まつ毛を華やかにする「マツエク」ですが、やめたほうがいいとの声もあり、気になります。マツエクをすることによってどのようなデメリットがあるのでしょうか。
この記事では、マツエクにおけるデメリットを4つ紹介します。その上でマツエクとまつ毛パーマ(マツパ)との違いや、近年流行っているマツパの施術方法も紹介します。
自身に似合うまつ毛にするためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
マツエクはやめたほうがいい?マツエクのデメリットを4つ紹介
マツエクはまつ毛に1本ずつ人工まつ毛を装着する技術です。
専用の接着剤で丁寧に施術を行う方法ですが、これにより次の紹介するデメリットも生じます。次の4つのデメリットが気になる人は、マツエクは避けたほうが良いでしょう。
1. 自まつ毛が弱ってしまう
マツエクを繰り返し行うと、元々あった自身のまつげが弱ることもあります。その主な原因は下表の通りです。
ダメージの要因 | 解説 |
---|---|
マツエクの重さによる負担 | マツエクの装着に使用される接着剤や素材の重さが、自然なまつ毛に負担をかける可能性がある |
引っ掛かりによる負担・脱毛 | マツエク同士や自然なまつ毛との絡みや、剥離時に引っ掛かりが発生し、まつ毛を抜いてしまう可能性がある |
衛生面による負担やダメージ | マツエクの装着やメイクの残留物がまつ毛に汚れを残し、炎症や感染のリスクを高めるリスクがある。 |
無理な剥離によるダメージ | マツエクを無理に剥がすと、自然なまつ毛に負担をかけ、まつ毛の抜け毛や短縮を引き起こしてしまう。 |
汚れによる痛み | マツエクの装着後に残ったメイクや汚れがまつ毛に刺激を与え、炎症や痛みを引き起こしてしまう |
マツエクは正しい装着とケアをすれば、基本的に元のまつ毛に負担をかけることはありません。
しかし、マツエクを無理にはがしたり、あまりにも量の多いマツエクなどを装着すると、まつ毛の抜けや切れにつながります。
2. 目や目周りにトラブルを引き起こす
マツエクはときに目や目の周辺にトラブルが起こります。マツエクを装着する接着剤には多くの場合化学物質が含まれており、人によってはアレルギー反応や過敏症を発症してしまいます。
また目の周りの皮膚は非常にデリケートなため、一度炎症が起きるとこすってしまいがちで、肌トラブルも生じやすいです。
さらに接着剤の成分が目の表面や結膜に触れて悪化してしまった場合、激しい炎症や激痛が発生する恐れもあります。
このようなリスクを避けるには、マツエクは自身で行うのではなく、専門技術を持ったプロに依頼したほうが安全です。
3. 時代遅れでおばさんと思われる可能性がある
マツエクはデザインによっては「時代遅れ」「おばさんっぽい」と思われてしまう可能性があるでしょう。
マツエクは今でも専門店が並び、ネットでもマツエクキットなどが販売されています。
ただし日本でマツエクが流行ったのは2000年初頭であり、当時流行ったデザインをそのまま装着すると、何となく時代遅れのイメージになる可能性があります。
古臭いイメージを払拭させるためには、自身の目元に似合うマツエクを装着しなくてはなりません。自身の目元の形や年齢に合うデザインをプロに提案してもらうのが良いでしょう。
4. まぶたがたるむと感じる人もいる
マツエクによってまぶたがたるんだと感じられるケースもあります。
まず、まぶたを持ち上げている筋肉は、非常に薄くて弱い筋肉です。この筋肉の働きによってまぶたは常に持ち上げられ、まばたきができます。
しかしマツエクを付けると、まつ毛に余計な重さが加わります。この重さによって、まぶたの筋肉に負担がかかり、まぶたにたるみが生じるケースもあります。
軽い量のマツエクであればさほど影響は出ないでしょう。しかし常に多くのマツエクを装着している場合は、まぶたにたるみが出る可能性があるため要注意です。
マツエクとマツパはどっちがいい?自分の目指すまつげで決めよう
紹介している通りデメリットも多いマツエクですが、似たような施術にはマツパ(まつ毛パーマ)もあります。両者の違いは下表の通りです。
特徴 | まつ毛エクステ | まつ毛パーマ |
---|---|---|
施術内容 | まつ毛に専用グルーを使い人工的なまつ毛を付ける | まつ毛にパーマ剤を塗り、まつ毛をカールさせる施術 |
施術時間 | 約1〜1時間半 | 40~60分程度 |
持続期間 | 通常3〜4週間 | 約1〜2ヶ月 |
価格 | 1本当たり70円~120円 1回の施術につき5000~8000円ほど | 1回の施術あたり2000円~8000円程度 |
メリット | 長さやボリュームを与える。ゴージャスなまつ毛にできる | 自然なカールを与え、不自然な印象にはならない。水にぬれても大丈夫 |
デメリット | 目元を擦れない、クレンジングなどの手入れが必要 | 直接薬剤を付けるためダメージが出やすい。マツエクのようなゴージャス感はない |
