ヴィーガン 代替品

かつてない代替えミルクが誕生!限りなく牛乳に近い植物性のミルクとは

ヴィーガンはさまざまな食事制限がありますが、なかでも飲めないものの代表として牛乳があります。牛乳はその名前の通り牛の乳からできた飲み物です。動物由来の食べ物をとらないヴィーガンが飲めないのはもちろん、最近は牛乳アレルギーがあって飲めない人も増えています。

しかし、これまで様々な代替肉を生み出してきたテクノロジー企業インポッシブルフーズが、「100%植物由来の新たな牛乳」を開発したと話題になっています。これまでにない代替ミルクとはどういうものなのか、詳しく見ていきましょう。

インポッシブルフーズが新たな可能性を生み出した

Googleも投資「インポッシブル・フーズ」は人工肉を"庶民の味"にできるか | Strainer
https://strainer.jp/notes/6330

インポッシブル・フーズとは、アメリカカリフォルニア州に本部のある食品テクノロジー企業です。これまで「インポッシブル・バーガー」と呼ばれる大豆ミートを開発し、バーガーキングなどで肉の代わりの新たなハンバーガーとして提供されています。

日本でも多くの企業が大豆ミートに参入していますが、インポッシブルフーズは世界中の大豆ミートをけん引する存在としてその名を知らしめてきました。そんなインポッシブルフーズが、新しい代替ミルクの開発に成功したと話題になっています。

それまでの代替ミルクとは

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しかし、これまでにおいても牛乳を飲めない人のために、多くの代替ミルクは存在しています。

  • 豆乳
  • ココナッツミルク
  • オート麦ミルク
  • アーモンドミルク 

これだけ牛乳に代わる代替ミルクがあるのなら、もう新しい代替ミルクは不要な気もします。しかし今回開発された新たな代替ミルクは、これまでにないものとして注目を浴びているのです。 

新しい代替ミルク ここが違う

インポッシブルフーズ牛乳サンプル
Impossible Foods

新たな代替ミルクは「インポッシブルミルク」と呼ばれています。写真の中央下にあるのがインポッシブルミルクであり、その右側にあるのは本物の牛乳です。

比較してもらうと分かる通り、インポッシブルミルクと牛乳が最も色が近いのが分かります。他の代替ミルクは黄色みがかっており、この時点で見た目的に牛乳ではないことがわかります。 新しい代替ミルクは、まず見た目も牛乳に近いのがポイントです。

限りなく牛乳に近い風味が楽しめる

インポッシブルミルクは、限りなく牛乳に近い味わいを追求しました。100%植物由来成分であるのに、ほぼ牛乳の味を再現したのです。 ただ、実際に飲んだことがないのでそれが事実かどうかはいまだ確認できませんが「これまでの代替ミルクにはない牛乳の風味を味わえる」と宣伝されています。

たしかに、これまでの代替ミルクは、豆乳なら豆の味、アーモンドミルクならアーモンドの風味など、原材料の味が良くも悪くも強いのが特徴です。「牛乳を飲みたいけれど飲めない」という人に、新たな代替ミルクは大きな希望となるでしょう。 

バターやアイスクリームなどの加工も可能

牛乳を飲めないということは、牛乳で作られる加工食品も食べられません。アレルギーやヴィーガンの場合、アイスクリームやチーズ、バターやカフェオレなどを基本的には口にすることはできません。

ただこれらに関しては、豆乳などの代替ミルクを使って楽しむこともできます。しかしコーヒーに豆乳を入れた場合、豆乳のタンパク質が凝結し、固まってしまうこともあります。つまりこれまでの代替ミルクでは、本物の牛乳を使った加工品とは違う味わいになることが多かったのです。

しかし新たな代替ミルクなら、本物の牛乳を使ったような味わいが楽しめます。コーヒーに入れても固まらず、加工品に利用しても違和感なく、牛乳ののような味が楽しめるとされてます

アレルギーやヴィーガンにも対応

牛乳はそもそも乳糖不耐症のある人は飲むことができません。乳に対するアレルギーがある人は年々増えており、日本国内だけでも3人に1人が「牛乳を飲むとお腹がゆるくなる」という傾向があります

また、地球温暖化や環境破壊に関心のある人が増えており、ヴィーガンを実践する人は世界中で増えています。そんな中でも「肉を食べられないのは構わないが牛乳が飲めないのは辛い」という人も少なくはありません。新たな代替牛乳なら、乳糖不耐症のある人でも、ヴィーガンを実践している人でも、安心して飲むことができます

 新たな代替牛乳が生まれた背景

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これまで限りなく肉に近い人工肉を生み出してきたインポッシブルフーズですが、限りなく牛乳に近い代替ミルクを生み出すことはとても大きな挑戦でした。これまで存在している豆乳やアーモンドミルクといった代替ミルクでは納得せず、多くの人が安心して飲める牛乳に近い新たな代替ミルクを開発したのです。その背景には、これまでに開発した大豆ミートの存在があります。

大豆バーガーを生み出した技術を生かした

2000年以前にも、大豆から作られている代替肉は昔からありました。しかし本物のビーフバーガーを完全に再現することは非常に難しく、インポッシブルフーズはまずその難題に取り掛かりました。

結果的に彼らは、大豆に含まれるヘグヘモグロビンと呼ばれるタンパク質に注目し、それを加えることによりリアルな肉の食感を成功させました。またヘグヘモグロビンは赤身の肉に色を与える化学物質にも作用しており、インポッシブルフーズはこの重要な成分から植物由来のものからミルクを作るヒントを得ることができたのです。インポッシブルフーズは多くの代替食品を研究することにより、植物ベースの牛乳の可能性を発掘することができました。

不可能な計画への挑戦

代替ミルクをはじめ、大豆ミートといった代替食品は、飢餓や地球を救うビッグビジネスになるとして注目されています。インポッシブルフーズは今後の研究開発チームの規模を2倍にする計画発表しています。また、他の国や企業、学界からも一流の科学者を引き付けるために、「インポッシブル調査団(Impossible Investigator)」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げました。今後は牛乳だけでなく、ステーキや魚の代替食品、そして代替は不可能と言われてきた「卵」も開発されることが予想されています。

まとめ 新たな植物性牛乳には大きな可能性が秘められている!

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新たな代替ミルクである、インポッシブルミルク。まだ日本での発売予定などは分からないものの、100%植物由来でできた限りなく牛乳に近いミルクなんて、ぜひ一度飲んでみたいものですよね。

それが市場に出回れば、これまで豆乳やココナッツミルクなどで我慢してきたヴィーガンも、牛乳本来の味を楽しめるかもしれません。今後もインポッシブルフーズをはじめとした、多くの企業における代替食品の開発に目が離せません。

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