肌質改善に期待できる「ゼオスキン」ですが、口コミでは「やめたほうがいい」「危ない」とも言われています。果たしてゼオスキンは本当にやめたほうがいいのでしょうか。
この記事では、ゼオスキンが危ないと言われる理由を5つ紹介します。ゼオスキンはドクターズコスメであり、一般的な化粧品よりも強い成分が入っています。
そのため使用方法を間違えると肌の症状が悪化する場合もあります。使用をお考えの人はぜひこの記事を参考にして、適切なクリニックを選んでください。
ゼオスキンはやめたほうがいい?危ないと言われる理由を5つ紹介
ゼオスキンを使用した人の中には「やめたほうかいい」「危険」だとの声もあります。
ゼオスキンのポリッシュがTwitterで話題になってるけど、良いって聞くから〜で取り入れるのは危険。ポリッシュに限らずA反応が強いほどいいと思って皮膚を剥きすぎてビニール肌、PIH、PHEとかトラブル肌になってる人多いから素人判断は危ない🥲
— らぐ (@Lu01Rin) May 12, 2022
そもそもゼオスキンは、世界的に有名な皮膚科医のゼイン・オバジ博士が開発したドクターズコスメです。
使用することで肌のターンオーバーを正常化し、肌ツヤがアップすると話題になりました。しかしゼオスキンの使用に警鐘を鳴らす声が多いのは、次に紹介する5つの理由があるからです。
1. 強い成分が含まれており適切な使用が難しいから
ドクターズコスメであるゼオスキンには、一般的なスキンケアには含まれていない強い成分も含まれます。適切な使用ができないと、かえって肌トラブルを引き起こすこともあります。
強い成分と呼ばれている代表的なものがトレチノインです。
成分 | トレチノイン(Retinoic Acid) |
作用 | ターンオーバーを促進し、新しい細胞の生成をサポートする。 メラニンの排出を促進し、シミや色素沈着の軽減する |
使用目的 | にきび治療や 肌の再生と修復、肌の老化予防 |
医薬品指定 | トレチノインは医薬品であり、医師の処方箋が必要 |
使用上の注意 | 適切な使用が重要。長期間の使用は避けるべき。 日中の外出時は日焼け止めの併用が必要。 初期は刺激や赤みが生じるケースがある |
ゼオスキンを初めて使用する際には、トレチノインの効果により赤みやかゆみ、ピーリングなどの初期反応が生じるケースもあります。
これらの刺激があることから自己判断での使用は危険なため、ゼオスキンはやめたほうがいいとの意見もあります。
2. 合わない人が使用すると症状が悪化する場合があるから
ゼオスキンは強力な成分を含んだスキンケア製品であるため、利用者によっては下表のように肌荒れが起こるリスクもあります。
肌トラブル | 内容 |
---|---|
アレルギー反応の発生 | ゼオスキンの成分に対するアレルギーがある場合、使用によってかゆみ、発疹、赤みなどのアレルギー反応が起こる可能性がある。 |
刺激による症状悪化 | 一部の成分は強力であり、敏感肌や乾燥肌の人には刺激が強すぎ、かえって肌荒れや炎症を引き起こしてしまう。 |
過剰なピーリングの影響 | 肌の状態やトラブルによっては、ゼオスキンのピーリング効果が必要以上に肌を刺激し、逆にトラブルを悪化させる。 |
特に敏感肌や乾燥肌の人は、ゼオスキンの成分が強すぎる場合もあります。初めての使用前には、腕の内側などでパッチテストを行い肌との相性を確かめることが重要です。
3. 適切な診察も無しに肌に合わない処方をされる場合があるから
ゼオスキンは医療用のコスメです。適切な診察をされずに処方されると、かえって肌トラブルが起きるリスクがあります。
残念ながらゼオスキンを販売しているクリニックの中には、ろくに診察やカウンセリングをせず商品のみを販売してしまう場所もあります。ゼオスキンを利用の際はいいドクターを見極める必要があります。
