アカデミー賞でヴィーガンが話題に!セレブに提供されたヴィーガン料理とは

毎年全世界で注目される映画の祭典、アカデミー賞授賞式。2020年のアカデミー作品賞は、初の外国映画である「パラサイト 半地下の家族」が受賞し話題となりました。また、世界的有名俳優であるブラッドピットがやっと初のオスカーを受賞したことでも注目を浴びました。

しかしこの話題の他にも、アメリカでは大きく取り上げられたことがあります。それは、授賞式で振る舞われた昼食メニューが、100%ヴィーガン料理だったのです。例年であれば高級和牛などがふるまわれていたレセプション料理、アカデミー賞でヴィーガンメニューが取り上げられたのはどうしてでしょうか。今日は、アカデミー賞とヴィーガンとの関係について詳しく紹介します。

2020年はヴィーガン元年

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第92回アカデミー賞授賞式、ここで各ノミネーターが集まる昼食会と授賞式前に提供された料理は100%ヴィーガン料理でした。

これはアカデミー賞では初の試みですが、その前に行われた2020年のゴールデングローブ賞や、放送映画批評家協会賞ではすでにヴィーガン料理が提供されており、それに続く流れとなりました。ちなみに授賞式が終わった後のパーティーでも、およそ70%がヴィーガン対応のメニューでした。 これは前例のないことであり、2020年は多くの人にとってヴィーガンを知る機会になったといえます。

なぜヴィーガンメニューが提供された?

日本でも夏の異常な気温の高さや、相次ぐ台風や自然災害。もはや地球環境はまったなしの状況に追い込まれています。

国連の気候変動政府間パネルにおける研究者たちは、肉食が地球環境に及ぼす影響を問題視しています。畜産業はその牛を育てるための牧草を必要とし、ブラジルのアマゾンを始め多くの森林が広範囲にわたって伐採されています。また家畜が出す大量のメタンガスや、家畜を育てるための水や飼料が多くの環境汚染を引き起こす原因にもなっています。

芸術学科アカデミーは地球環境を考慮し、アカデミー賞という世界中が話題になるパーティーシーンにおいてヴィーガン料理を提供し、食肉について一石を投じたのです。

芸術学科アカデミーによるコメント

アカデミー賞を主催する米国映画芸術学科アカデミーは次のような声明を出しています。

アカデミー賞は地球を守るための声明を出さなければなりません。過去10年間、アカデミーは二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。

今年アカデミーではペットボトルの使用を廃止しイベント全体を通してエネルギー効率の高い ledライトを使用します 

このように米国映画芸術学科は、直接的にヴィーガンについて説明したわけではないものの、地球環境に考慮した行動をアピールしています。食事に関してもサステナビリティを意識したメニューを提供し、地球環境について考えるよう提唱しました。

アカデミー賞受賞者におけるヴィーガン実践者

レオナルド・ディカプリオ、『レヴェナント』で初のアカデミー賞主演男優賞受賞|Real Sound|リアルサウンド 映画部
https://realsound.jp/movie/2016/02/post-1090.html

アカデミー賞においてヴィーガン料理が提供されたのは、地球環境を守りたいという目的以外にも、受賞者の多くがヴィーガンを実践している背景があります。

たとえば2016年にアカデミー主演男優賞を受賞しているレオナルド・ディカプリオは「動物肉から植物ベースの肉に移行することは、気候への影響を減らすための最も重要な対策の一つです」というコメントを発表し、ヴィーガンブランドへ多額な投資を行っています。

この他にもポールマッカートニーやマドンナ、キャメロンディアスなども菜食主義を実行し、環境負荷の少ない食生活を提唱しています。

そして、アカデミー賞に関わる多くのセレブがヴィーガンを実践しています。次に紹介するのは、なかでも有名なヴィーガンを実践しているセレブたちです。

ホアキン・フェニックス

ホアキン・フェニックス アカデミー賞受賞で早世の兄に言及 | 女性自身
https://jisin.jp/international/international-news/1829881/

