ハイフ施術はエステでも行われていますが、エステで受けるのはやめたほうがいいです。そもそもハイフは熱照射をして皮膚の内側から肌を引き締める施術であり、医師が行うべき行為なのです。そのため、ハイフをお考えの人は、ぜひ美容クリニックで受けるようにしまよう。
この記事では、なぜハイフをエステで受けてはいけないのか、クリニックで受けるメリットは何かなど、詳しくご紹介します。これからハイフを検討されている人は、ぜひ参考にしてください。
エステハイフをやめたほうがいい理由は顔面神経を傷つけるリスクが高いから
ハイフはクリニックで行う「医療ハイフ」と、エステサロンで行う「エステハイフ」があります。しかしエステハイフにおいては以下のような口コミが多く、医師が警鐘を鳴らしています。
柳下医師がインスタで注意喚起していたけど、エステのハイフはやっぱダメね。上原医師もテレビで “医師法違反” とバッサリだったけど、神経損傷が起きてしまった方が診察に来られたとのことで絶対医療機関でするべきだなと思った。
— グレース@額骨切DT中 (@jinsei_dt) May 9, 2021
顔が痺れる麻痺が起きる、目が閉じない笑えないとか洒落にならない。
この施術は上眼窩神経が近いのでそこを守りながら行わないと痺れの副作用が出ます。
— 東京皮膚科・形成外科 池田欣生 Yoshio Ikeda (@ginzaikeda) April 24, 2022
ハイフによる顔面神経麻痺も以前から問題になっています。
顔面の解剖とハイフの副作用をきちんと勉強している人に施術してもらうようにしましょう。
消費生活センターには、エステサロンで行うハイフ施術で次のような相談が多く寄せられています。
- エステハイフを受けたところ、顔面が急に熱くなり痛みが走った
- ハイフ施術後やけどが出来てしまい、治るまで半年かかった
- ハイフ施術によって神経の一部が損傷してしまった
- 「1回で効果が実感できる」とうたうエステでハイフを受けたが何も効果がなかった
そもそもハイフ施術は、超音波を体の特定部位に当てて加熱し、熱変性を生じさせる治療です。もともとは美容目的のためではなく、前立腺の治療などで用いられている医療施術です。
そのため、基本的にはハイフ施術を医師資格のないエステティシャンが行うことはできません。それなのに、一部のエステでは「脂肪細胞を溶解させる」「肌内部にある筋膜にダメージを与えアンチエイジングをもたらせる」などと言い、ハイフ施術が行われているのです。その上、医師資格のない人が施術を行うことにより、神経の一部が損傷するような重大な副作用が起きるケースも起きています。
安心、安全なハイフ施術を受けるのなら、エステよりクリニックでの施術がいいです。クリニックでのハイフ施術の場合、リスクについての説明もしっかり行った上で、正しい医療行為が行われています。
ハイフを受けるのをやめたほうがいい人の3つの特徴
ハイフはアンチエイジングに効果的な施術ですが、中にはハイフを受けない方がいい人もいます。具体的にどのような人がハイフを避けたほうがいいのか、詳しく見ていきましょう。
1. 顔の脂肪が少ない人→こけて老けたように見える
小顔になるハイフってやつあるじゃん。
— まく氏 (@YQaca) February 17, 2021
ちょっと前にやってみたいなーと思って行ったの。小顔にしたいし。
そしたらよ。顔の脂肪が少ないからやめたほうがいいって止められたの。じゃあどうやって顔ちっちゃくしたらええんや!!!骨格から変えないとダメなんか!
続いて知恵袋からの意見、一部抜粋してご紹介します。
ハイフ後に頬がこけてしまったと感じているのですが、ハイフが原因であれば戻りますか?もう1年以上経つのですが、戻らないということはハイフが原因ではないのでしょうか。片側だけこけてしまいました。
Yahoo!知恵袋
お顔の脂肪が極端に多い方にはハイフも良いかも知れませんが、それほどでもなかったり40代以上だと不要なものと思われがちな脂肪がコラーゲンやヒアルロン酸の代わりにハリを出している場合もあります。
1年以上経つのであれば、自然には戻らなそうです。ハイフで脂肪を焼いた所に自身の体の別の部位から脂肪を採って頬に注入してやる事で元通りに戻るかどうかだと思います。
Yahoo!知恵袋
糸リフトは怖いので、ハイフをしようと思ってます。
医師に相談したら、ハイフ→凹み部分にヒアルロン酸→頬のたるみに脂肪溶解注射の施術を言われてます。
ただ、色々ネットとか見てると、コケ顔にハイフはやめたほうがいいとなってます。
凹み部分にヒアルロン酸入れるとしても、ハイフはやめたほうがいいでしょうか?
コケ顔に向いてるたるみ施術を教えていただきたいと思います。
Yahoo!知恵袋
医師のユーチューブでも言ってましたが、脂肪が多くて弛んでる人は全体ハイフでも良いらしいですが、コケが気になる人はコケた部分にはやらない方が良いみたいです。余計引き締まっちゃうので。フェイスラインにハイフをするのが良いみたいです。ハイフほど強くないポラリスというレーザーを受けた事あるんですが、終わって鏡を見たらちょっと小顔にはなってたけどゲッソリした様な?って感じました。
Yahoo!知恵袋
もともと顔の脂肪が少ない人は、ハイフ施術は向いていません。脂肪が少ない人がハイフ施術を受けてしまうと、逆に痩せこけて見えてしまいます。
次のような人は要注意!
