浄化槽の設置や撤去は決して安いものではありません。一戸建ての浄化槽設置費用は80~200万が目安であり、家の大きさや使用人数によって異なります。
この記事では、浄化槽の見積もり相場を家の延床面積ごとに紹介します。費用負担が大きくて大変だと感じている人には、補助金を上手に活用するポイントも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
浄化槽の見積もり相場を家の延床面積ごとに紹介!
浄化槽は全部で3種類タイプがあり、一般住宅で主に使われるのは「5人槽」「7人槽」「10人槽」の3つです。下表は延べ床面積ごとに見た、浄化槽の見積もり相場です。
浄化槽サイズ | 延べ床面積 | 設置工事費 |
---|---|---|
5人槽 | 130平方メートル未満 | 約80〜100万円 |
7人槽 | 130平方メートル以上 | 約100〜130万円 |
10人槽 | 二世帯住宅や風呂が2箇所以上あるような家 | 約120〜150万円 |
このように浄化槽は、生活する家の広さや利用人数が多くなればなるほど設置価格は上昇します。
延床面積が約130㎡未満なら5人槽でOK!80万円~が目安
延床面積が約130㎡未満であれば、基本的には5人槽が適しています。5人槽は一般住宅の浄化槽として最も使われており、間取りとしてみると3LDK程度の家が多いです。
5人槽の設置・撤去費用の相場は、約80〜100万円であり、紹介している槽の中では最も安く済みます。ただし、昔はよく使われていた単独処理浄化槽から新しい合併浄化槽に切り替える工事や、汲み取り式トイレを水栓工事にする場合は、さらにコストが追加されます。
延床面積が約130㎡以上だと7人槽が必要!100万円~が目安
延床面積が約130㎡以上の家は、7人槽が必要です。設置費用の目安は100万円~が目安でしょう。延床面積が130㎡以上の家は、戸建ての場合4LDK~5LDKの間取りが多いです。
浄化槽は住む人の人数で判断されがちですが、たとえ2人暮らしでも延床面積が約130㎡以上の家は、7人槽が必要です。実際に使用する人数とは関係ないので注意しましょう。
7人槽でも、工事内容は5人槽と基本的に変わりません。しかし延床面積が広い分、浄化槽までの配管工事に時間を要することが多いです。
2世帯住宅で風呂や台所が別なら10人槽!120万円~が目安
2世帯住宅で、キッチンや浴室が2箇所以上ある家は、10人槽が必要です。設置費用は120万円以上が目安です。
二世帯住宅の多くはキッチンや風呂場が2箇所以上あり、必然的につなぎ込みをする配管の量が多くなります。そのため10人槽の設置費用は最も高額になり、施工条件によっては150万円以上になるケースもあるでしょう。ちなみに二世帯住宅ではなく、好みでお風呂が2箇所あるといった家の場合も、10人槽が推奨されます。
浄化槽は保守点検費用もかかる!年間5万円が目安
浄化槽の維持には費用がかかります。浄化槽の保守点検費用は年間で約5万円です。
浄化槽は定期的なクリーニングが不可欠であり、専門業者によるクリーニングは少なくとも年に1回は必要です。この清掃には約30,000円の費用がかかります。それに加えて、定期的な点検や水質検査も必要です。これらも年間で約20,000円ほどかかるため、総費用は年間約50,000円になります。業者によって料金は異なるものの、浄化槽を設置した後も維持コストがかかることは覚えておきましょう。
耐用年数が30年以上でも定期的な部品交換も発生する
浄化槽は一般的に耐用年数が30年以上あります。しかし長期間使用するため、定期的な部品交換は必要です。
浄化槽で必要な部品交換:フィルター、ポンプ、バルブ、センサーなど
浄化槽は使用するたび内部の部品や機械が摩耗し、劣化して機能低下のリスクがあります。特に、ポンプの寿命は比較的短く、10年程度で交換が必要なケースも多いです。部品交換に関してもその都度料金が発生します。
費用が高くても自分で設置はNG!必ず専門業者に依頼が必要
浄化槽は自分で設置することはできません。たとえ建築関連の経験がある人でも、浄化槽を設置するには届け出が必要であり、設置は市町村の登録業者に限られています。
そもそも浄化槽工事では、大きさが2~3メートルほどの穴を掘削する必要があります。たとえ費用を抑えたくても自身で行うのは限界があり、浄化槽を埋めた後の余った土の処理方法や、様々な法的な問題についても考慮する必要があります。浄化槽の設置は必ず専門業者に依頼しましょう。
自治体の補助金を上手に活用するコツを3つ紹介
紹介しているように、浄化槽の設置はとても費用が掛ります。公共下水設備が整っていない場所に家を建てる場合、家の建設費用とは別に浄化槽の費用も準備しなくてはなりません。
しかし多くの地域には浄化槽設置における自治体の補助金があります。ここからは、自治体の補助金を上手に活用するコツを3つ紹介します。