「JOKER」で恐ろしくも悲しい怪演を見せたホアキン・フェニックス。彼はハリウッドスターの中でも有名なヴィーガン実践者です。幼い頃に目の前で殺される魚を見たホアキンは、それ以来動物を口にしたことがないそうです。

第92回アカデミー賞の主演男優賞を獲得した際には次のようなコメントを残しています。

人間は自然に反し、自己中心的な世界を築いています。自分たちが宇宙の中心だと信じているのです。自然界の資源を略奪している。当然の権利のように牛を人工授精して、生まれた子牛を盗む。母牛の嘆きを無視して。そして子牛のためのミルクをコーヒーやシリアルに入れるのです

アカデミー賞受賞後は、恋人のルーニー・マーラとともに、仲良く植物性ミートのハンバーガーを食べる様子が目撃されています。 

ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュ - スペシャルサイト | Billie Eilish - Special Site
https://sp.universal-music.co.jp/billie-eilish/

2020年のグラミー賞で5冠を達成したビリー・アイリッシュ。彼女も厳格なヴィーガンです。 

若者のカリスマでもあるビリー・アイリッシュがヴィーガンを実践していることは、欧米をはじめ世界的にも大きな話題になりました。彼女がヴィーガンを始めた理由は、単純に動物が大好きであり「動物を使って何かを作り出すことには価値を見出せないと思ったから」だそう。

また、体質的に乳糖不耐症ということもあり、乳製品を食べると肌が荒れてしまうという事情もあるそうです。

また最近ではビリーの家族を中心に、新型コロナウイルスのパンデミックのなか働く人達に向け、現在植物由来の食事を提供する「 Support + Feed」を立ち上げたことも話題になっています。

 ジェームズ・キャメロン

ジェームズ・キャメロン監督「ターミネーター ニュー・フェイト」は新3部作の第1弾と明言 : 映画ニュース - 映画.com
https://eiga.com/news/20190917/15/

タイタニックやアバターといった、世界的傑作映画を次々と作り上げているジェームズ・キャメロン。 彼がヴィーガンを実践し始めたのは50代半ばです。しかし実際にヴィーガンを実践してみると、身体に良い事ばかりで驚いたそう。

6年前に動物性食品をいっさい断ってから、一度も風邪をひいたことがないんだ。過去6年、鼻づまりもインフルエンザも喉の痛みもない。昨夏からサウンドステージでフルに働いているが、力がみなぎっている。もし63歳という年齢で動物性食品を食べていれば、こんなことにはならなかったはずだ。

ジェームズ・キャメロンは、「The Game Changers(原題)」というヴィーガンアスリートをテーマにした映画の製作総指揮にも名を連ねています。現在アバターの続編を制作中の彼は、映画スタッフにもヴィーガン料理をケータリングし、クルーの多くが菜食主義に転換していることも話題になっています。

今後はヴィーガンビジネスに注目

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このようにアカデミー賞で多くの話題となったヴィーガンメニューですが、今後はヴィーガンビジネスに大きな期待が寄せられています。

例えば世界を牽引してきたIT業界のビルゲイツは、本物の畜肉と区別がつかないぐらい美味しい、植物性ミートを開発しました。 彼のブログには

今後世界の人口は90億人以上に増加し、肉の需要は2000年から2050年には倍増することが予想されます。90億人の肉を生産する方法はなく、資源を失くさないためには植物ベースの代替品が必要なのです  

と述べています。

時代の先端を行くセレブの多くがヴィーガンに投資しています。ヴィーガンは健康や動物保護の観点だけでなく、現代社会が抱える多用な問題の解決を握っているといえるでしょう。

まとめ

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毎年2月に行われているアカデミー賞ですが、2021年はコロナ禍のため、例年よりも開催時期が遅れる予定です。コロナの影響で劇場鑑賞できなかった映画もあり、21年に限っては動画配信のみ公開された映画も対象となりました。

いろいろと話題のアカデミー賞ですが、引き続きレセプション料理がどのようなものになるのかも注目です。授賞式でヴィーガンメニューの存在が大きく知られることにより、多くの人が食に対して考えるきっかけにもなると良いですね。

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