外壁塗装を検討しているが値段が複雑でよくわからないと悩む人は多いです。外壁塗装は施工内容によって価格が変わるため、一概にいくらとは言えません。
この記事では、外壁塗装のおおよその価格を一覧表で紹介します。坪数ごとの値段や、塗装費用が上がる原因も詳しく解説するので、これから塗装を検討している人は参考にしてください。
外壁塗装の価格一覧表!坪数ごとの値段や費用が上がる原因を紹介
外壁塗装は施工のみの価格では決まりません。下表は塗装の面積別に見たおおまかな見積もりです。
坪数 | 概算塗装面積 | 外壁塗装の相場金額 | 屋根を追加した際の相場金額 |
---|---|---|---|
30坪 | 119㎡ | 約60~140万円 | 約90~170万円 |
40坪 | 158㎡ | 約80~150万円 | 約110~180万円 |
50坪 | 198㎡ | 約120~180万円 | 約150~210万円 |
上記を見ると、やはり塗装面積が増えれば増えるほど費用も上がります。しかし価格には幅があり、40坪で塗装費用を80万円で抑えることもできれば、30坪なのに140万円も掛かるケースもあるのです。一体この価格の差はなぜ生まれるでしょうか。その原因について詳しく紹介します。
外壁塗装の費用が上がる原因を5つ紹介
外壁塗装の価格に差があるのは、主に以下の5つが原因です。
- 階数が多い物件ほど塗装面積が増えて費用が上がる
- 塗料が長持ちする品質の良いものだと高くなる
- 施工箇所が屋根も含むと高くなる
- 業者が大手だと地元の工務店よりは高い場合が多い
- 繁忙期は値段が上がる
ここからは、上記5つの原因について詳しく見ていきましょう。
1. 階数が増えれば塗装面積が増えて費用が上がる
外壁塗装の費用は、建物の階段数によっても異なります。一般的に階段の多い建物のほうが塗装費用は高く、2階建てより3階建ての家のほうが、塗装費用は上がります。
階数が多い家の塗装が高い2つの理由
理由 | 内容 |
---|---|
足場費用が増加するから | 階数が多い場合、高さや広さに合わせた足場を組む必要がある。基本的に3階建ての建物は、2階建てよりも足場を組む高さが増す。そのため足場の設置で多くの人数と時間が必要となり、費用が増加する |
作業時間と人員が必要になるから | 階数の増加により塗装面積が増えるため、作業時間と人員の必要性が上がる。また塗装のための足場設置、上層階への材料運搬、作業員の安全確保などにより、さらなるコストが掛る。 |
例えば狭小住宅の場合、坪数が少ないため外壁塗装は安く済むイメージがあるかもしれません。しかし実際には階段数の多い狭小住宅ほど作業時間は掛かるため、塗装費用は高くなります。
2. 塗料が長持ちする品質の良いものだと高くなる
そして塗装の価格幅の主な原因は、塗料によるものです。例えばリーズナブルに使用できる塗料には「アクリル」「ウレタン」などがありますが、耐用年数は10年未満です。その一方、20年以上も美しさをキープできる「フッ素」「無機」などの塗料は、コストが上がります。
塗料の種類 | 塗料の単価(1㎡あたり) | 30坪の住宅を1回塗装するのに必要な塗料の費用(塗装面積118.8㎡あたり) |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1,000~1,200円 | 118,800円程度 |
ウレタン塗料 | 1,800~2,000円 | 213,840円程度 |
シリコン塗料 | 2,500~3,500円 | 297,000円程度 |
フッ素塗料 | 3,500~4,500円 | 415,800円程度 |
無機塗料 | 5,000~5,500円 | 594,000円程度 |
アクリル塗料と無機塗料の値段の差は約5倍もなります。しかし無機塗料は一度施工をすれば25年ほど美しさをキープできるので、約6年しか持たないアクリル塗料を塗るより、耐用年数は4倍長持ちします。塗料選びはその家にどのくらい住むのか、次のメンテナンスはいつかを考慮した上で選びましょう。
3. 施工箇所が屋根塗装も含むと高くなるが別々にやるよりは割安
外壁塗装は、外壁のみでなく屋根塗装も含むと高くなります。ただし、外壁と屋根を別々に施工するよりかは、トータルコストは抑えられるでしょう。
外壁と屋根の施工を同時に行った場合の費用推移
塗装規模が拡大するため費用は上がる | 外壁塗装の施工箇所が増えるほど、作業量や使用される塗料の量は増える。一般的に、外壁のみを塗装する場合と外壁と屋根を同時に塗装する場合では、塗装面積や作業時間、材料費が増加する。 |
作業工程が増加する | 屋根塗装と外壁塗装はそれぞれ異なる作業工程を要する。屋根塗装には屋根の状態に応じた洗浄や下地処理、専用の塗料の塗布が必要。このため、屋根と外壁を同時に塗装する場合は、費用が増える |
専用の塗料が必要になる | 外壁用と屋根用の塗料はそれぞれ異なる。屋根には耐久性や耐候性が要求されるため、外壁用と比べて価格が高い。屋根塗装には特殊な塗料が必要であり、これらの塗料は外壁塗装用の塗料よりも高価。 |
上記を見ると、屋根と外壁を同時に施工するのには費用がさらに掛かります。予算がない場合は別々で施工したほうが良さそうですが、実は同時に施工したほうがトータルコストは抑えられます。
屋根と外壁 同時施工で費用を抑えられる理由
作業が効率化されるため | 外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場の設置や作業員の手配などの初期費用が効率的になる。また、同時に行うことで作業期間が短縮され、結果的に施工費用の節約につながる |
