ニキビ治療に有効といわれるイソトレチノインですが、使用を続けると毛穴は一時的に悪化します。
これはイソトレチノイン独自の効果によるものであり、数か月続けるとまたきれいな肌に戻る場合が多いです。
この記事では、イソトレチノインで毛穴が一時的に悪化する理由や効果が出る期間、イソトレチノインを利用する際の注意点を紹介します。
イソトレチノインの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。
イソトレチノインで毛穴は一時的に悪化する！期間による毛穴の経過紹介
イソトレチノインは通常のスキンケア商品とは異なり、医師が処方する飲み薬です。重症ニキビに効果があるとして注目されていますが、服用すると毛穴は一時的に悪化することが多いです。
なぜイソトレチノイン服用後に毛穴が悪化するのか、まずはその理由について見ていきましょう。
1か月目はパージング期間で一時的に悪化する人がいる
イソトレチノイン治療の1か月目は「パージング期間」と呼ばれます。この期間中は、一時的に下表のような肌の悪化が見られることがあります。
| 症例 | 具体的な肌の状態 |
|---|---|
| 症例 | 具体的な肌の状態 |
| ニキビが一時的に増加する | 治療を開始してから1か月程度は、新しいニキビが急に増えることがある。その理由はイソトレチノインが皮膚の深部にある角栓やニキビを表面に押し出すためと考えられる。 |
| 肌に赤みや炎症が生じる | 皮膚に赤みや炎症が起こることがある。その理由は皮膚が新しい環境に適応するため |
上記のように、イソトレチノイン治療の1か月目は一時的に肌が悪化することがあります。しかしこれらの症状は正常な経過であり、多くの場合イソトレチノインが効果を発揮している証拠です。
このパージング期間も継続して治療を続けるうちに皮膚が薬に慣れ、徐々に症状が改善していくことが一般的です。
その後は数週間から数か月で肌の状態が安定し、ニキビや炎症は減少していくことが多いでしょう。
2～3か月目に効果を感じ始める人が多い
イソトレチノインは、服用して2～3か月目に効果を感じる人が多いです。
体が徐々に薬に慣れてくる2か月目頃からは、少しずつ効果を実感できるでしょう。さらに3か月目になると、ニキビの改善や毛穴の開きが小さくなったことを感じる人も増えるでしょう。
イソトレチノインは平均して3か月目くらいから徐々にニキビが改善し始めるといわれています。
もしも治療開始から3か月程度経過しても効果が見られない場合は、医師の判断によりイソトレチノインの服用量を増やすケースもあります。
4～6か月目で他人からも変化を指摘される人が増える
イソトレチノインを服用して順調に薬の効果が発揮されると、4～6か月あたりで肌の状態がかなり改善されるケースが多いです。
このころになると、他人から「肌がキレイになった」と変化を指摘されることも増えるでしょう。
イソトレチノイン服用後4～6か月経過すると、毛穴が小さくなったり見えなくなったりする効果も期待できます。
またニキビに関してもかなり効果を感じる時期となり、人から見ても大きな変化を感じられることが多いです。そのためイソトレチノインの効果が最も分かりやすいのは、服用して4～6か月頃です。
なお、イソトレチノインの治療は肌の状態によるものの、16～24週間に渡って行われることが一般的です。
この期間を1クールと呼び、半年程度経過してもあまり効果が見られない場合は医師の診察を受けて容量や用法、期間の見直しが行われます。
ただしイソトレチノインは重症ニキビ以外には使用しないほうが良い
イソトレチノインは重症ニキビに悩む人以外は使用しないほうが良いです。その理由は、イソトレチノインには重い副作用があるうえに、全額自己負担での薬だからです。
イソトレチノインは毛穴を目立ちにくくさせる効果もあることから、医者に相談せず個人輸入をして使ってしまう人もいます。
しかし個人輸入はとてもリスクが高く、行うべきではありません。ここからは、イソトレチノインの怖い副作用や価格について紹介します。
重大な副作用が多いから
イソトレチノインには以下のような重大な副作用があります。
| 副作用 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 妊婦への影響 | 妊娠中にイソトレチノインを服用すると、高い確率で胎児の先天異常や奇形、流産や早産などのリスクが生じる |
| 皮膚が悪化する症状 | 服用初期にはニキビが悪化したり、かゆみ、赤み、唇や口の乾燥などが生じる |
| 精神的な副作用のリスク | うつ病や幻覚、幻聴などの精神的病気、自傷行為などの重大な精神疾患の症状を併発する |
| その他 | めまい、頭痛、嘔気、倦怠感、疲労感、聴覚障害、視覚障害なども報告されている |
このようにイソトレチノインは、重要な副作用リスクのある薬で、毛穴をキレイにしたいからといって安易に飲むものではありません。
イソトレチノインによる副作用は国も注意喚起を呼びかけています。
厚生労働省ːアキュテイン（ACCUTANE）（わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬）に関する注意喚起について
イソトレチノインは重篤な副作用が多いため、医師は通常、重症ニキビの患者にしか処方しません。毛穴をきれいにしたいという理由では処方されず、個人輸入での服用は非常に危険です。
未承認薬のため全額自己負担になるから