- もともとフェイスラインがシャープな人
- やせ型で、顔自体に脂肪が少ない人
- もともと小顔で、余計な脂肪が顔についていない人
ハイフは超音波の熱を使い皮膚の下にある脂肪にアプローチする施術です。ある程度皮下脂肪に厚みがないと、思うような効果は出ません。無理にハイフ施術を受けてしまうと、脂肪が損傷されることにより、頬がこけるリスクがあります。
2. たるみが進行しすぎている人→効果を感じにくい
たるみが進行しすぎている人に、ハイフ施術はあまり効果がありません。
たるみが進行しすぎた肌とは?
- 口元がたるみ、マリオネットラインがはっきりしている
- 目元に大きなくぼみがある
- 目元、口元、フェイスライン全体にたるみがある
ハイフは皮膚の内側から緩やかに作用する施術です。そのためたるみ過ぎた顔には、ハイフではなかなか効果がでません。たるみ過ぎた顔には、ハイフよりも糸リフト施術が合っています。
糸リフト施術の特徴
施術方法 | 気になる箇所に糸を注入に、皮膚を引き上げる |
メリット | 即効性があり傷跡が目立たない |
デメリット | 時間とともに持続性は落ちていく |
ハイフとの違い | 糸リフトは皮膚内側に溶ける糸を注入する施術。ハイフより効果が高いものの、体内に異物を入れるのに抵抗がある人はハイフを選ぶ傾向が高い |
糸リフトは突起のある特殊な糸を頬の内側から注入し、皮膚組織を引っ張りあげてたるみを改善する施術です。痛みがあるようなイメージもありますが、施術中は麻酔をしてから行うので痛みを感じることはほぼありません。
糸リフト施術ができるのも国家資格を持った医師のみです。たるみが進行した肌でお悩みの人は、クリニックで糸リフトを検討してみてもいいでしょう。
3. たるみが少ない20代の人→効果が薄い
ハイフが効果的なのは、ある程度たるみの進んだ30代以降の肌です。そのため、20代の肌に施術をしても、あまり効果はありません。
そもそもハイフは「SMAS筋膜」という、皮膚深層にある薄い膜にアプローチすることでアンチエイジング効果を発揮します。たるみの原因の1つに、このSMAS筋膜が緩むことがあるのですが、20代の肌ではSMAS筋膜が緩んでいることは少ないです。
そのため20代で肌のたるみを改善したい場合は、ハイフよりも「ポラリス」が合っています。
ポラリスの特徴
施術方法 | レーザーで皮膚内のコラーゲンを増やし、肌の弾力を高めることでシワやたるみを改善する |
メリット | ニキビ跡の改善や、毛穴の引き締め効果もある |
デメリット | 1度だけでは効果が薄く、5回ほど施術を受ける必要がある |
ハイフとの違い | ハイフのほうがピンポイントで熱エネルギーを照射できるものの、施術時間が長い傾向にある |
ポラリスもハイフと同じように、レーザーを照射してたるみを改善する施術です。20代の若い肌にも効果があり、ニキビ跡の改善や毛穴の開きを予防する効果もあります。若年層の肌でたるみを改善した場合には、ハイフよりもポラリスでの施術がいいでしょう。
赤みや痛みなどの副作用はハイフの失敗ではない
ハイフに関する口コミには「赤みが生じた」「痛みが出た」といったものがあります。一見失敗のように見えますが、これはハイフ施術の副作用であり、失敗ではありません。
- 赤みや腫れ
- やけど
- むくみ
ハイフは肌内部の深層部分に熱を照射する施術です。そのため、肌の表面に赤みややけどといったトラブルが起きることもあります。やけどは起こりにくい副作用ですが、熱照射を伴う施術のため、ケースによっては生じるリスクもあります。また、施術後はむくみが起きることもありますが、多くの場合時間の経過とともに解消されます。
このように、ハイフはいくつかの副作用が起こりやすい施術です。副作用のトラブルを解消するためにも、施術はサロンではなく、医療機関であるクリニックで行うことが大切です。施術前には医師から副作用の説明をしっかり受け、アフターフォローが万全のクリニックを選びましょう。
ハイフを受けても将来たるみやすくなることはない
ハイフを受けると「将来顔がたるみやすくなる」との噂もあります。しかしこれは嘘です。ハイフを受けたからといって、将来顔がたるみやすくなることはありません。
ただし、顔にあまり脂肪のない人がハイフを行うと、頬がこけて老化が進んで見えることもあります。ハイフで将来顔がたるみやすくなるのは、このようなケースがあるからです。一般的にはハイフが原因で将来老化が進行することはありません。
ちなみに、ハイフ施術は1度受けたからといってずっと効果が続くわけではありません。
ハイフの持続効果 | 3か月~半年 |
施術する理想頻度 | 約3カ月〜半年ごと |
ハイフの持続効果は人によって異なるものの、1度施術を受けるとおおよそ3か月~半年程度効果を実感できる人が多いです。コンスタントに施術を受けたほうが効果は長持ちしますが、肌に負担を掛けないためにも1か月以上は間を開けるようにしましょう。
ハイフの副作用が心配な人は医療ハイフを受けよう!
ハイフはアフターフォローのあるクリニックで施術を受けることが大切です。医師ではない人が照射をすると、ときに神経が損傷され、片目が開きにくいといった重大な副作用が起きることもあります。
クリニックでのハイフ施術は、起こりうるすべての副作用を想定した上で行っています。施術後に何らかのトラブルがあっても、医師が常在しているためアフターフォローも万全です。効果的かつ、安心安全なハイフ施術を受けたい人は、エステではなくクリニックで施術を受けましょう。