多くの場合割引特典がつく | 多くの施工業者は、外壁塗装と屋根塗装を同時に行う割引サービスやプランがある。これにより、単独で依頼するよりも費用を削減できる |
ちなみに屋根の塗装費用の相場も、使う塗料によって異なります。屋根の形状や大きさによって異なるものの、アクリル系塗料で25~35万円、ウレタン系で30~40万円、シリコン系は35~40万円、フッソ塗料で45~65万円が屋根塗装工事費用の目安です。
4. 業者が大手だと地元の工務店よりは高い場合が多い
外壁塗装は、地元の工務店より全国的に名の知れた大手メーカーのほうが高い傾向にあります。大手メーカーのほうがブランド力や広告費のために価格設定は高めです。
大手業者と地元工務店の違い
比較項目 | 全国的な大手メーカー | 地元の工務店 |
---|---|---|
価格 | 大手メーカーはブランド力やサービス提供のために一般的に価格が高めに設定されている | 地元の工務店は一般的に費用が抑えられることが多い |
ブランド知名度 | 全国的に認知された大手メーカーであり、ブランド力が強いため広告費などがかかる | 地域的な知名度があり、広告費などの負担が少ない場合が多い |
質の保証 | 広範囲にわたる保証やアフターケアを提供するのが一般的 | 場合によっては保証範囲が限定的であるケースも |
施工技術 | 大手メーカーは独自の施工技術を有し、定期的な教育やトレーニングを行うため一定水準の技術を持った作業員が多い | 技術力は地域の工務店によってまちまちで、実績にばらつきがある場合がある |
製品の選択肢 | 幅広い選択肢の中から最適な塗料や資材を提供するのが一般的 | 場合によっては限られた塗料や資材の提供となる |
価格のみの面で言えば、地元の工務店に頼んだほうがお得です。しかし使える塗料や施工方法は限られる場合もあるので、工事内容によっては大手を選んだほうがメリットもあります。
5. 時期が春や秋などの繁忙期は値段が上がる
外壁塗装は春や秋などの繁忙期は値段が上がる傾向にあります。春や秋は塗装作業に適した気候であり、作業がしやすいため、外壁塗装の工事が集中しやすいです。これにより需要が高まり、結果として価格が上昇します。
そのため繁忙期における価格上昇を避けたい場合は、需要が少ない冬や夏、梅雨時期などのオフシーズンを狙う方法もあります。
外壁塗装をできるだけ安くしたいなら助成金活用も検討しよう
外壁塗装は、住んでいる地域によって自治体から助成金や補助金が出る場所もあります。外壁塗装を検討している場合は、まずは各自治体のホームページなどに外壁塗装の助成金などがないか確認してみましょう。
自治体の助成金や補助金を利用する流れ
手順 | 具体的な方法 |
---|---|
1.住んでいるエリアに助成金や補助金があるか、市役所や自治体のHPなどで確認する | 居住する地域の自治体や都道府県のウェブサイトや役所で、外壁塗装に関連する助成金や補助金の情報を調査する。住宅のリフォームやエコリフォームに対する支援制度があれば、外壁塗装も対象であるケースが多い |
2.条件を確認する | 補助金には特定の条件があり、特定の年齢層や収入制限、住宅の種類によって受給資格が異なる。条件を確認し、自身の状況が該当するかチェックする |
3.申請手続きをする | 該当する助成金や補助金がある場合、自治体の指定された手続きに従って申請を行う。塗装業者によっては申請手続きをサポートしてくれることも多い |
例えば東京八王子市には「住宅リフォーム資金助成八王子市居住環境整備補助金制度」があります。サポート費用は施工内容や条件によって異なるものの、工事費用の約10%を補助してくれます。
助成金で10~50%援助してくれる自治体がある
外壁塗装における助成金は、工事費の10~50%程度を負担する自治体が多いです。助成金を受けるための条件は自治体によって異なりますが、一般的な条件としては、その自治区に住民登録をしている個人であること、温暖化対策に有効な施工をすること、などがあります。
ちなみに東京都渋谷区の場合「住宅簡易改修支援事業」という外壁塗装の助成金制度があります。このケースの助成金額は消費税を除く工事費用の20%、最大10万円までが補助されます。
助成金申請が面倒な人は助成金申請サポートがある業者を選ぼう
自治体の助成を受けるためには、工事前に申請する必要があります。また、申請方法は自治体によって異なるものの、住宅の登記簿謄本や施工前の現場写真など、多くの書類を用意しなくてはなりません。
そのような手続きが面倒な場合は、あらかじめ助成金申請サポートがある業者を選んだほうがいいです。なおかつ外壁塗装をお得な価格で施工してくれる業者を見つけるには、複数の業者から見積もりを取る相見積もりが有効です。
タウンライフリフォームなら条件をつけて塗装業者を一括紹介してくれる
相見積もりを取るには、複数の業者に1件ずつ見積もりを依頼する方法もありますが、「一括見積サービス」を利用すると便利です。一括見積を利用すれば、複数の業者から以下の情報が一度に得られます。
タウンライフリフォームであれば、Web上でスムーズに一括見積が取れるのはもちろん、補助金・助成金申請を代行してくれる業者も選別できます。地域によって補助金や助成金が出ているかは異なりますが、地域に根付いた人気の業者を紹介しているため、補助金申請のサポートも万全です。
補助金が使えるリフォームは魅力ですが、それを調べることや申し込み工程が煩雑なのが難点です。しかしタウンライフリフォームの一括見積を利用すれば、自身で補助金の有無や申請方法を調べなくても、全面的にサポートしてくれます。理想の塗装会社を見つけたい、自治体の補助金を利用して塗装を行いたい場合は、ぜひタウンライフリフォームの一括見積を利用しましょう。