ヴィーガンは白砂糖を摂らない その驚くべき理由と体に起こった変化とは

植物性食品しか摂らないヴィーガンは、食べられるものに制限があります。肉や魚、乳製品などを摂らないことは有名ですが、実は「砂糖」も摂ることができません。特に白砂糖は動物性食品が使われていることから、ヴィーガンであれば本来摂ってはいけないのです。

今日は、なぜヴィーガンが砂糖をとってはいけないのか、またいま話題になっている砂糖中毒にも関連させて詳しく見ていきましょう。

なぜヴィーガンは砂糖NGなのか

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ヴィーガンは厳密にいうと砂糖を摂ってはいけません。理由は、砂糖を生成する際に「牛骨炭や骨炭といった畜産動物の骨が使われている」からです。

そもそも、砂糖の多くはサトウキビから出来ていますが、なぜあのような真っ白い砂糖ができるのか分からないですよね。あのサラサラした砂糖ができるまでは、サトウキビを洗ってろ過を行い、脱色させ、結晶化するといった工程が必要です。特にろ過の工程は大切であり、そこに牛骨炭が使われているのです。

直接牛の肉を食べるわけではないものの、砂糖を生成するには牛骨炭による脱不純物機能が必要です。動物愛護の観点から肉を食べないヴィーガンは、本来であれば一般的な砂糖を食べてはいけないのです。

健康面でのリスクが高い

ヴィーガンは限られた食材で生活するため、なかには甘いものに走ってしまう人もいます。例えばヴィーガンをサポートする食材に豆類がありますが、なかでもあずきは栄養が豊富でヴィーガンにとって数少ないおやつです。毎日のように甘いあずきを食べ、食欲を満たすヴィーガンもいます。こうなると、あずき自体は悪くないものの、いつのまにか甘いものを食べないと気が済まなくなってしまうのです。これを砂糖依存症といいます。

詳しくは後述するものの、いま砂糖という添加物が体を蝕むことが問題になっています。ヴィーガンは地球環境を守るほかにも、自分の体を健康にする目的があります。しかし砂糖を過剰に摂ることで、健康が脅かされてしまうこともあるのです。こうしたことから、ヴィーガンは砂糖を採るべきではないと主張する人もいます。

ヴィーガンが摂ってはいけない糖類

砂糖は白砂糖に限らず、一般的なものは牛骨炭が使われているため、ヴィーガンは本来摂ってはいけません。ここでは、ヴィーガンが摂れない糖類と、摂って良い糖類をまとめてみました。

摂ってはいけない糖類 摂取できる糖類
  • 白砂糖
  • 三温糖
  • グラニュー糖
  • はちみつ
  • テンサイ糖
  • ココナッツシュガー
  • 黒糖
  • △メープルシロップ

ヴィーガンは動物性食品を食べることができないため、ハチが一生懸命運んだはちみつも、動物を虐げると考えられ口にすることはできません 。

しかしヴィーガンの間でも砂糖に関する考えは分かれています。黒砂糖は摂取していいと言われるものの、加工の工程において牛骨炭が使われているものもあります。また植物性食品に分類されがちなメープルシロップも、精製濃縮甘味料であるため、使ってはいけないと考えるヴィーガンも多いです。

そうは言っても、砂糖を控えつつ、キャンディーはなめるといったヴィーガンもいます。甘いものはそれだけ中毒性が高く、ヴィーガンであっても砂糖だけは普通に摂ってしまう人も多いのです。

世界的に問題になっている「砂糖依存症」とは

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ヴィーガンが砂糖を摂ってはいけない理由に、砂糖依存症になるリスクも指摘されています。これはヴィーガンに限った話ではなく、いま世界中で問題になっている症状です。

依存症といえば「アルコール」や「薬物」といった言葉がありますが、実は砂糖に関してもそれと同じくらい依存性が高いのです。ここからは、恐ろしい砂糖依存症について見ていきましょう。

砂糖依存症のメカニズムとは

通常私たちの体は食事をすると血糖値が上昇します。特に分子の小さな砂糖はブドウ糖に分解されやすく、お腹が空いた状態で砂糖を摂ると血糖値が急激に上昇します。しかし血糖値が急に上昇するとインスリンが大量に分泌され、体は低血糖状態を引き起こしてしまいます。すると脳がエネルギー不足を認識し「甘いものを摂取しろ」という命令を出してしまうのです。これにより特にお腹が空いていないのに、体は常に糖分を欲してしまいます。これが砂糖依存症のメカニズムです。

砂糖依存症は誰にでも起こりうる症状です。「疲れたときに甘いものが食べたい」「コーヒーや紅茶にはいつも砂糖を入れる」といった人は、すでに砂糖依存症になっているかもしれません。

砂糖を摂りすぎるとどうなる?

