そのうえで、各種お酒の量は以下を参考にしましょう。
酒の種類 | 適量 |
ビール | グラス1杯 |
缶チューハイ | 1缶 |
ワイン | グラス1~2杯 |
どの種類のお酒でも、目安は大体コップ1杯です。
それ以上飲むと糖質摂取につながり、せっかくファスティングをした体もすぐに太ってしまいます。
また、お酒は食べ物としてカウントしないのですが、厳密には食べ物を取っているのとほぼ同じです。
せっかく断食をしても、お酒のせいで食事制限の意味がなくなるのは避けたいところ。ファスティングでもお酒を飲みたい場合は、週に2~3杯までにとどめておきましょう。
ファスティング中に飲んでも良いアルコールは?
ファスティング中に飲んでもさほど支障がないのが蒸留酒です。蒸留酒は以下のような種類があります。
- 焼酎
- ウォッカ
- ジン
これら蒸留酒は、製造の過程で糖質が失われるため、飲んでも太りにくいです。反対にビールや日本酒などの醸造酒は糖質を多く含むため、ファスティングではおすすめできません。
ただウォッカや焼酎などは、何かと割って飲むのが一般的です。その際はレモンやグレープフルーツなど、なるべく生のフルーツを絞り、ジュースで割るのは避けましょう。
日本酒やビールは控えよう
日本酒やビールは「飲む炭水化物」です。
その理由は、ビールの原料は麦であり、日本酒の原料は米だから。いずれも主食として使われる原料であり、お酒のなかでも糖質の量は高いです。
また日本酒とビールで一緒に食べたものは、体に吸収されやすい、という特徴もあります。
そのため、日本酒やビールは、ファスティング中に飲むのは避けましょう。どうしても飲みたい場合はコップ1杯にとどめ、翌日には控えるといった配慮が必要です。
ワインは甘口より辛口
ワインの多くはポリフェノールの含有量が高く、動脈硬化を予防する効果にも期待できます。そのためファスティング中のお酒としても、ワインはおすすめです。
ただ、どうせ飲むのなら甘口より辛口を選びましょう。甘口ワインは糖質が多く含まれているので、体に糖質をため込む原因にもなります。
また美味しいワインが増えている現在、つい飲みすぎてしまう人も多いです。辛口ワインであればグラス2杯まで飲んでも構いませんが、それ以上飲むのは控えましょう。
お酒を飲んだ翌日は水分を多めに取る
お酒を飲んだ翌日は、体内に水分が滞りやすくなります。むくみを取るためにも、水をしっかり飲みましょう。
具体的には、水を1日に1.5~2リットル飲むのがおすすめです。こまめに水を飲むことにより体の代謝をあげ、利尿作用を促して体内にたまった水分を排出することができます。
またお酒を飲んだ翌日だけでなく、普段から2リットル近い水を意識して飲むことにより、血液の流れを良くして新陳代謝が上がる効果があります。
お酒を飲んで良いタイミングは?
ファスティング中にお酒を飲む場合は、以下のタイミングを覚えておきましょう。
- 空腹状態の体に急にお酒を入れない
- なるべく寝る3時間前までに飲み終える
とくに注意したいのが、断食をして空っぽの胃腸に、いきなりアルコールを入れることです。
断食後、1回目の回復食でお酒を飲むのはなるべく避けましょう。飲むのならその次の食事にしたほうが、胃腸に刺激を与えません。また食前ではなく、ある程度食事をして体が食べ物を消化するまで待ってからのほうが、アルコールの吸収も穏やかになります。
そして寝る直前の飲酒は避けましょう。寝る前の飲酒は睡眠の質をさまたげるので、なるべく飲酒時間と睡眠時間は3時間以上間を空けるのが理想です。
ファスティング中のお酒はほどほどに
ファスティング中はお酒を飲んでも構いませんが、いくつかの注意点があります。
- 飲酒はなるべく週2~3回までとする
- お酒の量はコップ1杯を目安にする
- 日本酒やビールは控え、焼酎やウォッカなどの蒸留酒にする
- 空腹中や寝る直前の飲酒は避ける
ファスティングは食べ物を避ける行為ですが、お酒をガブガブ飲んでしまっては食べ物を取っているのと同じになってしまいます。
今日紹介したルールを守り、お酒を楽しみながらファスティングを成功させましょう。