外壁塗装の種類は4つを覚えよう！コスパが高いのはラジカルやシリコン系塗料

外壁塗装の種類は大まかに4つありますが、コスパに優れているのは「ラジカル製」や「シリコン系」塗料です。アクリル塗料などに比べると価格は高いですが、耐用年数が長いため、一度塗装をすればしばらく塗り直す必要がありません。

この記事では外壁塗装の種類と価格、特徴などをわかりやすく一覧表で紹介します。これから外壁塗装をお考えの人は、ぜひこの記事で塗装の種類や価格を理解し、どの塗料にすべきか検討してください。

外壁塗装の種類は4つを覚えよう！コスパが高いのはラジカルやシリコン系塗料

外壁塗装で使われる塗料は大きく分けて4種類あります。それが「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「ラジカル」の４種類です。

塗装の種類ごとに見る外壁塗装のおおよその価格と耐用年数

塗料の種類	塗装単価	延床面積30坪の場合	耐用年数
アクリル	1,000～1,800円/㎡	19万円～	3～7年
ウレタン	2,000～3,000円/㎡	30万円～	8～10年
シリコン	2,500～3,500円/㎡	36万円～	10～15年
ラジカル	3,500～4,800円/㎡	50万円～	8～16年

ここからは、それぞれの塗料の特徴について紹介します。

　 1. ラジカル塗料は耐用年数が長く高コスパ

ラジカル塗料は正式名を「ラジカル制御型塗料」といい、2012年に販売が開始された新しい塗料です。従来の外壁塗装では、施工をしても数年後には手に白い粉がつく「チョーキング現象」が発生していました。これを抑えるために開発されたのが、ラジカル塗料です。

ラジカル塗料の耐用年数は8〜16年です。従来のアクリル塗料より2倍ほど耐久性がある上、長期間に渡って塗膜の劣化・変色を防ぎます。ただしこれまでも「フッ素系塗料」や「無機系塗料」など、耐用年数が30年近い商品も販売されています。しかしこれらの塗料は価格が高く、延床面積30坪の場合60万円以上するのがデメリットでした。その点ラジカル塗料は価格を抑えつつ耐用年数が長く、チョーキングを防ぐ最新の技術も含まれているメリットの大きい塗料です。

2. シリコンは人気もコスパも高くバランスが良い

ラジカル塗料の次に推奨できるのが、シリコン塗料です。シリコンは、外壁塗装においてバランスがいい塗料です。

シリコン塗料は耐久性があり、外部の気候条件に対して強い耐候性を持っています。これにより、劣化や変色を抑制し、外壁の美観を保ちます。

また優れた防水性や抗藻性があるため、外部からの水分侵入を防ぎ、建物の耐久性を向上させます。内部の構造を保護しつつ、カビや藻類の発生も抑制するので、外壁の美しい景観をキープできます。耐用年数はラジカルと同程度です。

3. アクリル塗料は安いが耐久性が低い

アクリル塗料は、価格がお得であり、コストを抑えて施工したい人には向いています。しかしシリコンやラジカル塗料に比べると耐久性は低いです。

アクリル塗料のメリットは、透湿性があって水蒸気を通しやすいことです。これにより、外部からの水分の侵入を防ぎつつ、室内に溜まった水蒸気を外に放出することもできるため、家の中は快適です。そしてアクリル塗料は一般にほかの塗料に比べて製造コストが低く、利用しやすい価格です。

ただし耐用年数は3～7年しかありません。施工をしても数年経てば紫外線や気象条件の影響を受けやすく、色あせや剥離が早く発生します。10年も経たないうちに再び塗装をしなくてはならないため、コスパがいいとは言えません。

4. ウレタンも耐用年数は短めでアクリルより低コスパ

ウレタン塗料も、一般には低コストで入手できる塗料であり、一部の用途には適しています。ただしこちらも耐久性は低いです。

柔らかい素材のウレタン塗料は、細かい箇所や曲面の塗装に最適です。そのため複雑な形状の外壁や、木材にも最適です。使用される箇所の面積は狭いことも多いので、アクリルより低コスパとも言われます。