1. 申し込み人数に制限がかかる場合があるため早めに申し込む
自治体の補助金制度では、予算の制約や人数制限が設けられるケースが多いです。特定の期間内に予算が使われてしまうと、追加の申請ができない場合があります。そのため、浄化槽の設置が分かったら、補助金の申請期間や条件を把握し、早めに申し込みをしましょう。申し込みを後回しにすると予算が使われてしまい、補助を受けられない可能性があります。
浄化槽補助金制度申請の流れ一例
(1)市役所又は町村役場の浄化槽担当窓口で申請する。
(2)必要に応じて単独処理浄化槽、またはくみ取り槽を撤去し、合併処理浄化槽を設置する。
(3)市町村の検査を受ける。
(4)市町村からエコ補助金の交付を受ける。
引用:群馬県浄化槽「エコ補助金」より
2. 補助金対象となる条件を事前にしっかり確認する
自治体の補助金制度には、様々な条件があります。例えば、補助をもらう条件として古い浄化槽を新しくしたり、特定の性能基準を満たす浄化槽への交換などがあります。これらの条件を満たさないと補助金がもらえないケースもあるので注意しましょう。補助金を申請するときには、対象となる条件を十分に理解し、自身の施工がそれに合っているか確認する必要があります。
3. 補助金申請をサポートしてくれる業者に依頼するとラク
補助金の申請手続きは多くの場合市役所などで説明してもらえますが、実際に行うと煩雑であり、正確な書類提出や手続きができないケースもあります。そのため、補助金申請をサポートしてくれる業者に浄化槽の依頼した方がいいです。
浄化槽の設置に慣れている業者であれば、手続きや書類作成を助けてくれます。その上補助金を受けるための条件やポイントも把握しており、効率的な支援が受けられます。業者によっては手数料を取る会社もありますが、正確で効率的な手続きを行うことを考えると、結果的にお得になるケースがほとんどです。
見積もりは業者によって異なることが多いため複数見積もりは必須
浄化槽設置における見積もりは複数の会社から取りましょう。
浄化槽の設置は専門業者に依頼する必要があります。しかし1社のみに見積もり依頼をしても、それが適切な価格なのか見極めるのは難しいです。複数の業者からの見積もりを比較することで、異なる価格や費用構成を把握できます。
複数業者への問い合わせが面倒なら一括見積もりの利用が便利
複数業者への見積もりは、自身で一軒一軒問い合わせる方法もありますが、一括見積もりサービスを利用したほうがいいです。
一括見積サービスを利用するメリット
メリット | 理由 |
---|---|
時間をかけることなく一括見積ができる | 個別に複数の業者に問い合わせる手間を省げる。一度の手続きで複数の見積もりを取得でき、忙しい人にも効率的。 |
簡単に比較できる | 一度に複数の業者の見積もりをまとめて受け取れるため、価格やサービス内容を比較しやすい。 |
自身にあう選択肢が見つかる | 一括見積もりを利用すれば、さまざまな業者からの見積もりを取得でき、より多くの選択肢から自身に合った業者を選べる。 |
一括見積の利用方法は簡単です。自身の要件や希望するサービス内容を入力するだけで、それらを参考に複数の業者に見積もり依頼が行われます。その後、各業者からの見積もりをまとめて提供してくれるため、1つの画面で複数の業者を比較できます。
悪徳業者で損したくない人はタウンライフリフォームを検討しよう
一括見積サービスは多数ありますが、安心かつ価格を抑えた施工ができるのがタウンライフリフォームです。タウンライフリフォームでは浄化槽をはじめ、多くの家の悩みやリフォーム相談に対応しています。
タウンライフリフォームで一括見積をするメリット
メリット | 説明 |
---|---|
信頼性の高い業者のみを厳選紹介している | タウンライフリフォームでは、実績や口コミに不安のない信頼性の高いリフォーム業者のみが紹介される。厳格な基準による審査をクリアした業者のみがリストされているので安心できる。 |
650社以上の登録リフォーム会社 | 全国で650社以上のリフォーム会社が登録している。多様な選択肢があり、地域やニーズに合わせた最適な業者を見つけられる。 |
ストレスフリーな比較と選択 | 複数の業者の一括見積もりが可能。忙しい人でも手軽に複数の見積もりを取得し、比較して最適なリフォーム業者を選択できる。 |
地域やニーズに合わせた選択肢 | 豊富な登録業者から地域や要望に合わせたリフォーム業者を選択できる。自宅のリフォームや浄化槽の工事など、さまざまなニーズに対応可能。 |
浄化槽の設置は、ときに悪徳業者につかまり高額請求されるトラブルもあります。安心かつ費用を抑えて施工を希望する人は、ぜひ複数見積もりで実績のあるタウンライフリフォームを利用しましょう。