また処方時のみでなく、ゼオスキンの使用後は、アフターケアも重要です。定期的に診察を受け肌状態を確認し、必要に応じて医師からゼオスキンの種類や量の調整をしてもらいましょう。
ちなみに最も怖いのが、ゼオスキンを個人で輸入し、医師の診断なしで使用することです。診察を受けないまま一気に高濃度の製品を使用すると肌に負担がかかり、肌質がひどく悪化するリスクも起こります。
4. クリニックの対応によって効果の差が大きいから
ゼオスキンの効果はクリニックの対応によっても大きく影響を受けます。特に以下のようなクリニックは肌トラブルが起こりやすいので避けましょう。
アフターケアに力を入れていない | ゼオスキンを販売するのみで、その後の診察に力を入れていない。アフターケアや再診が不十分な場合、肌質改善効果に期待できない。 |
トラブル時に対応していない | ゼオスキン使用中に肌トラブルが発生した場合、それに対する迅速な対応が求められる。しかしクリニックが迅速に対応できずうまく対処できない場合、肌トラブルが悪化するリスクがある。 |
リスクに対する説明がない | クリニックは患者に対し、ゼオスキンのメリットとデメリットを知らせる義務がある。適切な情報提供やケア方法が伝わらないと、肌の乾燥や刺激につながるリスクとなる。 |
クリニックの対応やアフターケアが十分でないと、利用者がゼオスキンを使っても効果に悪影響を及ぼす可能性があります。
せっかくゼオスキンを使うのであれば、利用者にしっかり指示してくれるサポート体制が整ったクリニックを選ぶ必要があります。
5. ダウンタイムに耐えられない人が多いから
ゼオスキンは日常使いもできますが、肌質改善に特化した商品やプログラムもあります。
ゼオスキンを使い短期間で肌質を改善させるには、赤みや皮むけの副作用が出る刺激の強いゼオスキンを使用しなくてはなりません。強力な成分の使用や初期的なダウンタイムには注意が必要であり、医師の指導に従う必要があります。
さらにダウンタイムの期間には顔全体がヒリヒリしてかゆみも出るため、耐えられない人もいます。メイクもできないことから、経験者の中にはゼオスキンは二度と使いたくないとの声もあります。
他にもあるゼオスキンの注意点は2つ
ゼオスキンは紹介している以外にも2つの注意点があります。肌トラブルに対して効果的なアプローチができるゼオスキンですが、使用の際は以下2つの注意点にも気を付けましょう。
1. 終了すると10年後には元にもどる可能性が高い
ゼオスキンは継続して使い続けないと意味がありません。使用を終了して10年もすると、肌はもとの状態に戻る可能性が高いです。
ゼオスキンは強力な成分を使用し、一定の期間使用することで肌質やトーンの改善を目指します。しかしスキンケア終了後も、定期的なメンテナンスや適切なスキンケアが行われない場合、美しい肌の状態をキープすることは難しいです。
そもそも肌の老化は基本的に何をしても止められません。肌の老化は外部の要因や遺伝子などにより影響を受け、時間とともに進行します。そのため、ゼオスキン利用の有無に関わらず、肌には定期的なメンテナンスや適切なスキンケアが必要です。
2. ゼオスキンに含まれるハイドロキノンは発がん性が指摘されている
ゼオスキンに含まれ、美白成分として知られる「ハイドロキノン」には、一部の動物実験や研究で発がん性があると指摘されています。
そのため、ゼオスキンやハイドロキノンをネット通販や個人輸入などで購入し、自己判断で高濃度のものを長期間使い続けることは危険です。
ゼオスキンを利用する際は必ず医師に相談の上、適切な濃度や量で使用しましょう。
もちろんゼオスキンを使ったからと言って必ずしもガンになるわけではありません。