砂糖依存症になり、脳が欲するまま砂糖を摂り続けると、次のような弊害が出てきます。

  • 骨粗しょう症
  • うつ病
  • 冷え性
  • 糖尿病
  • 老化現象が早まる

体にたくさんの砂糖を取り入れると、その糖分を消化するために、体内にあるビタミン B 群やカルシウムが大量に奪われます。うつ病や骨粗しょう症を防ぐための栄養素が、砂糖を消化するために奪われてしまうのです。

また、砂糖の摂り過ぎは老化現象を早めることでも有名です。過剰摂取した糖分は体の中でタンパク質と結びつき、それが変性したものが「糖化最終生成物」というものです。糖化最終生成物はアンチエイジング作用とは真逆の働きをし、肌のハリを落とし、老け顔をつくるといわれています。

ヴィーガンは砂糖依存症になりやすい!?

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動物性食品をとることができないヴィーガンは、一般的な食事をしている人に比べ、ビタミンやミネラル、カルシウムの摂取量がやや少ない傾向にあります。体内に貯蔵しているビタミンが少ないのに砂糖をたくさん取ってしまうと、貯蔵していたビタミンやカルシウムは糖分消化のため、さらに奪われてしまいます。体内に必要な栄養が不足すると糖分が欲しくなり、これを繰り返すことで、ヴィーガンは砂糖依存症になりやすいのです。

健康的な体をつくるためにも、ヴィーガンは砂糖の摂取を控えるべきでしょう。ではヴィーガンはどうやって糖分と向き合うべきなのか、それについて考えていきます。

使用する砂糖を抑え健康効果を実感する

自分が砂糖依存症になっていると感じる場合、まずは身近に摂取する砂糖を控えることが大切です。具体的には

  • 甘い清涼飲料水は一切やめる
  • コーヒーや紅茶に砂糖は入れない
  • おやつにはお菓子ではなくフルーツやナッツを取り入れる
  • 甘いものがほしいときの代替を用意する

例えば500mlのコーラには角砂糖が16個入っています。毎日それを飲んでいる人がそれをやめるだけでも、砂糖をだいぶ抑えることになるでしょう。 甘いものがほしいと感じた時は温かいお茶を飲んでリラックスするなど、小さな行動から変えていきましょう。

そして日々砂糖の量を減らしていくと、肌ツヤが良くなる、味覚が研ぎ澄まされるといったメリットが実感できます。まずは少しずつ砂糖の量を減らし、体に起こる健康効果を実感しましょう。

雑穀米を中心に食べる

砂糖依存症を改善させる大きな味方として、雑穀があります。雑穀はひえ、アワ、きび、といった穀物です。日本では「雑穀米」として売られているものが多いですね。

これらを主食に取り入れると、食物繊維とビタミン B 群を中心とした栄養素をたっぷりとることができ、体には適切なペースで糖が補給されます。つまり、雑穀を日常的に食べることにより、過剰に砂糖を欲しがることはなくなるのです。 雑穀米は新陳代謝を活発にする効果もあり、余分な脂肪も排出されます。ダイエットや美容効果を求める女性には特におススメです。

 まとめ

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砂糖はヴィーガンのなかでも意見が分かれる調味料です。こだわりなく摂ってしまう人もいれば、白砂糖だけは避けるといった人もいます。

ただ、動物愛護の観点から見ると、やはり砂糖全般には牛骨炭が使われているため、摂らないほうが良いです。また、砂糖の過剰摂取はビタミンやカルシウムが不足する原因にもなるので、やはりヴィーガンは砂糖を控えた方が良いでしょう。

雑穀米を取り入れ満腹感を高めると、おのずと甘いものが欲しいという感覚は減っていきます。砂糖依存症を予防するためにも、いまいちど糖分との付き合いを見直してみてはいかがでしょうか。

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