~春の美味しい野菜~
春野菜の特徴は、水分をたっぷり含んでみずみずしく、野菜の香りが強く、柔らかい歯ごたえがあることです。栄養価も高く、豊富な種類も特徴の一つです。
春に旬を迎えるおすすめの野菜を紹介します。
春野菜の豆知識
アスパラガス
タンパク質を構成するアミノ酸であるアスパラギン酸を含有します。
その名の通り、アスパラギン酸は、アスパラから発見されたことに由来している栄養素です。
疲れやストレス、新陳代謝に役立ち、抵抗力をアップさせます。なんと、アスパラギン酸を摂取して、スタミナが増加したスポーツ選手もいるそうです。
穂先がしまり、まっすぐでぐらぐらしていない、色の濃いものが新鮮です。シンプルに、茹でアスパラにしたり、炒め物や、カレーライスに添えても、オシャレで美味しく頂けます。
たけのこ
多種類のアミノ酸が含まれており、野菜の中でも栄養価トップクラスの春野菜の代表。
なかでも、チロシンというアミノ酸を多く含み、神経の伝達に役立ち、脳や神経の働きを活発にします。
全体がゴロっとしていて、皮の色が薄く、穂先が黄色がかったものを選びましょう。切り口は白く、みずみずしいものが新鮮です。
土佐煮や炒め物、味噌汁など、レシピの豊富なたけのこですが、やはり、一番のおすすめは、竹の子ご飯ですね。
たまねぎ
抗酸化物質である栄養素をいくつか含んでおり、よく知られているのが、血液サラサラ作用。たまねぎを切っていると涙が出てくるのは、刺激臭と辛みの成分である硫化アリルの仕業です。しかし、この物質こそが、疲労やイライラ、不眠を改善し、血栓を溶かす大事な作用がある為、我慢して刻みましょう。
たまねぎは、少しずつ多くの力を発揮してくれる優れものです。
すべての料理に使えるのではないかと思うほど、使いやすい野菜ですよね。味噌汁、かき揚げ、オニオンリングにサラダ、オニオングラタンスープ。なんでも来い!の野菜なのです。
菜の花
野菜の中でも、葉酸を一番多く含んでいる菜の花。見た目もキレイで、春の野菜には欠かせません。
ビタミンBの仲間である葉酸は、妊娠中や授乳中に摂取を推奨される栄養素です。胎児である間に形成される神経管は、葉酸の影響を大きく受ける為、不足してはならないものなのです。葉酸の摂取不足は、乳幼児の発育不全にも繋がります。一般的には、あまり代表的な栄養素ではないのですが、実は、血液の素となり、免疫力アップや粘膜の形成を助けるなど、とても重要な役割を果たしているのです。
花が咲く前の蕾のうちに食べます。蕾は、ギュッと密集し、葉や茎がまっすぐに揃っており、切り口がみずみずしいものを選びます。
お浸しや胡麻和え、パスタ、メイン料理の添え物にもピッタリ。新鮮で柔らかい菜の花は、天ぷらにしても美味しいものです。
キャベツ
あまり知られている栄養素ではありませんが、キャベツには、胃酸の過剰分泌を抑え、胃腸の粘膜の代謝を活発にする“ビタミンU”が含まれています。実は、まだ解明されていない不明点の多いビタミンです。胸やけなど、消化能力落ちている時は、体に優しいキャベツが有効ですよ。
巻きがしっかりしており、ずっしりと重みのあるものを選んで下さい。外葉が白っぽいものは、古くなっているか、虫食いで傷んでいる可能性があります。
軸の切り口はみずみずしく、また、軸が太すぎるものは、硬い軸の部分が多い為、避けましょう。
お好み焼き、ロールキャベツ、サラダ、回鍋肉と、こちらも、たまねぎ同様に、レシピの多い野菜です。
まとめ
他にも、春に旬を迎える野菜は数多くあります。甘みの多い春野菜は、シンプルにさっと茹でて食べても、十分美味しいものです。