いずれの施術も目元を華やかにし、美しく魅せられます。マツエクとマツパのどちらにしようか迷っている人は、次に紹介するケースを参考にしてください。
すっぴんでも目元にボリュームを出したい人はマツエク
マツエクが向いている人は次のようなケースです。
- すっぴんでも目元にボリュームを出したい
- もともとまつ毛が薄い
- まつ毛全体にボリュームを出したい
人工まつ毛を装着するマツエクは、マツパよりもボリュームが出ます。そのためすっぴんでも目元は華やかになるため、普段からあまりメイクをしない人にも向いています。
また近年のマスク生活においても、マツエクは便利です。マスク装着によって目元が強調される生活において、マツエク施術は相変わらず人気です。
安くてナチュラルな目元にしたい人はマツパ
その一方、マツパが向いているのは次のような人です。
- マツエクよりも自然に見せたい
- もともとまつ毛が多い人
- コスパを抑えたい人
自身のまつ毛にパーマをあてるマツパは、マツエクよりも自然な印象になります。いかにも付けまつげをしている、といった印象を与えたくない人に最適です。
またマツパは1度施術をすれば1~2か月キープされ、クレンジングの必要もありません。コスパに優れているのも魅力です。
マツパはパリジェンヌが流行っている
マツパは近年新しい施術が誕生し話題になっています。名称は「パリジェンヌ」といい、従来のまつ毛パーマと異なり、まつ毛の根元のみを80度立ち上げる特徴があります。
従来のマツパとパリジェンヌとの違い
従来のマツパ | パリジェンヌ | |
---|---|---|
デザインの特徴 | 多数のデザインがあり、施術内容によって異なる | まつ毛の根元を80度立ち上げる |
使用する薬剤 | 化粧品登録されたパーマ液 | 化粧品登録された専用のセッティング剤 |
特徴、メリット | さまざまなデザインに対応できる | セッティング剤の使用により目元へのダメージが少ない |
まつ毛の根元を80度立ち上げるパリジェンヌは、従来のまつ毛パーマよりも目元を際立たせ、パッチリした印象を与えます。
またパーマ液とは異なり専用のセッティング剤を使用するため、従来のマツパよりも目元へのダメージは少ないとされています。
マツパを検討しているのであれば、新しい施術方法のパリジェンヌも検討しましょう。
マツエクとマツパは同時にはできない
マツエクとマツパは同時に施術ができません。その理由は、まつ毛にパーマが掛かっている状態では、エクステを装着する面がないからです。
マツパを行ったあとにエクステをする場合は、通常2か月ほど期間を開ける必要があります。マツパの施術内容によっては、エクステと併用できるケースもありますが、基本的にはどちらかの施術を選ぶ必要があります。
マツエクをやめてまつげパーマにする人もいる
マツエクは目やまぶたやに負担が掛かることも多く、マツエクからマツパに変える人も多いです。しかしボリュームのあるマツエクからマツパにすると、急に目元が寂しくなるケースもあり、気になるところです。
そのため、マツエクからマツパに変更する際には、以下のポイントを押さえることが大切です。
- マツエクのボリュームを徐々に減らす(100本から80本、80本から60本など)
- 長さも1mmずつ徐々に短くしていく
- まつ毛美容液などでまつ毛のケアを行う
違和感なくマツパに移行させるには、片目10本ずつマツエクを減らしていくと良いでしょう。またマツパは自身のまつ毛にパーマを当てるため、普段から美容液などでケアをしておきましょう。
マツエクをやめると物足りないと感じる人もいる
マツエクは最小本数でも片目40本以上の人工まつ毛を付けるため、やめたとたんに物足りなさを感じる人もいます。特にボリュームのある本数を普段から付けていると、マツエクをやめるのみでもかなり印象が変わります。
そのようなギャップを感じたくない場合は、普段からマツエクの本数は控えめにしておいたほうが良いです。
両目80本程度でも、マツエクの存在感は十分あります。特にナチュラルメイクを望む場合は本数を控えめにし、ゴージャス感を出したいときに本数を増やすなどの工夫をしましょう。
理想のまつ毛が決まればマツエクとマツパも決められる
マツエクもマツパも両方とも、メリット・デメリットがあります。そのため、あなたの理想の目元に近づける施術を選ぶ必要があります。
目元にボリュームが欲しい人はマツエクで、ナチュラルメイク感を出したい人はマツパを選びましょう。
ただし両者とも、その人の年齢や顔立ち、目の形などに合ったデザインにすることが重要です。特に存在感のあるマツエクの場合、2000年初期に流行ったゴージャスなデザインすると、やや古い印象になりかねません。
まずは自身の年齢や顔立ちに似合うまつ毛のデザインをイメージし、施術は安全性の高いプロに任せましょう。
プロに相談しながらマツエクやマツパの施術を受ければ理想の目元になれる上に、若々しく美しい顔立ちに見えるようにサポートしてくれるでしょう。