外壁塗装は助成金が使えるケースもあります。ただし助成金の有無や申請方法は自治体ごとに異なります。
この記事では、外壁塗装における助成金の有無や申請の方法について、簡単な方法を3つ紹介します。助成金を利用した場合はどの程度金額をサポートしてもらえるかも紹介するので、これから外壁塗装を検討している人は参考にしてください。
外壁塗装の助成金は自治体ごとに異なる!簡単にできる助成金の確認方法3選
外壁塗装は助成金を利用して施工することもできます。しかし助成金があるかどうかは、お住まいの地域によって異なります。助成金の有無は住んでいる自治体の市役所などに電話する方法もありますが、今の時代はやはりスマホで調べたほうが便利です。ここからは、簡単にできる助成金の確認方法を3選紹介します。
1. 助成金を診断してくれるツールを使う方法なら手間が最小
外壁塗装における助成金の有無を調べるには下記のようなサイトもあります。
外壁塗装の助成金有無チェックツール:ヌリカエの助成金診断
ヌリカエの助成金診断は、住んでいる地域やエリアを選んでいくだけの簡単サイトです。しかし利用者の住んでいる家の情報を知るのが目的なため、入力したのみでは助成金の有無を知ることはできません。最終的に助成金を使った外壁塗装の大まかな予想金額がわかりますが、情報をもらうには電話番号を入力しなくてはなりません。そのため「住んでいるエリアの助成金の有無を知りたい」「個人情報はあまり教えたくない」といった人には不向きです。
2. リフォーム支援のサイトなら情報がまとまっていて見やすい
とりあえずどのような助成金があるか知りたい場合は、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が提供している以下のサイトをクリックしましょう。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
上記のサイトは、住んでいる市区町村を選択し、制度内容を選ぶことで簡単に助成金の内容がチェックできます。
例えば東京都世田谷区に住んでおり、外壁塗装における助成金の有無を調べたい場合、支援分類「3省エネルギー化」をチェックします。すると世田谷区には「世田谷区エコ住宅補助金」があるのがわかります。外壁塗装のほかにも多くの助成金があるので、リフォームを検討する場合は参考にするといいでしょう。
3. 自治体の公式サイトは確実な情報が手に入る
最も確実に補助金の内容を調べるには、各自治体の公式サイトを調べるといいです。各自治体のHPを開くと、HP内に「検索」が出てくるので、そこに「外壁塗装補助金」と打ち込んでみましょう。助成金がある自治体であれば詳しいリンクがありますが、助成金がない場合は「指定された条件に該当する情報は登録されていません」といった文言が出ます。
ちなみにこの方法で世田谷区を調べたところ、世田谷区エコ住宅補助金の令和5年度の補助金申請はすでに終了していました。自治体の公式サイトの場合、最新の正しい情報も調べられます。
助成金で工事費の10~50%程度を負担する自治体が多い
外壁塗装における助成金は、工事費の10~50%程度を負担する自治体が多いです。助成金を受けるための条件は自治体によって異なりますが、一般的な条件としては、その自治区に住民登録をしている個人であること、などがあります。
ちなみに東京都渋谷区の場合「住宅簡易改修支援事業」という外壁塗装の助成金制度があります。このケースの助成金額は消費税を除く工事費用の20%、最大10万円までが補助されます。
なぜ助成金がでるの?エコや近居などで自治体にメリットがあるから
そもそもなぜ外壁塗装の助成金制度があるのでしょうか。その理由は、下表のような理由があるからです。
理由 | 解説 |
---|---|
住宅環境の改善 | 外壁塗装は建物の耐久性を保つために重要。劣化した外壁は防水性が低下し、建物の劣化や内部への影響を引き起こす可能性がある。助成金制度があれば、住宅の耐久性を高め、地域全体の住宅環境を改善できる。 |
そのエリアに住むことや近居にも貢献できる | 助成金がある自治体のほうが暮らしやすい。また親の家をリフォームする際にも助成金があったほうが便利で、子供の近居にもつながりやすい。 |
省エネルギー効果 | 適切な外壁塗装は断熱効果を高め、建物内の温度管理を改善する。冷暖房の効率を向上させることでエネルギー消費を削減し、環境負荷を低減する効果がある。国や自治体としてはエコのためにも助成金制度を用意している。 |
地域経済の活性化 | 外壁塗装工事を契機に地域の塗装業者などの建築関連業者が活性化し、雇用の促進や地域経済の活性化に繋がる。 |
美観と資産価値の維持 | 適切な外壁塗装は建物の美観を保ち、周囲の景観に貢献する。エリアによっては景観を保つためにも助成金制度を設けている。 |
住民の経済的負担軽減 | 外壁塗装は一定の費用がかかるため、助成金制度を通じて住民の経済的負担を軽減し、住宅のメンテナンスや改善を支援する。 |
外壁塗装は家主の暮らしを守るだけでなく、その地域の景観保持や温暖化対策にもつながります。住んでいるエリアに助成金制度がある場合は、ぜひ外壁塗装を検討しましょう。
坪数ごとの外壁塗装の相場一覧表
外壁塗装に掛かるお金は幅広く、ここで明確な価格を提示することはできません。それは塗装の価格は家の広さや状態、どの塗料を使うかによって値段は大きく変動するからです。
参考までに、外壁塗装における平均的な価格相場を掲載します。
坪数 | 概算塗装面積 | 相場金額 |
---|---|---|
20坪 | 80㎡ | 約40~120万円 |
30坪 | 119㎡ | 約60~140万円 |
40坪 | 158㎡ | 約80~150万円 |
50坪 | 198㎡ | 約120~180万円 |
60坪 | 238㎡ | 約120~200万円 |
上記をみると、相場の金額にはだいぶ差があることがわかります。例えば30坪の家の塗装をするにせよ、60万円で済むこともあれば、140万円も掛るケースがあるのです。なぜ同じ坪数なのに、これほど料金に差が出るのでしょうか。次からはその理由について紹介します。