しかし、ゼオスキン使用の際にはその危険性も踏まえ、医師との十分な相談と適切な使用量の見極めが重要だと考えてください。
後悔しにくいクリニック選びの条件を3つ紹介
ゼオスキンを処方するクリニックはたくさんあります。基本的には「皮膚科」や「美容外科クリニック」で相談できるでしょう。
しかし前述した通り、ゼオスキンは処方されて終わりではありません。その後の使い方やメンテナンスが重要であるため、クリニック選びは慎重に行ったほうがいいです。ここからは、ゼオスキンを処方するいいクリニック選びの3つのポイントについて紹介します。
1. 処方前に丁寧な診察をしてくれる
良いクリニックは、処方前に丁寧な診察を行います。肌の特徴やトラブルの程度を理解し、それに基づいて適切なゼオスキンの処方を提案してくれる医師や専門家がいるかどうかを確認しましょう。
例えば、クリニックで取り扱っている商品をただ販売するのみでは、いいクリニックとは言えません。
利用者の肌をしっかり診察し、どのゼオスキンコスメがふさわしいか、どのプログラムを組んで肌質を変えていくかなど、長期的なサポートやアドバイスをくれるクリニックを選びましょう。
2. 再診がしっかりと行われて経過を見てくれる
良いクリニックは処方後も患者の経過を観察し、必要に応じてプログラムを柔軟に調整してくれるクリニックです。
望ましい再診の内容
利用者の肌に合わせて個別対応してくれる | 各患者の肌状態やトラブルは異なるため、一度の処方のみでは不十分。再診を行うことで、患者ごとに最適なプログラムを確立し、効果的なケアを提供するクリニックが望ましい |
再診の都度必要に応じて対応を変えている | ゼオスキンのプログラムは時間とともに変化する可能性がある。再診により、プログラムの効果や肌の変化を確認し、必要に応じて新しい調整を行うクリニックがいい。 |
安全性の考慮も配慮している | 肌への影響やトラブルが発生した場合、早期に対処することが重要。再診により、肌への負担やトラブルの早期発見を行い、対策もしてくれるクリニックが理想 |
上記のように細やかな再診対応をしてくれるクリニックのほうが、患者の期待に応えつつ、安心で効果的なゼオスキンの提供が可能です。
3. 使用中の肌トラブルにもすぐに対応してくれる
ゼオスキンは目に見える効果に期待できる一方、肌トラブルが生じる可能性もあります。そのため、使用中のトラブルに素早く対応できるクリニックがいいです。
トラブルにすぐ対応してくれるクリニックとは?
- 患者とコミュニケーションが取れている
- 処方する際にリスクに関しても説明している
- トラブルが起きた際は予約なしでもすぐに診てくれる
- その後の肌の状態も後日丁寧に見てくれる
ゼオスキンにおける使用中のトラブルは、クリニックが迅速な対応をできるかどうかも重要です。安全かつ効果的にゼオスキンを使うためにも、早期トラブルに対応しているクリニックかどうかを見極めましょう。
ゼオスキンを使うなら条件を満たす良いクリニックを探そう
ゼオスキンは「やめたほうがいい」「危ない」と言った口コミもありますが、正しく使えば美肌作用に大きく期待できるドクターズコスメです。
ただし効果が高い分、正しく使わないと肌荒れなどのリスクもあるため、個人輸入で商品を利用するのは避けましょう。
ゼオスキンは医療用のコスメであり、適切な診察なしに処方されると、個々の肌状態に合わない可能性があります。
そのためゼオスキンを処方するクリニック選びでは、利用者の肌状態を正確に把握し、処方前に丁寧な診察を行ってくれるドクターが必要です。また丁寧な再診や、万が一の肌トラブルが起きた際も迅速に対応してくれるクリニックが望ましいです。
まずはクリニックでのカウンセリングを受け、ゼオスキンのリスクに関する説明もしっかり受けた後で、使用すべきかどうかを判断していきましょう。