ただし、ウレタン塗料も耐用年数は8～10年と短いです。特に外部の気象条件や紫外線にさらされる環境では、色あせや劣化が早期に生じるため推奨できません。

外壁塗装の種類と価格の一覧表！特徴もまとめて紹介

外壁塗装は上記4つ以外にも多種多様な塗料があります。今では約10種類にも増え、塗料によって耐用年数や特徴があります。下表は10種類の塗料の特徴や価格、耐用年数を表に表したものです。

塗料名	耐久年数	価格帯	特徴
アクリル	約3年～7年	約1,000～1,800円/㎡	施工費を安く抑えたい人に最適
ウレタン	約8～10年	2,000～3,000円㎡	施工費を安く抑えられる剥がれが気になっている箇所を補修できる
シリコン	約10～15年	2,500～3,500円/㎡	コスパに優れている 結露対策にも有効
ラジカル制御形塗料	約8～16年	3,500～4,800円/㎡	リーズナブルかつ高性能な塗料 耐用年数も長い
ナノテクノロジー塗料	約10〜15年	2,300〜4,500円/㎡	カビや藻の発生を防げる環境に優しく燃えにくい塗料
セラミック塗料	約10〜25年	2,300〜4,500円/㎡	断熱効果があるので光熱費を減らせる 夏場の暑さ軽減も期待できる
光触媒塗料	約10〜20年	3,500〜5,500円/㎡	外壁の手入れの頻度を減らせる 日に当たることで壁面の汚れを分解できる
ピュアアクリル塗料	約15〜20年	3,500〜4,500円/㎡	ひび割れしやすい外壁の防水性が上がる 虫の侵入を防ぐ効果もある
フッ素塗料	約12〜20年	3,500〜4,800円/㎡	耐用年数が長く塗装の頻度を減らせる
無機塗料	約10〜25年	3,500〜5,500円/㎡	耐用年数は最も長い防火性も高い

耐久力最強の無機塗料は価格がシリコンの2倍以上

塗料の中でも最も耐用年数が高いのは無機塗料です。アクリル塗料の耐久性が3～7年に対し、無機系は約10〜25年もあるので、その差は3倍近くにも及びます。

なぜこれほど無機塗料の耐用年数が高いのか、それは無機塗料には有機成分が含まれておらず、鉱物や水酸化鉱物によって作られているからです。

これにより紫外線や気象条件に対する耐久性が非常に高く、劣化や変色が抑制され、長い期間にわたって外観を維持できます。ただし耐用年数が高い分価格も高いため、施工する際にはある程度の予算を捻出する必要があります。

フッ素塗料やピュアアクリルも耐久力はあるがコスパは低い

そして近年人気なのが「フッ素塗料」や「ピュアアクリル塗料」です。両者の特徴は下表の通りです。

	フッ素塗料	ピュアアクリル塗料
成分	フライパンなどにも使われる表面が滑らかで、汚れが付きにくい塗料	アクリル塗料に含まれる不純物を除いた塗料。耐久性と防水性に優れている
特徴	雨水などがついても汚れを洗い流せる。耐久性は高いが、製造コストも高い	弾力性があるのでひび割れに強い。鮮やかな色を維持できる。しかし取り扱う業者はまだ少ない
耐用年数	約12〜20年	約15〜20年

「フッ素塗料」や「ピュアアクリル塗料」も、耐用年数は大体同じであり、一度施工をすれば20年近く塗り替えの必要はありません。ただし3,500〜4,800円/㎡程度のコストが掛かるため、上記で紹介した無機塗料と同じく価格は高めです。またピュアアクリル塗料は開発されてまだ間もないため、取り扱う合う業者も少ないです。