坪数以外にも費用変動の条件は多く相場には幅がある
外壁塗装は費用変動が大きい施工です。これほど費用に幅があるのは、以下5つの原因があるからです。
- 使う塗料によって価格が異なるため
- 複数の色を使っている
- 家に階数が多い
- 特殊な作りの家である
- 劣化が進んでおり補修費用がかかるため
特に使用する塗料の値段が高いと、塗装費用は全体的に上がります。例えばリーズナブルに使用できる塗料には「アクリル」「ウレタン」などがありますが、耐用年数は10年未満です。その一方、20年以上も美しさをキープできる「フッ素」「無機」などの塗料もありますが、塗料のコストは上がります。
また、坪数は同じでも平屋の家と3階建ての家では、3階建ての方が使用するペンキ量や人件費が上がります。こうしたことから、外壁塗装の価格は家の状況によって異なります。
助成金を申請してから実際にお金を受け取るまでの流れ
ここからは、助成金を申請してから実際にお金を受け取るまでの流れを紹介します。簡単な流れは以下の通りです。
- 自治体や国の助成金・補助金を調べる
- 工事前に申請する
- 工事後報告書や請求書を自治体に提出し、補助金を受け取る
次はこれらの流れについての重点ポイントを紹介します。
あなたの自治体や国の助成金や補助金制度を調べる
まずは住んでいるエリアに助成金があるかどうかを調べます。調べ方は最初に紹介しましたが、以下2つのやり方がスムーズです。
- 住んでいる「市区町村HP」の検索から「外壁塗装補助金」を調べる
- 地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイトから検索する
ただし助成金制度がある場合でも、自治体の予算に達した場合は募集が締め切られていることもあります。外壁塗装を検討中の場合は、早めに調べたほうがいいでしょう。助成金の申し込みは、毎年4月から始まるケースが多いです。
工事前に申請して審査!工事後だともらえない場合が多い
自治体の助成を受けるためには、工事前に申請する必要があります。工事が始まったあとに助成金を知って申し込んでも間に合いません。自治体で塗装工事の助成金制度を確認したら、さっそく申請しましょう。
申請方法は自治体によって異なるものの、東京都渋谷区の場合は以下のようになっています。
- 渋谷支部 「住まいの相談室」に連絡し、渋谷区協定業者に自宅を調査してもらった上で工事見積書を作成してもらう
- 工事内容や代金を了解後、区に助成金の申請をする
- 審査に通ったら工事の契約をする
申請する際の書類も自治体によって異なるものの、主な必要書類は以下の通りです。
・各自治体の窓口やホームページで配布されている申請書
・住宅の登記簿謄本
・外壁塗装工事の見積書 ・外壁塗装工事の契約書
・設計図書(平面図・立面図・工事内容)
・施工前の現場写真
工事後報告書や請求書を自治体に提出して補助金受け取り
工事が終わったら、施工前と施工後の写真がある「工事完了報告書(実績報告書)」と「請求書」を自治体に提出します。一般的には工事終了の10日以内には書類を提出する必要があります。
必要な手続きがスムーズに終わった場合、工事終了後の1~2ヶ月後には補助金が振り込まれます。ここまで煩雑な手続きがありますが、塗装業者によっては助成金制度の手続きを代行してくれる会社もあります。
できるだけ安く外壁塗装をしたい人は複数業者見積が必須
外壁塗装は値段の幅が広く、業者によって見積額も異なります。できるだけ安く外壁塗装をしたい場合は、ぜひ複数の業者を比較する「相見積もり」を行いましょう。
相見積もりすると、どの業者が安いかだけではなく、それぞれの会社の考えや施工提案を得られます。各業者が独自の技術やアイデアを持っているため、それぞれの提案を比較検討するのは大切です。
また複数の業者から見積もりを受けたほうが、値引きや特典の提供など、交渉の余地が生まれます。業者同士が競い合うことで、予算内でより良い条件を得られる可能性も高まるでしょう。
いろいろな業者への連絡が面倒な人は一括無料相談を利用しよう
相見積もりを取るには、複数の業者に1件ずつ見積もりを依頼する方法もありますが、とても手間が掛かります。そのようなときは「一括見積サービス」を利用すると便利です。
一括見積を利用すれば、複数の業者から以下の情報が一度に得られます。
比較項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 総額や内訳、追加料金の有無 |
作業内容 | 塗装の範囲、下地処理の内容、下塗り・中塗り・上塗りの回数など |
使用する塗料 | 塗料の種類、ブランド、塗料の耐久性や特性など |
付帯作業がどこまで含まれるか | 雨樋や換気扇フードなど、付帯物の塗装や修繕作業はどこまで含まれているか |
施工期間 | 作業の予定期間や工程の説明 |
保証内容 | 施工後の保証期間や保証内容は明示されているか |
タウンライフリフォームなら厳選した優良企業だけを紹介してくれる
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メリット | 内容 |
---|---|
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適切な価格を把握できる | 複数の見積もりを比較することで、工事内容や費用の適正さを確認できる |
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信頼性を得られる | 複数の業者からの提案を比較することで、信頼性の高い専門家を選ぶ際の判断材料になる |
自身で複数の業者に個別に見積もりを依頼するのはとても手間が掛かりますが、タウンライフリフォームの一括見積もりであれば同時に複数の提案が手に入ります。
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