ヴィーガンはノーベル平和賞と関係が深い 持続可能な世界とヴィーガン

ヴィーガンは肉や魚を食べない、徹底した菜食主義です。そのため、あまりヴィーガンについて知らない人はヴィーガンのことを「ダイエットのため」「宗教的な観点からやっている」と思うことも多いようです。

しかし、ヴィーガンは環境破壊が続いている地球を救うきっかけになるともいわれています。また、2020年のノーベル平和賞はWFP世界食糧計画でしたが、実はこの平和賞もヴィーガンとまったく関係がないとは言い切れないのです。

今日はヴィーガンが地球を救うとはどういうことなのか、また、ノーベル平和賞との関係などについて詳しく解説します。

2020の平和賞はWFP世界食糧計画

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ノーベル賞にはさまざまな種類がありますが、毎年多くの注目を集めるのがノーベル平和賞です。ノーベル平和賞は 国際紛争の調停や軍縮、人権など、世界平和の実現に貢献した人物や団体などに送られる賞です。過去にはオバマ大統領や、児童教育への提唱をしているマララさんなどが受け取り、話題になりましたね。

ちなみに日本人も過去に1人だけ受け取っています。1974年に非核三原則を提唱した、佐藤栄作元総理です。そんなノーベル平和賞ですが、2020年にはWFP世界食糧計画が受賞しました。

WFP世界食糧計画の活動とは

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WFPは国連における世界最大の人道支援機関であり、およそ1億人に対する食糧支援を88カ国で支援しています。ほぼ毎日に渡り世界で最も貧困にあえぐ地域に、船や飛行機、トラックにおいて食料を届け、子どもたちを対象に学校給食も提供しています。

特に今年は新型コロナウイルスの影響を受け、貧困にあえぐ地域は更なる食糧難が襲いました。どの国も自国を守るのに精一杯のなか、WFPは世界的大流行下に置かれた人々に食料を届ける活動を継続しました。その活動が称賛され、ノーベル平和賞の受賞につながります。毎年なにかと物議を起こす平和賞ですが、今年の結果には多くの知識人が納得したといわれています。

ヴィーガンとノーベル平和賞との深い関係

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ではなぜヴィーガンがノーベル平和賞と関係があるのでしょうか。

まず、食料支援をする団体がノーベル平和賞を受賞したことに注目です 。戦争や紛争には様々な原因がありますが、その理由の一つに「空腹」があります。

例えば南スーダンは内戦が頻繁に起こる地域です。その原因の1つが貧困であり、食べ物を育てる土地を巡り、民族同士で対立が起こります。WFPはこのような地域に食糧支援を行い、野菜の作り方や、たくさんの栄養取れる加工方法なども指導します。こうして空腹を満たすことで、結果的に争いを避けることになり、共存して生きていこうという戦争回避にもつながるのです。食料の問題は、世界平和に直結していることが分かります

2007年の平和賞でヴィーガンが注目される

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2007年には、アメリカの政治家であったアル・ゴア氏が人為的気候変動(地球温暖化)についての問題を提唱し、ノーベル平和賞を受賞しました。実はこのゴア氏が提唱した気候変動防止こそ、ヴィーガンの存在を広く知らしめるきっかけになりました。なぜヴィーガンが地球温暖化改善につながるのか、ここから詳しく見ていきましょう。

肉の消費量は温室効果ガスを増やす

ゴア氏が受賞した平和賞では、気候変動に関する政府間パネルの議長であるパチャウリ博士の主張にも注目が集まりました。それは「肉の消費量を減らせば地球温室効果ガスを減らせる」というものです。

実は牛のゲップにはメタンガスが多く含まれており、地球温暖化の原因になるとされています。 メタンガスは二酸化炭素に次いで地球温暖化に悪影響を及ぼす温室効果ガスであり、動物が排出するガスはそのうちの約37%という研究結果も出ています。地球温暖化といえば車や工場などの排気ガスが大きな原因と捉えがちですが、人間が食べる畜産業による動物のゲップで地球温暖化も進んでいるのです。

アマゾン森林消失は肉食が原因

地球の肺といわれるアマゾンの熱帯雨林、それが年々消失しているのは多くの人が知っていると思います。しかし、その原因が人間の肉食によるもの、というのはご存知でしょうか。

アマゾンの森林が切り倒されている土地の80%は、肉牛の放牧などによる畜産業につながっています。つまり、「肉が食べたいから牛を飼う牧場が欲しい→土地を得るため森林を伐採する→地球が滅ぶような環境破壊につながっている」というサイクルです。100円程度で買える安いハンバーガーの影に、多くの森林破壊が行われていることを忘れてはなりません。

畜産は水質を汚染する

地球上にはきれいな水が飲めない人たちがおよそ10%存在します。それは住んでいる土地柄の問題だけではなく、水質汚染が原因できれいな水が飲めないことも多いのです。

水が汚されてしまう原因の1位は産業廃棄物によるものですが、2位は動物の糞尿です。しかも自然界に住む動物の糞尿が原因ではなく、食用に飼育されている家畜が排泄する糞尿により、家畜排せつ物が本来飲めるはずの水を汚しています。

また牛肉生産で使用する水の量は、小麦生産の7倍から12倍にも上ります。食肉を生産することは穀物生産に比べると、膨大な森林破壊と水を使うことになり、地球を破壊することにもなるのです。

ヴィーガンが食糧危機を救う

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肉を一切食べないヴィーガンの考え方は、畜産業をこれ以上増やさないことにもつながります。環境保全のためにベジタリアンになる人も増えていますが、ヴィーガンは魚も食べない徹底した菜食主義です。漁業は養殖魚が増えていることから水質汚染の問題も増えており、魚も食べないヴィーガンのほうが真の意味で地球にやさしい生活といえるでしょう。

肉食1人分は菜食20人分

普段何気なく食べている豚や牛肉ですが、その牛が食肉になるまで、どのぐらいの穀物を食べてきたのか考えたことはありますか?

一頭の牛が出荷されるまではおよそ26ケ月、その間に牛は約3,500㎏もの牧草を食べるといわれています。単純計算は難しいものの、その草を小麦に変えたら、3,500㎏分の小麦が食料として人に提供できることにもなるでしょう。

また国連食糧農業機構によると、1000㎡から得ることのできるタンパク質の量は牛肉の場合2.2 ㎏ですが、大豆を育てれば39.9 kg できるといわれています。これをざっと換算すると食肉1人分は菜食20人分にもなるのです。多くの人が肉食を見直して菜食に転換すれば、飢えに苦しむ人にも均等に食料がわたるといえるでしょう。

人間が共存するにはヴィーガンの考えが必要

2050年までに世界の人口は100億人近くに倍増することが予想されます。今ですら世界の9人に1人が飢えに苦しんでいる状態であり、これ以上の人口増加はさらなる飢餓を生むことになります。このまま肉食を続けることは、人間の共存を難しくさせるのです。

地球環境を守りながら人間の共存を目指すには 、菜食主義であるヴィーガンがポイントになります。このまま地球環境を破壊する肉食を見直し、菜食主義という生活に目を向ける必要もあるのではないでしょうか。

まとめ

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空腹が戦争を引き起こすとも言われていますが、それは決して過言ではありません。貧しさは土地の奪い合いに発展し、争いは紛争や戦争へ発展します。

これからも世界の人口は増え続け、さらなる食糧難が襲うことが予想されます。人類は食料の消費から生産に目を向けることが大切です。全世界の人が仲良く共存するには、肉食をやめて菜食主義へと転換する、ヴィーガンの考えが大きな役割を持つといえるでしょう。

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