塗料に悩むときは複数業者に相談して決めよう

このように外壁塗装で使う塗料はとても種類が多く、自身で決めるのは難しいです。最適な塗料を選ばないとすぐに色褪せや剥離が起きることもあり、塗装選びは慎重にしなくてはなりません。

どの塗料にすべきか迷ったときは、ぜひ複数の業者に相談しましょう。1社のみの相談で塗装を決めるより、複数の業者に相談すれば下表のようなメリットがあります。

メリット	解説
多様な提案がもらえる	複数の業者から提案を受けることで、異なる視点やアプローチが得られる。異なる塗料や施工方法に関するアイデアを知り、選択肢を広げられる。
価格の比較	複数の業者から見積もりを得ることで、料金の違いを比較できる。予算に合った選択ができ、コストパフォーマンスの高い業者を見つけられる。
扱う塗料の種類がわかる	業者によって扱う塗料は異なる。複数の業者に相談することで、自身の希望に合った塗料を選択できる。
技術や経験の比較	複数の業者に相談することで、それぞれの業者の技術や経験を比較できる。実績や施工例を確認し、高い品質の仕上がりを期待できる
相談無料の機会提供	多くの塗装業者は初回相談や見積もりの提供を無料で行っている。複数の業者に相談することで、無料で専門的なアドバイスや情報が得られる。

地元の信頼できる業者なら最適な提案をしてくれる

そして複数の業者を選ぶ際には、ぜひ地元の地域で活躍している塗装会社を選択肢にいれましょう。ネームバリューがあっても遠い業者より、地元のことをわかっている業者のほうが以下のようなメリットがあります。

地元業者で複数見積もりを出すメリット	内容
地域の気候や環境に適した塗装を提案している	地元の業者は地域の気候や環境に詳しく、それに合った最適な塗料選びや施工ができる。
迅速な対応とサービスが受けられる	地元の業者は近隣に拠点を持っているため、迅速な対応ができる。問題が生じた際も素早く対応してくれるため、信頼性が高い
地元の評判や口コミの確認がしやすい	地元で活躍している業者は、地域の住民とのつながりが強く、口コミや評判が聞きやすい。地元の人たちの評価を参考に、信頼性の高い業者を見つけられる。
アフターサービスや保証の提供	地元の業者はアフターサービスや保証に力を入れているケースが多い。施工後のメンテナンスなども任せられる。

このような理由から地元の業者から複数の見積もりを取ることは、最適な塗料の選定や施工方法を見つけることにつながります。

タウンライフリフォームは厳選業者のみの掲載で安心

タウンライフリフォームは、自宅で簡単に外壁塗装の比較検討ができるサービスです。しかも紹介している業者は、厳しい判断基準をクリアした優良会社のみです。地元に根ざした優良な塗装会社を中心に紹介しているので、悪徳業者に騙される心配もありません。完全無料で利用できる上、我が家に合う施工会社を簡単に検索できます。費用の見積もりも一括比較できるため、お得に外壁塗装ができる会社をスピーディーに見つけられます。

プロの視点でアドバイスももらえて満足度の高い塗装ができる

タウンライフリフォームを利用すると、プロ目線のリフォームアイデアももらえます。

アドバイスの一例

• 我が家にあった塗料はどれか
• 予算に合わせた具体的な施工内容を紹介
• 補助金の有無
• その家に合った色選びやデザインの助言　など

タウンライフリフォームは、相見積もりにより価格の比較ができる上、それぞれの専門家から外壁塗装のアイデアや提案ももらえます。例えば我が家の塗装における塗料はどれが最適なのか、色選びはどうすればいいのかなど、具体的なアドバイスをもらうことで、納得のリフォームができます。

外壁塗装を検討しているが、何からはじめていいかわからない、どこの塗装会社がいいのか知らないといった人は、ぜひタウンライフリフォームの一括見積を利用しましょう。