イソトレチノインは日本の厚生労働省では承認されていない薬です。そのため医師から処方されても全額自己負担となり、気軽に利用できる価格ではありません。
イソトレチノインの平均価格
| 用量 | 1か月分、皮膚科で処方する平均価格 |
|---|---|
| 10mg | 10,000～14,000円程度 |
| 20mg | 13,000円〜20,000円程度 |
| 40mg | 25,000～40,000円程度 |
価格はクリニックによって異なるものの、最も少ない用量の10mgでも1か月10,000円ほど掛かります。しかも診察料や外用薬が加わると価格はさらに上がるため、気軽に利用できる薬とはいえません。
個人輸入は粗悪な偽造品を届けられるリスクもあるから
イソトレチノインは副作用のリスクが高く、使用には医師の処方箋が必要です。しかし毛穴の悩みでは医師に薬を処方してもらえず、イソトレチノインを個人輸入してしまうケースがあります。
その結果、次のようなリスクが生じます。
- 品質に保証がないため粗悪品の可能性がある
- 異なる成分が混入しているリスクがある
- 安全に治療を開始できない
- 個人輸入の場合血液検査が受けられないため、副作用のリスクが高まる
- 医師の診断がないため効果が分かりにくい
そもそも海外から個人輸入した医薬品は、日本の医薬品医療機器等法に基づく品質や安全性の確認ができません。そのため期待する効果が得られないどころか、有害な物質が含まれている可能性もあります。
さらに使用上の注意が外国語で記載されていることも多く、日本人が正確に理解することは難しいケースもあるでしょう。
副作用が発生したかどうかも個人では判断できず、万が一の場合にも医師がスムーズに対応できないこともあります。
こうした理由から、個人輸入によるイソトレチノインの服用は健康に大きなリスクを伴うものです。海外から薬を個人輸入するリスクは、厚生労働省でも注意喚起がされています。
厚生労働省ː医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
毛穴の悩みなら副作用の小さいアダパレンゲルの方が適している
イソトレチノインは副作用のリスクが高く、毛穴の悩みに気軽に利用できる薬ではありません。毛穴の悩みがある人は、イソトレチノインより「アダパレンゲル（ディフェリンゲル）」を推奨します。
アダパレンゲルは、毛穴のつまりを解消するための外用薬です。ニキビは毛穴が皮脂や角質で詰まることでできるため、この薬を使うことでニキビの予防に役立ちます。
| 副作用のリスクが小さい | 外用薬であり、副作用は肌の乾燥やかゆみといった軽度なもの |
| 毛穴のつまりを改善する | アダパレンは角質剥離作用があり、毛穴に詰まった皮脂や古い角質を取り除く効果に期待できる |
| 初期のニキビへの効果、ニキビ予防効果がある | 毛穴を詰まりにくくさせることで新しいニキビの発生を防ぎ、初期段階のニキビを改善する効果にも期待できる |
アダパレンゲルは重症ニキビには効果が少ないものの、毛穴のつまりを改善によるニキビ予防や初期のニキビケアには効果が期待できます。
イソトレチノインと比べると副作用のリスクも小さいため、安心して利用できます。ただしこちらの薬も医師の処方が必要です。
オンラインでアダパレンゲルを処方してくれるDMMクリニック
DMMオンラインクリニックは、メディカルスキンケアにも対応したオンラインクリニックです。
ニキビや毛穴の詰まりなどの肌トラブルに対して、医師がアダパレンゲルを含むさまざまな薬をオンラインで処方しています。
通常、肌のトラブルは皮膚科で相談することが一般的ですが、病院に行くことが面倒だと感じる人も多いでしょう。
そのような場合DMMオンラインクリニックを利用すれば、パソコンやスマホを通じて医師に相談でき、アダパレンゲルの処方を受けられます。
病院までの通院時間やコストを考えると、DMMオンラインクリニックのほうがコスパやタイパに優れています。
アダパレンゲルも本来ニキビ治療薬のため診察は必須
アダパレンゲルはイソトレチノインに比べると、副作用のリスクが小さい薬です。しかしアダパレンゲルの使用も医師の処方が必要です。
まず、アダパレンゲルで効果を出すためには、皮膚の状態やニキビのタイプを正確に把握することが重要です。それを判断するためには医師による診察が欠かせません。
またイソトレチノインより副作用のリスクは少ないものの、アダパレンゲルにも副作用が生じるケースもあります。治療初期には乾燥や赤み、かゆみといった症状が現れることもあり、安心して治療をするには医師の診断が必要です。
DMMオンラインクリニックで処方されるアダパレンゲルは、医師の診察の元、その人の肌の状態に合わせて適切な用量が処方されます。
肌に悩みがある人はオンラインで手間なく肌の診察をしてもらおう
イソトレチノインは重症ニキビに効果的ですが、重篤な副作用があります。そのため毛穴の悩みに大して医師がイソトレチノインを処方することは基本的にないでしょう。
しかもこの薬は日本では未承認であり、全額自己負担です。だからといって個人輸入は非常にリスクが高く、品質や安全性が保証されていません。毛穴が気になるからといって、安易なイソトレチノインの使用は避けましょう。
イソトレチノインがリスクの高い薬である一方、アダパレンゲルはニキビ治療に広く使用されている外用薬であり、副作用のリスクも少ないです。
DMMオンラインクリニックを利用すれば忙しい人でも気軽に医師の診察が受けられる上、肌悩みの改善にも期待できるでしょう。肌に悩みがある人は、ぜひDMMオンラインクリニックで気軽に医師へ相談してください。